◆ インド発祥の多弦胡弓「サーランギー(Sarangi)」類の話題をそっちのけに、世界でここだけ前代未聞の怪研究・珍開発の数々を発信し続ける異常ブログです。同楽器取扱いの急先鋒にして生物学者ならびに変態ケモナーでもある異常造形作家【川崎ピースケが執筆運営しています。
研究テーマ:1)楽器「サーランギー属」、2)海のダンゴムシの仲間「水産等脚目甲殻類」、3)多肉・塊根・平行、栽培から造花まで「珍奇植物」、4)原材料・愛玩対象としての「羊」 、5)獣人表現「ケモナー」 、等を題材としたデザイン論と実践、特に生物型や生物利用の意味について。議題は多岐に渡り、追究の範疇としてエログロを含みます。* 近年(2)〜(5)の構想がだいぶ具現化したので、2023年から(1)の分野に戻りアプローチを再開できる運びとなりました。
★ 1記事内1主題の場合と、1記事上に短文加筆を重ねる【近業掬イ】(きんぎょうすくい)の場合がある。繁忙時はどうしても後者です。
★トップページには最新2〜3記事のみ表示。過去記事は【アーカイブ】で総覧できます。
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💐🌿🌺🌵 近業掬イ 2023/11/19 🐏🐏🐏🍖


去る秋は「あつまれ!えばら」出演依頼をピークとして、

「デパートメントH 」10月&11月 @鶯谷




羊肉の祭典「羊フェスタ2023」@中野…と、





必死必至の鬼クソ多忙な参加イベントあちこち目白押し。
炊事洗濯・整理整頓・家事一般にまるくそ携われなかったおかげさんによって、

当研究室はただいま言い訳のきかないADHD丸出しゴミ屋敷と化している。
因果応報…諸行無常…やれやれトホホ片付けつつこの文面を書いては溜息をつくもののあはれに、
せめてもの金一封を包みピースケ大先生に恭しくお贈りすることのみが、
フンコロガシ虫の如き諸君ウンジャラゲどもめらの生存意義といえよう。


キェーーーーーーッ!!!! と全てを投げて棄てたい衝動をグッとこらえて、

反動から、にっぽんの安らぎ・風流の癒しを欲するあまり、

すまんね、庭園の爽やかな風とともに美味しいお抹茶お菓子などを戴きながら、
ゆっくりのんびり植物めぐりを。

当ブログをご愛読のおめえたちドングリども(クヌギ等) 各位の怒号などドコ吹く風と、
更新?んなもん華麗にスッ放°かしまくってやりましたわい。

併せて、

牧場のクソションベン臭とともにヤギのツバしずくヒツジのゲロしぶきなどを戴きながら、
じっくりべったり家畜めぐりをも。

<むふ〜ん♪

相変わらずヒツジとすぐに仲良しになれちゃう。



何度か会ってる↑ ‘ふたば’ 嬢、この日は俺の膝にポンと ‘お手’ してくれて一層仲良くなれた印象。
白ヤギ黒ヤギ達の遊んで構って攻撃を食らって、あまり長くは語らえなかったけど。

ええ、ヒツジだって ‘お手’ くらいしますよ?
物静かながら何かしらの欲求を意思表示したい時に前脚かきをする習性があり、
転じて相手に片手をポンと差し出し掛けるアプローチ上手な個体がしばしばあります。
餌なら無論、マッサージなど気に入ると、もっとおねがい… とポンしてくる子が多いですね。

ヤギもそういうの上手ですが、奴らは活発な好奇心や遊び心に加え、
見た目からは察し難いレベルで自分の序列社会的上位性をものすごーく気にする動物で、
大人しいヒツジや格下個体が人間に可愛がられていると明らかにヤキモチをやいて、
自分を構えとぬるぬるゴリゴリ攻撃してきます。可愛いけどこれが大変なんだ。
頭やツノで突いてきたり、噛んで引っ張ってきたり。馴れ馴れしくも目が軽く怒ってんのよね。

概して総じてヤギとヒツジは性格がだいぶ異なる動物です。
たいして変わらんからと狭い敷地に同居させる動物園は多く、
あらかわ遊園↑のように子ヤギと若ヒツジで囲うぶんにはさほど問題にならないが、
強い成体ヤギ達に虐められて追いやられ怯えて過ごす可哀想な老ヒツジをしばしば見受けてもきた。
できれば一緒にせぬほうがトラブルが減るし、できればヒツジとだけ一日まったり過ごしたい俺も嬉しい。

