◆ 前代未聞の怪研究・珍開発の数々を脱線常習ごちゃ混ぜに発信し続ける、近代稀にみる異常ブログです。世界でここだけの頭おかしい物品、わけのわからない文言多数。 造形作家にして生物学者にして重症ケモナーの要注意人物【川崎ピースケ】が執筆運営しています。クソ色の片思い、キミに、そっと…。
研究テーマ:1)インドの多弦胡弓「サーランギー属」、2)海のダンゴムシの仲間いろいろ「水産等脚目甲殻類」、3)食虫・多肉・塊根・平行、栽培から造花まで「珍奇植物」、4)原材料および愛玩物としての「羊」 、5)想像動物表現と愛好「ケモナー」「ファーリー」 …等を題材としたデザイン論と実践、特に生物型や生物利用の意味について。議題は多岐に渡り、追求の範疇としてエロティック及びグロテスクな内容を含むことが多々ありますのでご了承ください。
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キャ~ン♪♪ オオカミ娘SING2ポーシャのピチピチタイツでプリケツ星獣!! 再考せよ自称チョコワの天狗猿ココくん・ジ・エンド!! --- 獣人キャラクターの口吻と興奮が消費者層に及ぼす心理的影響について---



     \ メルビンさんが、かえってきたよ! /

ケロッグチョコワの元来キャラである象と遂に感動の再会を果たし、
大粒の涙をこぼして喜びむせぶ ハイパーセンシティブくまおパーソン。
どういう経緯の突如凱旋に、知らん小昆虫たち(左下)も嬉しい驚きを隠せないご様子です。

しかし忠告しよう。それな、期間限定の復刻じゃい。ぬか喜びして後々腹を立てぬように。
空のパッケを捨てないでやるから安心せい。さすればなんどきも逢え候。

うーんやっぱ昭和劇画調ゾウさんの方が堂々とした信頼感があるな。
もっとも、さらに昔はピンクの挙動不審な象だったんだけどね。

というわけで今宵は《獣人における人気者と不人気者の顔や態度》について、
商品や作品を題材に用いながら、若干の私見を述べたく存じます。




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以前にも当ウェブログに書きましたし、こんなヤツ再掲まるくそ乗り気でないのですが、

私は現チョコワ広報担当の「ココくん」について、キミ誰?! と申しますか、
まず動物分類学的に何?! の感情を拭えず、いまひとつ好きになれません。

個人的には前任のメルビンの方がよかったけどな~と私見を抱いておりましたところ、

いやはや… こちら↑はTwitterに寄せられているココくんに関する貴重なご意見の数々だ。
愛されてるねーッ。同じお考えの方が多いと知りホクホク嬉しい気持ちになりました。
なあに、これでもごく一部。悪評はまだまだ尽きることなく芬々と。
食品包装でこの嫌われ方は異常なことです。


と同時に、デザイン畑の性分ゆえ随分長いこと考え続けて参りました。
なぜこのキャラはこうも好かれないイメージを与え続けているのか?

まずはご存知 … 1)充分な交代の報を欠いて前任者の席を奪い乗っ取った印象を与えた。
これに重ねて … 2)猿先輩チョコくんの存在を無視して失敬に台頭した。
もはや伝説の … 3)自前の人気投票において負けそうになり慌てて不正選挙疑惑。

と後を引く形の問題を払拭できていないためですが、

加えてやはり… 4)ビジュアルの悪さ かと感じる。可愛くないのです。

この顔よもん。こんなん、ふざけろ。
商品をヨロシクね!とお客を誘う顔にあらず、人を挑発するガキの顔じゃないか。
帽子を脱いだらイガグリ頭だろうか。またカミナリ爺さんちの盆栽にボール飛ばして、
エヘヘッと鼻の下を指で擦るんだろうか。なんつーかとりあえずゲンコツ。


で、さらにココくんの顔の何が可愛くないのかを冷静に考察し、ある仮説に至りました。
鼻の構造における不釣り合いと愛らしさの欠如←に起因する苛立ちではないでしょうか。

ゆかいなジャングルのお猿さんをご自称のようですが、
記号論的にもマンガ論的にも、これはお猿さんを描く場合の鼻ではありません
犬ちゃんや熊さんの絵にあてる黒豆ッ鼻、もしくは光沢剤を塗ったアーモンドチョコだよ。

この鼻の描き方一発で何の動物だか分からなくなり、ひいては商品理解と愛着を阻害してはいまいか。
しかも鼻先が口蓋より突出しているため骨格的にも猿には見えず、ムキ歯も思惑ありげで下品!
いいえ猿なんですッとなんぼ公式に仰られても、…猿ぅ?と納得し得ぬしこりが心に残る。

それと前にも言ったように身だしなみ。鼻毛は切るなり剃るなりしろよ。
ええ、毛でなく鼻下の稜線であることを承知のうえで、いいや不潔な鼻毛だと申し上げているのです。
この曲線の描き方だと鼻下の稜線=顔の中心線に沿わない方向にカーブしていることを説明してしまい、
どう見ても鼻毛にしか見えない。いっそ無い方がずっとさっぱり清潔に見える要素です。
添付キャラの無頓着が原因で商品が不潔に見えるというのは広告上ありえない設計だ。


ではなぜ猿にみえない不自然な黒豆ッ鼻を取り付ける判断を下したか?
衝撃的な決定打を申し上げよう、それは描く側も猿のつもりで描いたわけでないからだろうな。
このことはココくんの笑顔と頰の張りだけを抽出するとよくわかる。
「(言われるまで気づかなかった…)」と今さら背筋を凍らせないように。

↓さあ、この人相どこかで見覚えがありませんか?

なんのことはない、 ミッキーマウス なんだよ。鼻毛以外の構成がそっくりじゃないか!
要するにパクリ。猿を描こうとして始まっていなければ猿に見えないのは当然で、
圧倒的人気者の型枠ばかりをこっそり真似て帽子と耳の位置で誤魔化し、
最初からいかにも人気者然と気取ってやろうと浅ましくあがいている。
うちもミッキーマウス的な正解のキャラを…と企んでなきゃこうはならないだろう?!
自分の魅力で勝負しないで人気者たり得ようと消費者を欺く心の証左です。

それでいて妙に爽やかな態度には却って素直でない暗黒面を読み取るもの。
ミッキー御大でさえあれだけの努力、果ては整形までして賛否両論。
作り笑顔の胡散臭さに奥の腹黒さを感じる人が多いわけですから。


しかもだ、見て↓くれい、その顔ひとつさえこの統一性のなさを。
55周年特別パッケージに登場したレトロ調の猿(左)と、

現ココくん(右)が驚くことに同一人物だと仰る。いやいやいやそんなわけがなくない?
左の朴訥とした可愛い猿顔の猿、後述するチョコクリスピーの「チョコくん」だと思っていたら、
これメルビンの友達のココくんの過去の姿であってチョコくんとは別人物だそうだ。

改めて、右はどう見たら何顔の何? おまえ誰? 澤部?
レトロ猿の方がよっぽど猿らしくハイセンス。左でよかったじゃねえか!

