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【04/07】イワンこっちゃない
ほら、きたぞ。こういう体制の国だもの。
なんの権利だか。こういうところよ、こういうところ。どんなに素晴らしい人たちが住んでいて、憎み合ってはいけません、争いはやめましょう、過ちは繰り返しませんからと呼びかけても、向こうから来る時は来るんだわ。
民族楽器を愛する皆さんというのは、異国文化を学び愛するのはたいへん結構なのですが、愛することに染まりあがり、のぼせあがり、楽園な理想ばかりこじらせて、けっきょく物事を深く考えられない人が多いです。矛盾を突かれていよいよ平然とダブルスタンダードに走る。申し訳ないけど実際そうなんだものしょうがない。
悲しい哉、泥棒やレイプや殺人は人間の性根です。法律や条約は口約束です。史実や時系列なんかどうにでもなるんです。弱い奴は足元を見られるんです。しかし、悲しい思いをしないために身構える姿勢もまた生物の本領だ。武器を捨てて話し合って酒を飲んで世界はひとつ!差別はいけない!ピースケは変人右翼! などとぼやぼやしているとキミの故郷を力ずくで奪い取られ、命を踏みにじられることになるぜ。
わたしたちにできることは、祈るだけでは不充分。国際理解にほだされてうかつに信用しないことです。嫉妬と下心を隠して仲良くしようやニチャア…の類は特にだ。
お人好しの俺がそれを言うニュアンスを解ってもらいたいな。ええ、なんやかんや来るけど蹴ってますもん。楽器を貸せと宣ってきた露助クンは突っ帰しました。ばかやろう。この話おわり。
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【04/06】全ての武器を楽器に、の話
申し訳ないが俺は逆の考え方ですね。こちらが率先して捨てれば相手も捨てて平和が訪れるなんてのはボケ上がりも甚だしいです。
悲しいけれど生物の本質は弱肉強食、どんな汚い手段を使っても勝てば官軍だと思っています。核兵器どころじゃない、もうありとあらゆる “軍備”、あの国に喧嘩を売ったら無傷で済まないどころか滅ぼされるぞと相手が震え上がる “軍備” を実働に整えてみせて、結局使わなかった…という過去だけを真の平和というんです。掛け捨て保険みたいなもの。
ピースケさんは坊主頭でオーバーオールで物腰も柔らかくて冗談ぽいので、そのことだけで、チョロい奴だろう何をしても怒らないだろうと見くびってくる人がとても多いです。利用してやろう子分にしてやろう奴隷にしてやろうと振舞ってくる人も多い。ですから俺の本質な心根である優しい気持ちまでを壊されないように、すごく嫌なトゲやクソを “軍備” し、普段は密封しておくが必要時に少し出すことで、凛として守る必要があるんですよ。スカンクみたいなもの。
おいピースケお前はなぁとネチネチ侵略してきて、まさかコテンパンに叱られたり、到底かなわない知識や成果を見せつけられたり、高額見積もりを返答されたり、本当に鉄パイプで殴られたりと、きつい反撃を食らうとは思い至らないんでしょうね。人間の内面にどんな “軍備” があるかを見ない人というのはやはり想像力の欠如と申しますか。あいつはバケモノだ・二面性がある・近寄らないほうがいい、と思われているくらいが実は丁度いい。ハネカクシみたいなもの。
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【03/26】(キャラクターとその与え得る心象について再考察中)
↑ケロッグチョコワの包装に、先代の販促担当であった象の「メルビン」が期間限定で復帰!
と、↓ユニバーサル映画『SING2/ネクスト・ステージ』観覧が、同期するこの早春。
どちらも夢いっぱい♪獣人キャラクター達であるわけだが、果たしてその親しみやすさ、
或いは親しみにくさの境界とは?を、両者の顔立ちや振る舞いに再考察しているところだ。
チョコワ現担当「ココくん」の、何というかこの…垢抜けなさを通り越した、
消費者の感情を逆撫でするような欠礼を心奥に覚えるのは何故なのだろうか。
一方で「SING2」に驚いたのは脇役の箱入り狼ちゃん「ポーシャ」の新登場だ。
この愛らしさはもはや反則。
地方臭く垢抜けない前作とは大きく異なる都会的な存在で、おそらくは製作陣の強い意図のもと、
アンスロ(≒ケモナー)勢のみならず全観客の心をこの娘で撃ち抜く!設計で投入している。
さては「ズートピア」との人気比較を根に持って、だいぶライバルを研究して採り入れてるな?