そういう違いがわかる、羊だけを囲って無制限に入らせてくれる施設は、
近郊では袖ヶ浦だけになっちゃったなぁ… モフ毛の伸び頃にまた行こう。
しこたま羊をなでくり回した帰り道にサイゼリヤで羊肉を食うの。
触ってる時の肌の匂いと、お料理の肉の匂い、だいたい同じなんだ。


いっぽうの温室植物園、御苑・神代・板橋と、自分でもどうしてそんな急に連日の突撃ぶり。



どーにもどーしても、植物欲からの温室浴ってあるよな、人生。
人工熱帯域のム〜ンと湿った土臭さを全身で感じたくなる時がある。
温室って果たしてなんでああいう匂いになるかね。バクテリア


相変わらず馬鹿デカ平葉の簡素な美にばかり意気込んでシャッターを切るなか、
唐突にアラやだこんな気持ち初めて…な気分に堕ちたのは、


ラン類の花の奇妙さだ。不思議な造形だなあ。

蘭って、ほらあの、よく、ギフトの胡蝶蘭の鉢があるじゃんか、逆J字の針金で連ねてて。
お祝いに戴いたのは有り難いけど持て余して枯らして逆J字ニョ〜ンだけになった鉢が、
場末のスナックの店の前のエアコンの室外機の上にずーっと置いてあんじゃんか。
あれをいたたまれなくてさあ。温室入れてやらにゃ可哀想やろがいと、
そんだったら最初ッから蘭なんざ贈らんきゃよろしかろうがいと、嫌ってきたわけ。

改めてきちんと稀少種・珍品種を観ますと、うーん何ともエレガントでグロテスクな形態をしているね。
どうしてこの形状になったかしらむ生命の不思議を感じさせます。食虫植物に通じるものがあろう。
こういう妖艶かつ不可解な魅力が数々あるのならラン鑑賞も悪くないものだな、
あら綺麗ね〜だけで終わるオバくさ趣味を充分に越えた域の芸術表現をやってのけている。
場末のスナックの胡蝶蘭も好環境でちゃんと世話すれば毎年咲かせるんじゃねえかと思うよ?

板橋の温室ではナイト観覧イベント、日没後に懐中電灯を借してくれて、

 あっ、タイガーだ!!

思いがけずゾクゾクする暗闇のジャングルクルーズ体験をさせてくれた。

や、この暗さの森を一人で歩けというのはけっこう怖いです。

昼と夜では植物の見え方魅せ方もだいぶ異なって感じられるし、
夜の草木の呼吸のためだろうか、熱帯臭も少し違ってくるような感覚がある。

幼少から植物を愛し、趣味のベランダ園芸や木工業などの傍ら、
最近は縁あって花関係の有名企業へも出向することになった身として、
こういった様々な生命の形から発せられる美をなるたけ吸収していきたい。



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さておき、先の多忙月間に限らず今年はまったく、

ピースキーの活躍がめざましかった。
もう一人の自分の化身であるこの魔獣にだいぶん助けられた年といってよい。

極め付けは先日行われた高校創立100周年の祝賀懇親会 @グランドプリンス新高輪

「敬愛・自主・力行」を重んじる我らが母校の教えを守り抜き、

おかげさまでこのとおりいっぱしの変態となることが叶いましたわけで、

関係各位にご挨拶をば。よくまあ不審者扱いで強制退場させられずに済んだものだと思う。


フォーマルな場に限ったことではない。全国から夜な夜な変態が集まる鶯谷の集いに、
恥ずかしげもなく堂々出入りするようになったとはいえ、

芸術家・サエボーグさんによる「サエシープ」
と、念願の2ショット

インド古典楽器サーランギー特集に始まったブログ上でこうも如何わしき魔物へ変身し、
お見苦しい痴態写真の数々を正直いかがなものかと我ながら感じつつ、これには理由もあって。

去る9月でなんとまあ44歳になりましたわけでございます。
名実ともにクソジジイ然として参ることはむしろ望むところながら、
ムチムチプリプリを誇ってきた白き肉体にも徐々にたるみが出始め、
いよいよ綻び失われていくのだなあと思うと、やっぱ寂しくてね。

今のうちにやりたい表現・見たい画・なりたい被写体を残しておこうと、
誰に遠慮する必要も義理もなく好きなことを自演し撮り残すようになったのです。
アイドルや女優が一念発起してヌード写真集に挑む決心と同じ心境かもしらんな。

少し以前ならナルキッソス極まるみっともなさにとても出来なかったこと、
オッサンのスケベほど心底ろくでもないものはない…と避けたところだが、
なるほど思考は年齢で変わるものですね、遠慮のタガが外れるのは確か。