すなわち猿の顔としてどうかの話。新旧かココくんかチョコくんかはこの際どうでもいいんです。
右は下手な3Dイラスト化とくに黒豆鼻によって何の動物だかパッと分からず、
むしろヒトに近い顔になってしまい、不気味の谷に近い感情すら抱かせるだろ。

ゾウやトラの場合は意匠が大きく変わっても人格の異同を結びつけやすいのだが、
サルの場合、我々自身が脳を肥大化させた社会性サルであるために、
顔立ちの微々たる違いによって別人格をおぼえてしまう。ここがサル絵の扱いの難しさだ。

手指も4本に減ったり5本に増えたりと一貫してないもんな。っはっは、ええかげんにせいよ。


総じて考えるに、ココくんのキャラ性を見るにつけ感じられる親しみづらさの根源は、
よもやこうした単純な「絵心の無さ」に惹起される違和感ではないだろうか。
存在や活躍そのものは構わないのだし、愉快な猿クンなんて人気者になるはず。
ただ挿絵のタッチ自体がよくないがために胡散臭いパチモン感が薫り、
生意気な小僧の分際が思惑ありげに嘲り笑う顔に見えてしまい、
いけ好かねぇ…見下しやがって…なんだよお前… の不快感を呼び覚ます。

ココまでココをコキ下ろされてはケロッグ社もたまらない。
個人意見の相違!神聖な投票をネット民に悪戯された!訴える!とばかりに、
ご事情をご都合にご理解ご解釈されたいお立場とお見受け存じ上げますが、否、
その状況だけでこれほど大勢に嫌われ憎まれ続ける理由にまではならなく思いやられるのです。
私個人の好みを押し付けて重箱の隅をつつき名誉を貶めたいわけではない旨をご了承のほど。
それなんだったら買わんもんね。

   ・
   ・
   ・
   ・

良い機会だからちょっと脱線して他社の類例を示しましょうか。

ベルキューブはおいしいチーズですが、赤い牛のマークを怖がっている人が多い。
これでも昔の挿絵を現代風に親しみやすく改変されているそうです。
昔の挿絵はとても怖いのでお調べにならないほうがよろしくてよ、
まったくガイジンのセンスを疑うこと極まれり。

で、その怖さの理由はこういうことなんです。
牛を赤くニパッと笑うキャラにアレンジした空想絵画それ自体は全く差し支えないの。
だけどリアルな牛の顔はご存知のとおり長く突き出て口は先端にあるでしょ。
重要なのは両者にせめぎ合う表現を消費者の脳の側がどう捉えるかだ。
この絵では鼻とアゴの量感や位置関係に関する理解と描写力に拙く、
口を強調したいがために奥まって開き口角も後方に裂け上がった妙な遠近感を与える。

そのせいで、見る人の脳内ではいやがおうにも、

スキンヘッドで高笑う赤はだかシャクレ鬼の雌 の像を結んでしまうんだよ。
カーッハッハッハッ… 覚悟しな、次はお前の番だよ!!って、
それでいて女ってのが一層の怖さをおぼえるだろ。


偉そうに仰るなら改良案を描いてみろとな? よろしいよ。
独特のバタ臭さを保った方が外国の食い物のマークっぽいわけだが、
それでも鼻や口角は本来、

このくらいの位置関係なの。ね、全ッ然このほうが可愛いし、
モウモウさんのミルクのおかげで美味しそうなチーズだなぁという母性の安心感が滲むでしょ?
乳牛の場合ちょっと色っぽいくらいがマンマな雰囲気が出るんだよ。
これぞガイジンどもに足りない、我ら大日本帝国の誇る懐柔兵器 ‘ Kawaii の概念。
外国の販促キャラが概ね気持ち悪いのはここらへんの不勉強からなのだ。

森永ミルク加糖練乳の牛ちゃんは、何気ないようで大正解なわけ。
愛くるしさに撫でてあげたくなるような商品価値…これこそイラスト添付の本懐なんです。
気持ち悪がられてどうするんだっての。

   ・
   ・
   ・
   ・

踏まえつつ、脱線話をケロッグに戻して…
もう一点ココくんの展開で気になるのは、販促に相応しい「訴求」の不足だ。
購入を勧める素直な態度かってことです。

イイですね! こちら目線の爽やかな笑顔、シャクッ♪とスプーンで掬ってまさに食べんとする仕草。
何気ない…繰り返すが…何気ないようで非常に重要なんですこれが。
さすが先輩だ。スプーンの上だけ実写というのも良い。

内海賢二たくましきトニーtheタイガーの「グゥゥゥーレイト!」や、



メルビンさんの「ぼくのようにでっかくなろう!」は言わずもがな。


痩せ猿チョコくんは宇宙服でUFOを乗り回しサクサクシリアル伝道師として活躍、
「これで朝の栄養バランスは!」と実に頼もしいプレゼン揃い。



鼻下の稜線は鼻から離してJ字に返すことで溝を表現しているでしょ、
鼻毛に見えない曲線どりが上手い。


一方の…



優等生気取りの顔でベラベラ能書きこくわりに、入ってこないCMだなあ…
訝りつつ当記事を編集のまさに真っ最中に下2映像↑が非公開になりました。
その2本は公式チャンネルへのリンクだったんですけどねぇ?!
わさび味キャンペーン告知、このセンスの無さには心底から羞恥の鳥肌が立つ。
15秒使って、イモトまで起用して、商品価値を見事にひとッつも語ってないでしょう?!
商品自体の人気にあぐらをかいているからこういう発想の企画が打てるんだろうね。


まあいい、ココくんよ。キミの敗因、客に響かない感覚の正体は、
‘等身大の少年’ の頼りなさ・頼れなさ・甲斐のなさの無自覚にある。
Tシャツ姿にキャップのルックス、妙に人間臭く行儀の良すぎる顔と振る舞いをみるに、
語弊を申し訳ないがスラムやプランテーションの手癖の悪い低賃金労働少年に見えてしまう。
まず第一にこのことが、お前に言われたくねえよ…の感情を掻き立てる。

この点「いいチョコだらけ!」の甚句で著名な、

チョコ・ココ混迷期のチョコくん(宇宙猿と同一人物)にはワイルドでひょうきんな愛嬌があった。
ご覧のとおり↑当人が楽しげにキッズを巻き込んで商品に誘ってるでしょう?
アニメらしく体を自由自在に変形させ、三ツ矢雄二の甲高い声アテも購買意欲をくすぐる。
ココくんと違って気持ちいいですね、これくらいの態度が欲しい。

そもそも先達チョコくんと見た目の混同が甚だしいのが問題です。
おそらくメーカー側にも混用があったため整理されたものと私はみています。
おかげで独自な打ち出しを欠き、やれ水泳をがんばる松山育くん(誰?)だの、
栄養学の先生だのに商品効果を代弁させ、てめぇは横に突っ立ってこうだ。

   \「チョコdeマジック」/

なにを寝ごとdeたわけた… や、や、じゃキミはなにか、添え物の傍観者か? 他人事か?

