◆ インド発祥の多弦胡弓「サーランギー(Sarangi)」類の話題を中心に、世界でここだけ前代未聞の怪研究・珍開発の数々を発信し続ける異常ブログです。同楽器取扱いの急先鋒にして生物学者や変態ケモナーとしても知られる異常造形作家【川崎ピースケが執筆運営しています。
研究テーマ:1)楽器「サーランギー属」、2)海のダンゴムシの仲間「水産等脚目甲殻類」、3)多肉・塊根・平行、栽培から造花まで「珍奇植物」、4)原材料・愛玩対象としての「羊」 、5)獣人表現「ケモナー」 、等を題材としたデザイン論と実践、特に生物型や生物利用の意味について。議題は多岐に渡り、追究の範疇としてエログロを含みます。* 近年(2)〜(5)の構想がだいぶ具現化したので、2023年から(1)の分野に戻りアプローチを再開できる運びとなりました。
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𓆞𓆡𓆞 近業掬イ 2022/03/25〜04/07 𓆞𓆡𓆞

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【04/07】イワンこっちゃない


ほら、きたぞ。こういう体制の国だもの。

【速報】ロシア下院「我々は北海道に対する権利を持っている」

なんの権利だか。こういうところよ、こういうところ。どんなに素晴らしい人たちが住んでいて、憎み合ってはいけません、争いはやめましょう、過ちは繰り返しませんからと呼びかけても、向こうから来る時は来るんだわ。

民族楽器を愛する皆さんというのは、異国文化を学び愛するのはたいへん結構なのですが、愛することに染まりあがり、のぼせあがり、楽園な理想ばかりこじらせて、けっきょく物事を深く考えられない人が多いです。矛盾を突かれていよいよ平然とダブルスタンダードに走る。申し訳ないけど実際そうなんだものしょうがない。

悲しい哉、泥棒やレイプや殺人は人間の性根です。法律や条約は口約束です。史実や時系列なんかどうにでもなるんです。弱い奴は足元を見られるんです。しかし、悲しい思いをしないために身構える姿勢もまた生物の本領だ。武器を捨てて話し合って酒を飲んで世界はひとつ!差別はいけない!ピースケは変人右翼! などとぼやぼやしているとキミの故郷を力ずくで奪い取られ、命を踏みにじられることになるぜ。

わたしたちにできることは、祈るだけでは不充分。国際理解にほだされてうかつに信用しないことです。嫉妬と下心を隠して仲良くしようやニチャア…の類は特にだ。

お人好しの俺がそれを言うニュアンスを解ってもらいたいな。ええ、なんやかんや来るけど蹴ってますもん。楽器を貸せと宣ってきた露助クンは突っ帰しました。ばかやろう。この話おわり。




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【04/06】全ての武器を楽器に、の話

申し訳ないが俺は逆の考え方ですね。こちらが率先して捨てれば相手も捨てて平和が訪れるなんてのはボケ上がりも甚だしいです。

悲しいけれど生物の本質は弱肉強食、どんな汚い手段を使っても勝てば官軍だと思っています。核兵器どころじゃない、もうありとあらゆる “軍備”、あの国に喧嘩を売ったら無傷で済まないどころか滅ぼされるぞと相手が震え上がる “軍備” を実働に整えてみせて、結局使わなかった…という過去だけを真の平和というんです。掛け捨て保険みたいなもの。

ピースケさんは坊主頭でオーバーオールで物腰も柔らかくて冗談ぽいので、そのことだけで、チョロい奴だろう何をしても怒らないだろうと見くびってくる人がとても多いです。利用してやろう子分にしてやろう奴隷にしてやろうと振舞ってくる人も多い。ですから俺の本質な心根である優しい気持ちまでを壊されないように、すごく嫌なトゲやクソを “軍備” し、普段は密封しておくが必要時に少し出すことで、凛として守る必要があるんですよ。スカンクみたいなもの。

おいピースケお前はなぁとネチネチ侵略してきて、まさかコテンパンに叱られたり、到底かなわない知識や成果を見せつけられたり、高額見積もりを返答されたり、本当に鉄パイプで殴られたりと、きつい反撃を食らうとは思い至らないんでしょうね。人間の内面にどんな “軍備” があるかを見ない人というのはやはり想像力の欠如と申しますか。あいつはバケモノだ・二面性がある・近寄らないほうがいい、と思われているくらいが実は丁度いい。ハネカクシみたいなもの。




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【03/26】(キャラクターとその与え得る心象について再考察中)

ケロッグチョコワの包装に、先代の販促担当であった象のメルビンが期間限定で復帰!