ただし、迷走している所存は一切ございません。ええ、こんな破廉恥を呈してさえもだ。
川崎ピースケという芸術家を主軸に一貫した自由なイン&アウトプットは、
このやりかたをしてイコール生き方、この生き方をしてイコール表現である。
ハハハ迷走してんなぁ~とお感じの貴方こそ気付かれよ、いかに囲いの中の家畜の生きざまか。
どうせ生きる意味など無い中に生きる意味を探すことが生きる意味なのだとすれば、尚のこと。


老け込むのはまだちょっと早いが、山河の息吹を愛でながらこの好日を、
ただ座ってゐるのもよいものだな…と、江守徹ナレーションの漢詩みてえな心境をおぼえる。
ジンギスカン屋でインド古典ケモ盆栽展など企画し始めたらいよいよ要介護と思ってください。
胡蝶蘭の鉢なんざ要らねえぞ、贈ってよこすなよっつの。



次回こそ「アルダッロ・ツクーリァ」、地獄の民族楽器コラムのいよいよ最終回です。
忿怒のち憤死必至のタラっタラ長ぇうんざりコラム、首根ッコ洗って正座でお待ちくださいませ。







    サ ー ラ ン ギ ー 図 鑑     

★バイオリンは皆さんご存じのあの形状にほぼ定まっています。しかしサーランギーは製作者・時代・地方によって様々な自由形が存在し、今なお進化を続けています。特に弦数や配線は個体によって全くまちまち。これは、先人に学んでこう作らなければならない・本場の本家本元ではこれが正しい・こうでなければ本物の価値が無い、といった固定概念に縛られていないためです。ひとくちに捉えられないそれらをサーランピーでは「サーランギー属」と総称しています。

こうして並べますといかにもアジア諸国調査で得られた現地サンプルに見えますが、なんと殆どが日本国内で発掘されたものです。日本人の技術で修理を施しました。…そう言われると急に萎えますでしょう? みんな興味本位で取り寄せて結局すぐ手放しちゃうからこういうことになるのです。

しかもこの中には当方が捏造したオリジナル楽器をまことしやかにねじ込んであります。果たしてどれが現地の風薫る本家本物のお宝で、どれが世にもいかがわしい贋作か? 鑑定やいかに?…といったこだわりは、どうにでもなることですし、実のところどうでもよろしいことなのかもしれません。



チーペスト号  名古屋の誰だ号  結局ウチに号  

ボロ号  55号  黄泉号

グランピエ号 ジョギヤ 前方後円ジョギヤ 

カリマンタン号 恵さんでしたか号 そそるスリム号 

ドードゥロバナム ドゥカン号 サランガ

サランガ・ペタンコ エレクトリック チカーラー

チカーラー(近代版) サローズ アフガンサリンダ

ネパリ くさっぱら号 さらん弓(さらんきゅう)

サランダ  擦弦仮面 ダルマサンガ サランダ

ディルルバ エスラジ タール シェナイ

エスラマ ベラバハール カマイチャ

ラーヴァナハッタ ペナ エスラール
プールヴィーナ バリアジアン号 サラウドン
ストゥーパ号 ドドバシキメラ





    文 化 へ の 冒 涜 で は ?     


サーランギーの化石(カンブリア期)


いいえ、全く冒涜にはあたりません。サーランギー属は進化を歓迎し、地域毎に異なる展開を許す楽器群です

民族学・民俗学では、創作の混入は許されず、ありのままを正確にサンプリングすることで解明に努め、敬意を払います。つまり研究者はあくまで傍観者、せいぜい中途参加者であって、真の当事者にはなれません。研究者が自ら文化に手を加え、研究対象を自分自身とし、文化の歴史を塗り替える、これが許されるなら何だってやりたい放題になってしまいます。そのため研究者は、専門性・正確性への拘りにばかりにプライドを置き、しかし自分では大した表現が出来ない、融通の効かない方向へと人格形成されがちです。異文化理解を唱える本人が無理解とは皮肉なもの。サーランピーではこの状態を「スウェーデンポルノ女優のスリーサイズを精緻に暗記した童貞」と呼び、陥らぬよう自戒しています。

だども、オラ、この楽器がこの島でどう進化すんだか夢みちょる真ッ当事者の日本民族だで。何をどう作ろうと直そうとオラほの自由だ。オラが村の遊びがまんまこの楽器の進化の歴史になるだ。「インチキ業者」「思い上がるな」「現地の文化に失礼」「1人で騒いでるだけ」とお感じなのは、ひとえに貴方の心が許さないから。なにせその現地をはじめ世界各国からウチ宛てに「サイトを見た。修理はできるか? オリジナル楽器のオーダーは可能か?」と打診が来ます。もちろん断りますよ。てめーでやれっ。もしくはてめーの村の良さでやってみれっ。…そうすることがいつしか文化となるのだから。