まずキミ自身が何者で何のために立ってる?
いきなりあれこれ説明するけど全て会社の受け売り文言だろう?
是非この商品をとキミならではの視点で我々に勧めるメリットは?
そもそもキミ本当に誰よりもチョコワを好きか? 勧めたいか? 毎日食ってるか?
その態度、本気で、本気で、売り込みたいと、キミ本気で思っているか?


     必ず手ェ見るんですよ。真面目に働いてへん手ェしてますわ…
     指4本になったり5本になったり、なんなんこれ?
 \  子供のお絵かきみたいなもんよ? 生きていかれへんで? /

飲食theタイガーに詰められ 不貞腐れて捨て台詞のココくん


と、せいぜい服着た猿の違いでこの苛立ちを感じさせるのは、
やはりココくんという絵柄とその発信が全般的に説明不足だからですね。
端的に申せば、自分を曝け出していない。

1)外見や態度における牽引性や甲斐性を欠き、
2)それを補填する前提描写をも欠き、
3)試買や購買を衝動させる広告的価値を充分に獲得できていない段階で、
4)当然の顔で居座って説教を垂れてのけるその態度が、
5)消費者を見下したような生理的嫌悪と苛立ちを覚えさせる、
結果)負けそうになり不正を働いた、ミッキーになりたいだけの偽物

になってしまっている。
これでは信頼を預けられようはずがないし、安定的な人気の浸透など程遠い話だし、
思えば敢えて意図不明なキャンペーンで人気を創出する必要もなかったのだし、
ましてや投票で勝負しよう!などと悪役を見くびって敗北のち不正勝利とは恥の上塗りだ。
ケロッグ社としても大変な不利益であり、費やしたキャンペーン全てが無駄足、水の泡。
こんなことになるならキャラなんか付けんで無地包装で売った方がよほど潔く経済的だった。


裏返してメタを申せば、それだけケロッグ社の広告戦略に力量不足、顧客満足度リサーチ不足があった。
ソレっぽいキャラを添えれば時間をかけて愛されるはずだという見込みの甘さと、
何の為だか分からない勝負企画、正義のココくんが当然勝てるだろうという驕りが、
見抜かれ、嫌われ度になって、消費者から反動されているのではないでしょうか。

よくよく考えると物凄いことなんです、メーカーが推す商品イメージキャラについて、
消費者が「その商品は好きだが決してお前のものではない」と息巻く状況というのは。
いかにせよ、栄養満点の食事を楽しく勧めて健康生活を後押しする、
ケロッグ社の理念を代弁する爽やかなサポーターとしては今ひとつ不相応なデザインに感じられます。
商品パッケージの図案としては考え所に思うのですが…

そもそも食品販促キャラクターの本願は、
〈あっ素敵なキャラ!→勧めてる!→良さそう!→利用したい!→良かった!→もう一度!〉
と、我ら消費者を惹きつけ、願わくば反復させるための魅力の発揮にあるのに、
わざわざ機会を投じて嫌われて逆効果とは目も当てられない。

特に日本人はちょっとしたキャラにさえバックグラウンドを掘り下げたがります。
設定や展開の浅さが企業の思いもよらぬところで親しまれづらさに直結し、
親しまれづらさが企業の思い至らぬところで売れ行きに直結する、
これが企業側になかなか見えづらいのが難しいところ。


 最初期のおまけ猿。もちろん当時入手モノ。

ゾウのメルビンには静かなる魅力があったのです。
それは、居るだけで商品が美味しそうに見え、食べると強くなれそうに見える、頼もしさでした。
交代させられる理由もなかった。
そこへ画ヅラも扱いも説明もヘタクソな猿を “ゴリ押されている” 消費者の不快さについて、
提案者側があまりに無理解であったがために今度の温度差が起きているのではないか。
機会損失だと思うけどなあ。ちょうどほら、わかりづらい便所マークとか、
佐藤可士和先生のコンビニと一緒で。テプラ掲示板からコーヒーが流れ出るとはデザインって凄いネ。


いろいろに事情はあるのだと思います。とりわけ近現代の広告はコンプライアンスが異様に厳しくなり、
健康になる! 体が成長する! スポーツも上達! 痛い膝も楽チンに!と、
絶対保証的な誇張をしづらくなっており、やんわりマイルドに表現せざるを得ない。

が、それにつけてもココくんは存在と意義が曖昧すぎ、発信者の思い入れも感じられないのだ。
頼もしくないのに手っ取り早く人気者になろうとしている素性の知れない奴。
今少しガツンと持ち味を身につけてご牽引戴くか、或いは頼もしかった前任者と交代するかだ。

おまえ個人のサッカー愛なんぞどうでもよろしいのである。
さっさとジ・エンド、ノーマネーでフィニッシュです。




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栄養バランスも大事だが、獣人バランスをいま少しご研究戴きたく… と憤慨しながら、
字幕版1回、割引デーを利用して吹替版1回と、

『SING2/ネクスト・ステージ』観る。
感想はこうだ。ひゃあ~そう来たか。しかし元気を貰った!
以下↓、当ブログなんぞへお越しの空想獣人ファン各位向けに少し書きますわい。
いつでしたか随分沢山の皆様が「ズートピア」のド助平マンガをご所望で驚きましたもんね、
俺のあれは笑わせる目的で描いたんで、お探しの交尾までは描けねえし載せられねえっつの。



ストーリー展開の出たとこ無理くりはイルミネーション社のもはやご愛嬌。
この類の作品はステージ表現を通して其々の人物像にクローズアップし拍手を送れればよい。
しかし意外や人物ドラマ、男たちのしょうもないプライドと、反して女たちの逞しい活躍が、
気持ちよく表現されていました。

そしてフフフ、なんとなくあからさまに競合ディズニー社にあてこすってるよな、
暗い森をあてなきオープ二ングからのまさか不思議の国のアリスを劇中劇とは。 
ディズニーの代表的古典的転作である精一杯のそれを田舎芝居と断じる冷徹スカウト嬢!