しかし大いに優っている面もあるではないか。ユニバの武器は、
パロディーとヒロイズムに裏打ちしたセクシーを前面に押し出して憚らない演出だ。
チャビーな豚の主婦がタイトに食い込むボディスーツでぐいぐい腰振る前作など、
近代ディズニーが逆に不得手とし目のやり場に困っている部分である。
…そうさな、こりゃもう1本余計に書くことになりそうかな。
んな場合じゃねえんですけど、しばし待て。
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【03/25】
そういえばロシアのあいつは今どうしてるもんかなあ。俺の研究室に押しかけてサーランギーの写真バシバシ撮って、だのに俺とのツーショットなんか撮ろうともせんで帰ったわと思ったら、後日メールでこうだ。
「やぁ〜ついうっかり自分のサーランギーを持ってくるのを忘れてしまったのさ。どうだろう、キミのサーランギーをちょっとだけ貸してくれないか。古いので構わないさ。必ず返すから」。
ええ、ええ、そんなわけないだろ。もう一回言うよ?
そ最ん初なかわらけ借がりなパいクだ目ろ的う。
他にもどこの国からだったか、あなたの貴重なアフガンサリンダと私の紙資料とを交換しないかってふざけろ。インド人が、お前はインドに来るべきだとよこす連絡は理解できるが…スルタンカーンの直弟子だとか云々。あんまり世界中からそんなんばかり寄せられては困ってしまいます。
思い至ったのは、みんな無い物ねだりだということ。日本人も外国人もだ。日本にサーランギーの屍体がゴロゴロと眠っておるのは、戦後からバブル期、安直なエスニック情緒によって持ち帰られたものの、活用できなかったためだ。その澱や滓を拾い、在り方を考える造形哲学者が日本から登場した、したっていいじゃないか、事実したのだという人類史を、誰も真正面から捉えられていない。由緒正しき前例という色眼鏡ないし亡霊への固執は、己の無智無能を直視したくないという愚かさの表れに他ならない。
しかるに、ピースケさん作ってくださいッ!ピースケさん来てくださいッ!ピースケさん認めてくださいッ!ピースケさんピースケさんピースケさん、お金ないけどピースケさんピースケさん…。俺がいま俺のサーランギー音楽を前面に出していないのは、やめちゃったからではない。バカヤロウ自分でやってみれ!! と低脳諸君をまとめて蹴り飛ばしたからだ。お前らはもう少し己に奮起せよ。そうして諸君ならではの道程を刻めば、それがそのままに世界史となるのである。
とは、ジャマイカに、これはたぶん島の材料で手製したサーランギーを携え、パンジャビ音楽を奏でる人物がある。
おうおう、やったらよかんべ、インド系渡来史の延長として堂々と。
これを頓珍漢なニセモノに感じるテメぇら民族音楽愛聴の諸氏もまた、ジャマイカといえばボブマーリー1択と早合点しておるではないか。だからって本物志向、すっかり感化されて同じドレッドヘアにし、何かにつけて “スピリット”を謳い、あたかも自分の弁のように金言をつぶやき、オレのレゲエでラスタな生き様を褒めろ認めろィェ〜アと迫る向きに、最初はボブ本人も同志を喜ぶかもしれぬが、あまり真似ばかりの青年には「いいか…自分の人生を生きろ」と両肩を掴んで突き放つのは目に見えた話。
おかしいだろ? 人生の旅人に憧れるあまり、神格化しすぎ、転写しすぎないことだ。やれマイケルならこう言っただろう、龍馬ならこう言っただろう、金八なら… このバカチンがゼヨ、ポウ。