と、↓ユニバーサル映画『SING2/ネクスト・ステージ』観覧が、同期するこの早春。

どちらも夢いっぱい♪獣人キャラクター達であるわけだが、果たしてその親しみやすさ、
或いは親しみにくさの境界とは?を、両者の顔立ちや振る舞いに再考察しているところだ。


チョコワ現担当「ココくん」の、何というかこの…垢抜けなさを通り越した、
消費者の感情を逆撫でするような欠礼を心奥に覚えるのは何故なのだろうか。

一方で「SING2」に驚いたのは脇役の箱入り狼ちゃん「ポーシャ」の新登場だ。

 この愛らしさはもはや反則。

地方臭く垢抜けない前作とは大きく異なる都会的な存在で、おそらくは製作陣の強い意図のもと、
アンスロ(≒ケモナー)勢のみならず全観客の心をこの娘で撃ち抜く!設計で投入している。
さては「ズートピア」との人気比較を根に持って、だいぶライバルを研究して採り入れてるな? 


しかし大いに優っている面もあるではないか。ユニバの武器は、

パロディーとヒロイズムに裏打ちしたセクシーを前面に押し出して憚らない演出だ。
チャビーな豚の主婦がタイトに食い込むボディスーツでぐいぐい腰振る前作など、
近代ディズニーが逆に不得手とし目のやり場に困っている部分である。


…そうさな、こりゃもう1本余計に書くことになりそうかな。
んな場合じゃねえんですけど、しばし待て。






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【03/25】

そういえばロシアのあいつは今どうしてるもんかなあ。俺の研究室に押しかけてサーランギーの写真バシバシ撮って、だのに俺とのツーショットなんか撮ろうともせんで帰ったわと思ったら、後日メールでこうだ。

「やぁ〜ついうっかり自分のサーランギーを持ってくるのを忘れてしまったのさ。どうだろう、キミのサーランギーをちょっとだけ貸してくれないか。古いので構わないさ。必ず返すから」

ええ、ええ、そんなわけないだろ。もう一回言うよ?
う。


他にもどこの国からだったか、あなたの貴重なアフガンサリンダと私の紙資料とを交換しないかってふざけろ。インド人が、お前はインドに来るべきだとよこす連絡は理解できるが…スルタンカーンの直弟子だとか云々。あんまり世界中からそんなんばかり寄せられては困ってしまいます。



思い至ったのは、みんな無い物ねだりだということ。日本人も外国人もだ。日本にサーランギーの屍体がゴロゴロと眠っておるのは、戦後からバブル期、安直なエスニック情緒によって持ち帰られたものの、活用できなかったためだ。その澱や滓を拾い、在り方を考える造形哲学者が日本から登場した、したっていいじゃないか、事実したのだという人類史を、誰も真正面から捉えられていない。由緒正しき前例という色眼鏡ないし亡霊への固執は、己の無智無能を直視したくないという愚かさの表れに他ならない。

しかるに、ピースケさん作ってくださいッ!ピースケさん来てくださいッ!ピースケさん認めてくださいッ!ピースケさんピースケさんピースケさん、お金ないけどピースケさんピースケさん…。俺がいま俺のサーランギー音楽を前面に出していないのは、やめちゃったからではない。バカヤロウ自分でやってみれ!! と低脳諸君をまとめて蹴り飛ばしたからだ。お前らはもう少し己に奮起せよ。そうして諸君ならではの道程を刻めば、それがそのままに世界史となるのである。



とは、ジャマイカに、これはたぶん島の材料で手製したサーランギーを携え、パンジャビ音楽を奏でる人物がある。

おうおう、やったらよかんべ、インド系渡来史の延長として堂々と。

これを頓珍漢なニセモノに感じるテメぇら民族音楽愛聴の諸氏もまた、ジャマイカといえばボブマーリー1択と早合点しておるではないか。だからって本物志向、すっかり感化されて同じドレッドヘアにし、何かにつけて “スピリット”を謳い、あたかも自分の弁のように金言をつぶやき、オレのレゲエでラスタな生き様を褒めろ認めろィェ〜アと迫る向きに、最初はボブ本人も同志を喜ぶかもしれぬが、あまり真似ばかりの青年には「いいか…自分の人生を生きろ」と両肩を掴んで突き放つのは目に見えた話。