/夢と魔法の第二幕も観てってくださいよ~\

ならば親玉に直談判と奮起のコアラ代表、慌てて演者を召集し夜行バスで向かった大都会の、
巨大電光広告まぶしいビル群、歩き回る獣人たち、象のアイスクリーム屋さん。
なんだかジュディとニックの警官バディが今にも駆けつけそうなこの既視感には、
どうせ「ズートピア」と比較されるなら目一杯こすり倒したろかいの反骨を感じました。
や、真面目な話、他社近作がヒットし愛される理由を研究しているはずです。


なかでも刮目したのが中盤、新劇の興行主となった恐腕オオカミ社長のご令嬢として登場する、

 かわいいので再掲

ポーシャ。こんなのさあ、こんなのさあ、ずるいだろう。
ブタ母ちゃんの食い込みやらブスうさ3匹ケツダンスにずんぐり甘んじるミニオンズの会社が、
急に直球ケモ可愛い娘さんを。モブキャラ入れてファーリー狙いを見え透いとんぞ…

…と軽んじたがとんでもねかった。びっくりした。このお嬢さんが、
ピタピタのボディスーツで宙を舞い、尻尾フサフサお尻プリプリ歌い踊る。
脱ぐと凄いのよブタ母ちゃんに対する好敵手的ヒョロガリ体型もさることながら、
主役を\ドーン!/と喰う大活躍ではないか。


会場と一体になってドーン!!ドーン!! とドーン大合唱の大盛り上がり!


トランポリンで高く跳ねながらお馴染みのポーズ!

       オーマイゴッシュ… ちょーウケた… めちゃめちゃウケた…

 //アンコールっ♪ //         \\アンコールっ♪\\

♪ありのままの姿 見せるのよ 少しもケツ寒くないわ(毛皮だから)
内村

カマドウマばりの美脚、怪物的な訴求力、健康的にはじける若き色気。
躍動する青春に全米が涙した!
せっかく休暇だのにゆっくり出来ず家族を子供騙し映画なんかへ引率することになった、
やれやれお疲れパパさんの恋心をもズキュンと射抜いたことだろう。
あの子の将来が楽しみだねぇテヘ… と二チャ笑って今晩の飯を抜かれる光景が目に浮かびます。


いえ実際、上映後のお客さんのご様子といえば↓こんな感じでしたよ、本当に。

\オオカミの子がよかったね/  \ポーシャがすごかった/ 

   /ポーシャ!ポーシャ!\  /ポーシャ可愛い\

コアラやブタやゴリラやヤマアラシを差し置いてだ。
物販コーナーもやれポーシャのグッズは? ポーシャは? 無いじゃん!とギギギ顔の多きこと。
なんだか同じポーシャ人形をご持参女子までちらほらいらっしゃる。

\は〜、浴びた… /

       / 泣いた。もっかい観たい…\

ズートピア以来の大衆ケモノ沼キタかしらん。よいことよ、よいことよ、
嵩じてマズル長き動物群がいかにセクスィーな存在かを再発見、
動物園とその獣クソ臭にドギマギ心をときめかせるがよろしい。
私はオオカミやウマのマズルを経てヒツジ愛に辿り着いたクソダヌキです。

日本語版では糞塗れPVで一世を風靡したBiSHのアイナ・ジ・エンドさんが吹替えに挑戦、
いまどきの女子感あふれる愛らしいファニーボイスと太い歌唱で魅了してくれた。
あのグループは実力のみならず源氏名も実に人を食っていて素晴らしいですね、
感謝を込めてファン衆を ‘清掃員’ と蔑称くれてやるそうで、っはっは作品と合致している。
当方もクソを大切な運営テーマにしておりますので親近感が湧きます。

惜しむらくは歌曲「Could Have Been Me」の日本語訳詞のねじれか。
あれは原曲を伺う限り、やいやい世間様の言うことを大人しく聞いちまって、
後で悔やむような生き方をするなよ、自分を失うなよ、と自他を奮い立てる魂の反骨歌であって、
It could have been me…と泣くのがいやならさあ歩けっていう水戸黄門ソングだよ。
‘スター’ になれてたかもしれない~と後悔したら意味が真逆なんよなー。



細けえこたぁ、今日は顔の話。
そも「SING」の従来キャラがあんまし可愛くないようでそうでもないようで、
よく見るとやっぱし可愛くねえのは、短いマズルと ‘目’ の作画設定に理由がある。

目を小さくヒトっぽく、キラキラな近代デぃズニぃ~的誇張をしないのが気概だった。
それらが人間臭い所作を為すところに痛快なパロディが生まれる。
コアラ代表やキレキレ豚ダンサー斎藤さんといったオッサンの目において特に顕著です。
しもぶくれトゲまみれパンクガールもあれはあれであれがチャーミング。
ケツ振りブスウサギ達の目つきの悪さも一周回ってチャーミング。

そこへきてポーシャのイヌ科な切れ長の目、感情に任せて見開く目の演出は急にどうした。
ある種たいへんに媚び媚びアニメ的とも言え、まさに ‘開眼’ を感じる。
カワイイ…とのぼせながら日夜CGを組んだスタジオの様相が仕上がりから滲みます。

パッチリ目に限らず、歪んだ性癖を誇るケモナー各位には、

ジトぉッとした目遣いもまた垂涎とお見受けする。
思惑ありげな目つきで不敵に笑う悪徳オオカミは界隈の大好物。
意外なカップルでいけない妄想を繰り広げたりしてね。わかります、わかります。
赤ずきんや3匹の子豚を例示するまでもなく、狼や狐など野生イヌ類キャラにおける、
狡猾な悪役と定められてきたヴィランの歴史はその目つきによくよく現れている。
ワイリーコヨーテなどもはや人生の美学の域に至っていますね。


悪役といえば小気味良かったのは、
相変わらず悪役を仕立てて派手に成敗せねば気が済まぬ米映画セオリーを、
オオカミ親父1人にしっかり背負わせ、その娘には内側からパーンと崩させた
ことだ。
寓話における狼の扱い論としても斬新で現代風な切り口である。

この点ではクセある助演の扱いが前作よりスマートになったかな。
例えば前作で小柄ながら存在感を誇ったネズミのマイクは今作に登場しなかった。
ショービジネス的明暗のニュアンス、才能も経歴もあるがチャンスに恵まれずくすぶった、
鼻っ柱だけ高いキャラは確かによく居るし提案も解るが、映画で親しませるのはちょっと難しかったよ。 
物語に張りを与えたものの観客はいかんせん感情移入しづらかっただろう。

 親しみづらい顔の数々

それとコアラの親友である飄々とした金持ちンちのぼんぼん羊エディも今回は不在だったか?
両者を支えた大女優ババアは今回もがっつり登場し尻を叩いてくれたのだが。
ちょっと低評価もらったぐらいで諦めるのかしら?! と発破かけたから今回の顛末がある。


打ち出しのはっきりしない前作脇役キャラは省かれて今作キャラに吸収されたのかもな、
ポーシャの誰にも明瞭な活躍はおそらくそうした点を暗に反映している。

ちょりーッす 社長令嬢ッす〜よろぴく〜

オーマイゴッシュあいらぶスカイファ〜イ

なにせイラッとさせて登場。いかにもチャラいギャル子ちゃんが、
父の権力にものをいわせて主演者から主役の座を無邪気に奪い取って笑い、
高所怖くないしィデキるコだしィ主演だもん褒められたイェ〜イ、
ブランド買い漁ってきて今日も余裕で2時間遅刻ッス別に~とは、なんとまあディーヴァ。

すぐ感動して大げさな身振り、Sci-Fiサイファイ、空想科学)[ skái fái ] SKY HIGH ?)と言い間違うなど、
だいぶ世間知らずなバカ姉ちゃんであることを初出できっぱり提示され、
順当なストーリーの仕立てならこのガキめとみっちり叱り飛ばされるはずの人物像です。
ことにアメリカ文化、頭の弱い浮世離れ娘に胸の好かんうらやま心情が映像作品に留まらないのは、
お騒がせセレブ嬢と冷やかしパパラッチのような構図に照らせば理解に難くない。

と、たちまち見事な大根が発覚。 奪った主役をブタ母ちゃんに返上させられ、
化粧落ちも真っ黒に泣きじゃくるが義眼の爬虫オババ助監督から一喝。
ブタ母ちゃんが乗り気でなかったクソださ異星人役を代わりに賜るや、
体型モロ出しの衣装↓をノリノリで受け入れて役柄以上に役をこなし大喝采だ。

全米が感動

バカ娘が放任親父の威を借りない喜びを得て実直なアイデンティティーを確立する、
このマイナスからプラスにグーッと膨らませていく筋立てこそが、
アラ本当はいいコ?! …ええヤツやん…♪ と観客を強烈に惹き付けファン感情に陥れるミソでした。
主役じゃなきゃ嫌です!などと駄々をこねず、まして色物に配されてあの元気、
素直でキュートな犬顔とあいまって人気沸騰も必然といえよう。

これはちょうど、縁故採用で入社しツンと扱いづらい困ったちゃんな女性社員が、
社員旅行の余興で大化けし一躍人気を得る現象に似ている。爆笑の本格ドジョウ救いとかね。


作中では露わにならないが、このとき重要なのはステージに集まった大観衆の視点だ。
恥ずかしい降板は馬キャスターの情報番組で露呈的に報道されてしまいましたから、
客はフ~ンあの子が噂の主役クビになったクリスタル社のダメ小娘だと、
多かれ少なかれ知った上で緊急サプライズショウを観覧することになったわけでしょう?

そこへ物怖じせず、私は私を生きる!とばかりに歌い上げるハッピーな悪役ちゃん。
溌溂とした決心に観衆は惜しみなくエールを送ったことだろう。
このとき映画鑑賞者は劇中劇中劇に引き込まれ、自分も一緒に観劇している感覚に襲われ、
ステージいっぱいの感動を共有することになる。決してメタでない綺麗な構図でした。

かく申す俺もあの子のスターで ‘ない’ 役を授かっての解放に感激してしまった。
嫌われオオカミに緑色スーツ(=特に海外でグリーンは、善悪混合のけったいな異界キャラを連想する色)という、
ものすごく言い得てバカな装いで真剣に歌ってはじけてこなしてのける情景がとても良い。
いいぞ! お姫様ドレスなディズニープリンセス的成り上がりだけが女の子の正解ではない!

そも、美女と野獣なんぼのもんじゃい。偉ぶり王子が貧乏娘と純愛の末、呪いが解けて美男に戻って?
ばかやろう。野獣は野獣のままに吠えてこそ美しいのである。

そして確かにああいう度胸の演者は変に組ませるよりピン芸が輝くね、ナイスコアラ。
出番直前にセリ(舞台下の飛び出し装置)に乗ってムンっ!!と自信の気合いを入れた表情など、
うっかり俺までコアラ視点になり、よしいけ魅せてこい!と唸っちゃったもんな。



他方、深読みせざるを得ないのは家庭の事情だ。オオカミのお父さんと可愛い娘さん、
キャラデザインはじつに秀逸だが、おたくさまこれまでどんなんだったわけ?
お母様の描写なし。美脚から察するにタテガミオオカミだったりしないのか?


今泉忠明「野生イヌの百科」。殆どエロ本です

わがまま娘との解説が多い。や、ではなかったんだろうよ本質的には。
イエスマン太鼓持ちで固めた豪腕経営の枠内で好き放題にさせてもらって、
仲良くケンカな友達も作れず他者との距離感をろくすっぽ築けないまま、
いい年頃を迎えることになってしまった温室育ちではないか。
SPに警護されてサングラスにブランド紙袋ウェ~イがよく象徴している。
良い道をきちんと指し示せば行儀よく応えてくれる良い子だった。

得てして支配的な父の庇護の下で育つお嬢さんは、いかにも笠に着た箱入りに見えて、
父を愛し、顔色を伺い、優秀な娘を演じ、愛情という評価を得ねば不安な心根にひねり上がるもの。
仕事中の父に「バ~イ、ダディー!」と手を振った後の「…。」悲しそうな顔を見逃せなかった。
実業家の娘でなく可愛いパパの子として自分をちゃんと見てほしい心情が伝わります。

父は父で娘を放任ぎみに甘やかすならそこにはねじれた共依存があったのやもしれません。
クレイ・キャロウェイ氏と会わせてやるから来なさいお前もファンだろうと娘を誘ったろうし、
主演を私の娘にしたまえと台本にねじ込むのも娘の喜びと活躍を思ってだろうし、
ひいては有能な娘を ‘所有’ する自分と自社の偉大さの誇示を思ってのこと。

この無自覚に綱渡りな父娘の孤独が、場しのぎコアラのせいで瓦解することになる。
コアラ代表が配役変更を提案した時の父娘の動揺と不器用さにこれがよく表れていました。

おそるおそる告げるや 「You all hate me, don’t you?!」と取り乱して飛び出す娘。
別にみんながお前をなどと咎めたわけでないのにこういう文言が咄嗟に出るのは、
精一杯の演技を頑張ったのに認められなかったショックからではない。
パパに言いつけるもん!!と我を通し、何でも望みを叶えてもらって育った一方で、
どうせみんなアタシのことウザがっている空気を日頃より肌で感じ、
心の奥で真の自分をくすぶらせているためだ。その積み重ねが一瞬で伝わる演出。