おかしいだろ? 人生の旅人に憧れるあまり、神格化しすぎ、転写しすぎないことだ。やれマイケルならこう言っただろう、龍馬ならこう言っただろう、金八なら… このバカチンがゼヨ、ポウ。








    サ ー ラ ン ギ ー 図 鑑     

★バイオリンは皆さんご存じのあの形状にほぼ定まっています。しかしサーランギーは製作者・時代・地方によって様々な自由形が存在し、今なお進化を続けています。特に弦数や配線は個体によって全くまちまち。これは、先人に学んでこう作らなければならない・本場の本家本元ではこれが正しい・こうでなければ本物の価値が無い、といった固定概念に縛られていないためです。ひとくちに捉えられないそれらをサーランピーでは「サーランギー属」と総称しています。

こうして並べますといかにもアジア諸国調査で得られた現地サンプルに見えますが、なんと殆どが日本国内で発掘されたものです。日本人の技術で修理を施しました。…そう言われると急に萎えますでしょう? みんな興味本位で取り寄せて結局すぐ手放しちゃうからこういうことになるのです。

しかもこの中には当方が捏造したオリジナル楽器をまことしやかにねじ込んであります。果たしてどれが現地の風薫る本家本物のお宝で、どれが世にもいかがわしい贋作か? 鑑定やいかに?…といったこだわりは、どうにでもなることですし、実のところどうでもよろしいことなのかもしれません。



チーペスト号  名古屋の誰だ号  結局ウチに号  

ボロ号  55号  黄泉号

グランピエ号 ジョギヤ 前方後円ジョギヤ 

カリマンタン号 恵さんでしたか号 そそるスリム号 

ドードゥロバナム ドゥカン号 サランガ

サランガ・ペタンコ エレクトリック チカーラー

チカーラー(近代版) サローズ アフガンサリンダ

ネパリ くさっぱら号 さらん弓(さらんきゅう)

サランダ  擦弦仮面 ダルマサンガ サランダ

ディルルバ エスラジ タール シェナイ

エスラマ ベラバハール カマイチャ

ラーヴァナハッタ ペナ エスラール
プールヴィーナ バリアジアン号 サラウドン
ストゥーパ号 ドドバシキメラ





    文 化 へ の 冒 涜 で は ?     


サーランギーの化石(カンブリア期)


いいえ、全く冒涜にはあたりません。サーランギー属は進化を歓迎し、地域毎に異なる展開を許す楽器群です

民族学・民俗学では、創作の混入は許されず、ありのままを正確にサンプリングすることで解明に努め、敬意を払います。つまり研究者はあくまで傍観者、せいぜい中途参加者であって、真の当事者にはなれません。研究者が自ら文化に手を加え、研究対象を自分自身とし、文化の歴史を塗り替える、これが許されるなら何だってやりたい放題になってしまいます。そのため研究者は、専門性・正確性への拘りにばかりにプライドを置き、しかし自分では大した表現が出来ない、融通の効かない方向へと人格形成されがちです。異文化理解を唱える本人が無理解とは皮肉なもの。サーランピーではこの状態を「スウェーデンポルノ女優のスリーサイズを精緻に暗記した童貞」と呼び、陥らぬよう自戒しています。

だども、オラ、この楽器がこの島でどう進化すんだか夢みちょる真ッ当事者の日本民族だで。何をどう作ろうと直そうとオラほの自由だ。オラが村の遊びがまんまこの楽器の進化の歴史になるだ。「インチキ業者」「思い上がるな」「現地の文化に失礼」「1人で騒いでるだけ」とお感じなのは、ひとえに貴方の心が許さないから。なにせその現地をはじめ世界各国からウチ宛てに「サイトを見た。修理はできるか? オリジナル楽器のオーダーは可能か?」と打診が来ます。もちろん断りますよ。てめーでやれっ。もしくはてめーの村の良さでやってみれっ。…そうすることがいつしか文化となるのだから。