    \俺はそんなにちょろいか…?/

父もまた娘を通じて己のプライドを無碍にされ、忿怒は備品の破壊そしてコアラの身柄へ向く。
もっと光る役を与えたいのですと訴えたところで聞き入れる精神状態ではありませんでしたね。
屈辱でしょうがそれは貴方のオーディション、さんざん演者を即失格にしてきた姿勢と重なり、
田舎芝居の烙印を押されても挫けなかったコアラから図らずも意趣返しを食らった構図だ。

グシュグシュ泣いて甘える娘さえ、恥をかかせるな負け犬!と突き返してしまい、
悔しい時もあるさ可愛い娘よと優しく褒めて抱きしめてやらなかった父。
負け犬を喫してなるものかと巨財を築き上げてきたであろう荒野の男一匹も、
その剣幕じゃいずれ娘さんに叛かれましょうよ。


かくして、

完璧に上質でないと褒めない認めない許さない都会の大劇場オーナーと、
良い所をより良く前面に出そうと願って奮闘してくれる地方の小劇場オーナー

或いは、

盤石な経済力と自由奔放な機会を与え続けるが愛してはくれない家庭と、
私という個人を評価し大舞台に押し上げてくれる普段控えめだけど実力派揃いの歌劇団

若気のオオカミ少女はどちらに信頼の尾を振ったか。
 



 
親父にしてみりゃ踏んだり蹴ったりだ。見ず知らずのヤマ師に任せてみたのが運の尽き、
終始ヘラヘラ対応され、自慢の娘を泣かされ、あげく自慢の劇場を無断で乗っ取られ、
娘にゃフラレて恥辱の公開親離れ! とびきりバカげた格好で踊って裏切られてしまった。
恥をかかせたら殺すぞと事ある毎に脅すような小さく脆いプライドにみっちり泥を塗られて、
怒りに耐えかね間男コアラ野郎をとうとう殺害…未遂。 クソッ俺のどこが間違っているというのだ?!

左様、無条件オオカミファン各位もエッなんで逮捕なん?と顛末に首をひねったかもしれないが、
あれこそが貧民的 ‘金満ふてぶて権力者をやっつけろ’ 願望を負ッ被るヴィランの宿命だ。
そりゃもう悪ぃ悪ぃとびきりの悪役に徹して戴かないと物語のほうが困るわけです。
父の罪は、横暴さではない。貴方の小ささ、向き合うことのヘタさ。作品はここを裁いてみせている。
追い詰められゆく父と対峙する家族愛ゴリラ隊が皮肉な対比になっていた。

ただしあまりグロテスクにならないようにも配慮されていましたね、
ああしたヴィランな父娘の関係を際立たせる脚本には不器用な親子愛←への愛を感じる。
行く先々で欠かさずおやつを用意させ常時バリボリむさぼる父のムスッとした茶目っ気と、
いつもの~♪とフレンチトースト、マシュマロだチョコ箱だ部屋に置きっぱ娘は、いかにも親子だった。



ゴリラといえばジョニーの成長譚においても悪役の闊歩が示唆的であったな。
ポッと出のオオカミ娘が天性の実力で全てさらっていくのとは対照的に、
才気溢れる純朴ゴリラ青年ジョニーが立ち向かった努力・挫折・葛藤、そして達成。
本番まで演技を練り上げる緊張感は、青年の演舞習得をめぐり繰り広げられた、
テングザル振付師と山猫ダンサーによる権威と在野の教育バトルによく描けていた。
両先生の目もまたヤブにらみにギリギリよく動く。

 コンボだよ

思い起こすと「SING」の盗賊ゴリラ家族に加え「2」は尚、サル類が多く登場しています。
これはあくまで動物をままに擬人化した世界観である「ズートピアが濁した観点だ。
サルの印象はヒトに近く、あの世界ではサルもまた被捕食者ですものね。
対して「SING」はこんな人間いるいる観察図鑑を擬獣化した構成ゆえ、自由度があるのだろうな。

 もう我慢できない


相手さえその気なら交尾もやぶさかでないくらい動物好きな私ですが、サルだけがどうも苦手でのう。
中でもテングザルを気持ち悪くてもう我慢できない
他の動物たちの長いマズルが魅惑的だからって、あなたたちは伸ばし方を間違っているよ。
つぶらな瞳と五分刈りが気持ち悪さに拍車をかけている。ああ気持ち悪い。
大いなる自然どうしたことかよって毎回思うわ、あの動物だけは。チッ(投石)。

それをだ。もう嬉しくて笑っちゃった、

イヤみ目の偉そうにふんぞり鼻デカ出っ腹とじつにコミカルな悪の天狗ザル役に据えたスケッチに拍手。
や~おるおるこんな意識高い系お師匠様。ねちねちの声当ては安定の山寺宏一

この先生「傷つくほどに上達するのである」と基本メソッドを説きビシバシ指導するくせに、
おのれこの私から野良猫の分際に鞍替えしおったジョニーの短期上達をたいそう悔しがって、
舞台袖で殺陣役者から本番衣装をもぎ取り本番に乱入して青年に実力を迫ります。
あっ大変っ負けないでジョニーっと全員がヒヤヒヤ願ったことうけあい、
何あのクソ猿先生ムカつくーッと皆さまご憤慨、テングザル嫌いとしては誠に嬉しい限りです。

宇宙・修行・裏切り・ライトセーバー風W杖での真剣ダンスバトル、
正義の青年が大ピンチ!からの遂に勝ち「(上達したね…)」と今さら優しく微笑む悪役先生。
非常ぉ~に スターウォーズ(現ディズニー所有)的な予定調和 を敢えて踏襲してみせるのが良い。
ああいうクサい悪役こそがヴィラン冥利、物語を引き立てるよいスパイスになる。
そのくせ、緊急公演を一斉告知の瞬間は1人でむっつりパフェだか食ってましたもんね。
人に厳しく自分に甘く、そりゃ腹も出る。ああいう描写がまた憎めない憎らしさの演出になっていた。

と、だいぶ後で気づいたが、するとグンターさんはひょっとしてC-3POのパロディだった?
ピ・ピ・ポ、まあいいや。彼が居なかったらコアラ代表は人生終わってましたさ。



帰りのバスがじつにほっこりと象徴的でした。マンデーぃモーニン’ …♪

ポーシャはこれを契機に裕福なる束縛から離脱し、
道を拓き授けたコアラを父の如く慕ってファミリーに追随。実家の勘当は必至か。
一座にとっては逸材発掘だ。スタント・悪役・バカを断らない歌唱女優への昇華を期待されよう。
いとうあさこ椿鬼奴といったお嬢様方が内村光良の元に流れ着いた巡り逢いと(少し)並行する。

ポーシャに心奪われた映画鑑賞者もまた、ではもう放蕩とはいかないねと後の苦労を察しながら、
でも持ち前の天真爛漫さで頑張れ幸あれと次のステップを応援してやりたい心情を抱くはずだ。
悪い奴に掴まっちゃ駄目よッ男はみんなオオカミなんだからッ、と要らん世話を焼いたりして。

作品が鑑賞者を内包、互いの成功と成長にMVPを贈り、思わぬ公演依頼まで舞い込み快諾とあって、
心地よい余韻を未来に残しての終幕… に成功している台本と申せましょう。
コアラ代表は歌劇演出の地位名声を鴻上尚史ばりに築いていくことでしょうね。

ラクリ仕立てには乏しいぶん物語としては些か分かり易すぎ駆け足な難もあるが、
どうにもならん ‘差別’ というモヤモヤを抱え込んだ「ズートピア」の幕とは異なる畳み方だ。
一仕事終えての爽快な朝…といった点においては「SING2」に軍配か。
人物各々が其々の葛藤を乗り越えての魂の歌声はストレートに鑑賞者の心に届くだろう。
そのままミュージックビデオとして何度も視聴したくなる仕上がり。
出番直前までクヨクヨすんな稲葉ライオン! 愛妻のフォースは共にあらんスターウォーズ的あてこすり)



上映後、電脳世界の獣人たちは鑑賞者の心の中で生き生きと活躍し続ける。
そのマズルが心と股間に突き刺さるyiffyなファーリーマニアは勿論のこと、
先述のように今回は無垢なティーンらのケモノ依存症罹患が興味深いところだ。

\ これ全部?! \ あんた宛てのラブレターだとさ。殴ってやろーかな! 

       / キャーンうそぉやだぁ嬉ション~♪ まぁアタシの実力なら当然だけど~

イラッ… しかし当然あのオオカミ娘こそ、夢という名の巧妙な電子演算によって、
前作のすっとぼけヒツジ・確かな才能こじらせネズミ・競合他社キツネとウサギのラブリー眼力・
ふわふわ毛皮にスラリ長身モデル体型といった憧れ全てを織り込んだ女子像なんだから。
みんながあの子を大好きになってしまうように作ってるんだもん。

ついては、キャーンやべえ~ポーシャちゃん大好き~全てが可愛いくね? と、
グッズのゲットにご執心は勿論、舐めるように再々鑑賞されよう。キャラ冥利に尽きる。
ただしポーシャちゃんくらいスリムに痩せたい!は諦めたほうが賢明か、
達成にはジャックスケリントン並のスタイルを目指さねばならない(骨)。


そしてそれらが求心的な顔立ちや態度の描写に大きく支えられていることを振り返られたし。
画伯各位は脳内のち紙面に再びの命をご召喚のこと、つい好きなアニメのセオリーに引っ張られて、
カワイイ~を反映したい耽溺のイラストでは鼻を短く目を大きくキラキラに、
セクシ~を反映したい官能のイラストでは大人っぽく流し目なむっちり巨乳に誇張、
元々のモチーフを大きく逸脱した形でその愛を再検証していく。


愛ゆえに概ね、左or右の進化を辿る。視覚認知における性成熟やネオテニーの議論に収斂的。

俺はイヌ科らしい長いマズルを愛するゆえ、原来のイヌーっとした顔(中央)が好きだ。
いわば獣人の ‘家畜化’ を若干気にはなるが、いやもう其々の絵心に落とし込んだらよかんべ。

だって、終始スナギツネみたいな目つきや愛想だったら果たして人気が出たかしら。
頭蓋の形態、眼窩とマズルの距離感は、実のところオオカミとそう変わらないはずなのです。

 

‘ざんねんないきもの’ に振り分けられちゃうだろうね。


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    / ブー! \

メルビンさん包装のチョコワとココ野郎くん包装のチョコワでは食感が明瞭に異なると仰る、
怒髪天を衝いてハイパーむくれ・スナくまお。同じだよ同じ!
確かに現品製法は昭和時代のチョコワとだいぶ仕様が変わったが。小さくなったよな〜。

奥はコアラの離乳グソを食べて育った肥溜めの星の穢らわしいエイリアンモンスター狸。
登場するや劇場は大ブーイングの嵐となりました。…レスラー? 西口? みちのく?


そこへきて、おい、ココくんとやら。キミも Let’s singin' !!
キミがそれほど人気ならいっぺん大勢の前でガツンと歌ってみい。
キミの感動の歌声で大衆の心をいっぺんにさらってみい。
いっそ真のチョコワ担当を決める公開オーディションに挑んでみい。
テメぇ自身の殻を破ったところの実力が、テメぇにあるのか魅せてみい!

…と突きつけたい隙のある、どうも定まらないキャラを感じるんだなあ、ココくん。
メルビン降板の仇も相まって真剣にわさびスフィンクスを応援した身としても。
あの投票数をどうせ単なるネット層の悪意のイタズラとゆめゆめ軽んざれますなよ?
どちらにせよあの販売促進キャンペーンはテレビCMまで打って大大大失敗だったのだから。

去ってなお素朴なゾウさんに根強い人気がある事実、ココくんに無いという事実を、
ケロッグさんは多少なりともご理解くだすってますのかしら、
でなければメルビンを未だ抹殺できずたびたび復活させる理由もないわけで。


そして当該問題を痛烈に追い打つ正反対な逆相は、
ケロッグがあれこれ頻繁に安っぽいオマケを進呈し気を惹き続けてきたのに対し、
ポーシャが初出で人気をさらいグッズ展開を無いモノねだられる現実だ。
おまけシールやら作中で着用のTシャツまで鵜の目鷹の目で探されているそうです。

この比較はキャラの存在価値のみならずその社会的役割をも再考させられる。
ポーシャは父を背中に悪印象を洗い流し作中断トツの好印象を成したが、
ココくんは先輩を踏み台に好印象を欲しがり悪印象を植えつけたのだ。
どちらも主役を奪っておいてこの違いはなにか。


すなわち、いっぺん役柄を交代してみてはいかがですか?
なぜってそりゃあ、We all hate you...

       \ I don’t hear you, /
 似合うやん
      / I don’t fear you, forever !! \

ココくんを引き摺り下ろすのではなく異星のヒール役に徹させるんです。
必殺技はもちろん水増し改ざんなんでもござれの選挙ボンバー!
それでもキミ自身に真の魅力があるのならみんなが愛してくれるはずですものね。
嘘だ無理だと仰るなら、ばいきんまんってどうでしょう。

ほんで、シリアルの看板はオオカミ印にすれば売上げに貢献しないかしら。


ダディ~いつものたべたぁい♪    好きに食え!甘やかしすぎだ (砂糖で)! 新発売!

「チョルフ」… それは都会を生き抜く狼に、恥をかかせないシリアル …


こりゃ売れるぞ。 投票対決すんべか?
でなけりゃココくん主演で映画を撮って、世界的ヒットでも飛ばしてはどうかね。
大差でわさびスフィンクスに勝ったキミの人気ならチョロいもんだろう?
さしずめ…『ココくんのチョコワdeマジックだいぼうけん!シリアルの森をすくえ』
おさるのジョージと同時上映でさ。キミもせいぜいひとまねこざる。ハハッ(裏声)!

っと、これは失敬。もう映画になってたっけな。



   \ あっ… あっ… もう映画になってたのよォ〜 /



ーーー【おことわり】 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

上記、ケロッグ社の広告意匠である「ココくん」についての批評は、より魅力ある商品展開への期待ならびに販売者と消費者との円満な関係を願う意義のもと、デザインとマーケティングの視点から観察し得る問題改善点として、消えぬ悪評を残念に感じながら真摯に提起するものです。謂れのない誹謗中傷によって商品や商社の品位を貶める意図はございません。当該商品シリーズ発売当初から現在に及ぶ定期購入世帯としましても、この範疇の “お気付きの点” を申し上げることは社会通念上差し支えないものと考えております。宜しくご理解賜りたく存じますとともに、どうぞお早めに頼もしき担当者とご交代くださいませ。

謂れのある “お気付きの点” 、例えばそれは、

この図案でしょうか。チョコクリスピーのパッケージの裏面です。

商業デザインという営為は、消費者層にあらぬ誤解、メーカーが想定し得ない捉えられ方をされないよう、細心の注意を払って展開されたいものです。とくに青少年の健全な成長を掲げるコンテンツにおいては、仮に故意や本意でなかったとしても、無関係な感情を想起するような図案構成は極力避けたほうがよろしいですね。

つきましては、

このイラストは差し替えたほうがよろしいかと進言申し上げます。指の本数どころではありません、深爪な指の腹で揃えて突き上げるこの手つきは俗に「手マン」と呼ばれる、女性の膣壁を性的に愛撫する卑猥な仕草であり、女性を侮辱するジェスチャーです。それでいて ‘ミルクを入れてかきまぜる’ とは何のご冗談、禁欲主義の創業者への当てつけでしょうか。外国人に中指を立てては只事ですまないのと同様、うかつなハンドサインは受け取り手の印象を悪化させます。業界大手ともあろう商社がこうも無頓着で不躾な不勉強を呈し容認放置している現状を、デザイナーの端くれとして到底信じられません。




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【監修】 川崎 ピースケ 先生
武蔵野美術大学卒、工業デザイン学
ライクシッツ生活デザイン研究所 主任馬クソ清掃員
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    サ ー ラ ン ギ ー 図 鑑     

★バイオリンは皆さんご存じのあの形状にほぼ定まっています。しかしサーランギーは製作者・時代・地方によって様々な自由形が存在し、今なお進化を続けています。特に弦数や配線は個体によって全くまちまち。これは、先人に学んでこう作らなければならない・本場の本家本元ではこれが正しい・こうでなければ本物の価値が無い、といった固定概念に縛られていないためです。ひとくちに捉えられないそれらをサーランピーでは「サーランギー属」と総称しています。

こうして並べますといかにもアジア諸国調査で得られた現地サンプルに見えますが、なんと殆どが日本国内で発掘されたものです。日本人の技術で修理を施しました。…そう言われると急に萎えますでしょう? みんな興味本位で取り寄せて結局すぐ手放しちゃうからこういうことになるのです。

しかもこの中には当方が捏造したオリジナル楽器をまことしやかにねじ込んであります。果たしてどれが現地の風薫る本家本物のお宝で、どれが世にもいかがわしい贋作か? 鑑定やいかに?…といったこだわりは、どうにでもなることですし、実のところどうでもよろしいことなのかもしれません。



チーペスト号  名古屋の誰だ号  結局ウチに号  

ボロ号  55号  黄泉号

グランピエ号 ジョギヤ 前方後円ジョギヤ 

カリマンタン号 恵さんでしたか号 そそるスリム号 

ドードゥロバナム ドゥカン号 サランガ

サランガ・ペタンコ エレクトリック チカーラー

チカーラー(近代版) サローズ アフガンサリンダ

ネパリ くさっぱら号 さらん弓(さらんきゅう)

サランダ  擦弦仮面 ダルマサンガ サランダ

ディルルバ エスラジ タール シェナイ

エスラマ ベラバハール カマイチャ

ラーヴァナハッタ ペナ エスラール
プールヴィーナ バリアジアン号 サラウドン
ストゥーパ号 ドドバシキメラ





    文 化 へ の 冒 涜 で は ?     


サーランギーの化石(カンブリア期)


いいえ、全く冒涜にはあたりません。サーランギー属は進化を歓迎し、地域毎に異なる展開を許す楽器群です

民族学・民俗学では、創作の混入は許されず、ありのままを正確にサンプリングすることで解明に努め、敬意を払います。つまり研究者はあくまで傍観者、せいぜい中途参加者であって、真の当事者にはなれません。研究者が自ら文化に手を加え、研究対象を自分自身とし、文化の歴史を塗り替える、これが許されるなら何だってやりたい放題になってしまいます。そのため研究者は、専門性・正確性への拘りにばかりにプライドを置き、しかし自分では大した表現が出来ない、融通の効かない方向へと人格形成されがちです。異文化理解を唱える本人が無理解とは皮肉なもの。サーランピーではこの状態を「スウェーデンポルノ女優のスリーサイズを精緻に暗記した童貞」と呼び、陥らぬよう自戒しています。

だども、オラ、この楽器がこの島でどう進化すんだか夢みちょる真ッ当事者の日本民族だで。何をどう作ろうと直そうとオラほの自由だ。オラが村の遊びがまんまこの楽器の進化の歴史になるだ。「インチキ業者」「思い上がるな」「現地の文化に失礼」「1人で騒いでるだけ」とお感じなのは、ひとえに貴方の心が許さないから。なにせその現地をはじめ世界各国からウチ宛てに「サイトを見た。修理はできるか? オリジナル楽器のオーダーは可能か?」と打診が来ます。もちろん断りますよ。てめーでやれっ。もしくはてめーの村の良さでやってみれっ。…そうすることがいつしか文化となるのだから。