◆ 前代未聞の怪研究・珍開発の数々を脱線常習ごちゃ混ぜに発信し続ける、近代稀にみる異常ブログです。世界でここだけの頭おかしい物品、わけのわからない文言多数。 造形作家にして生物学者にして重症ケモナーの要注意人物【川崎ピースケ】が執筆運営しています。クソ色の片思い、キミに、そっと…。
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研究テーマ:1)インドの多弦胡弓「サーランギー属」、2)水中ダンゴムシのなかま「海産等脚目甲殻類」、3)原材料および愛玩物としての「羊」 などを題材としたデザイン論とその実践、とくに動物型や動物利用の意味について。おおかた閲覧注意です。詳細はこのページの右寄り欄【研究領域】↓にて。
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羊をデザインする、の話




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いつもは「キャシーさーん!」と呼ぶと必ず「メヘーン!」
ちゃんとお返事して遠くから笑顔でとことこ駆けて来るのだが、

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この日は呼んでも静まりかえっていた。頭数もやけに減っている。
そうか、来るべき時が来たのだな。


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服部牧場とのオーナー契約更新が叶わず手放すことになってしまった、
現地妻キャシーさんこと希少品種マンクスロフタン種系雑種・青20-21号。
3年の付き合いを経て、残念ながら今生の別れとなってしまいました。

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もとより小柄で虚弱に産まれ、仲間に突き飛ばされ、孤独にしていた個体だ。
普通なら淘汰、ほっときゃどうせ損耗だろうに、たまたま出逢ってお互いピンときて、
それからオーナー契約日を待っての登録だもの、縁があったんだろう。
当歳で産んで計3頭のお母さんにまでなるなんて思いもよらなかった。

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▲キャシー母さん(下)とその息子(上)。そっくり


で、どうしてお別れなのかについてだが、読者の皆さん察してくれ。
死んだのか、売ったのかさえ、牧場スタッフはそこをはっきり言ってくんない。
引き続き面倒見るよって名乗り出とる人間がいるのにおかしいじゃないかと思うだろ? 
ウチ畜産なんで経済動物なんでその~…って、誰もはっきり言わないんだ。

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実はここ服部牧場では、これまで尽力してきたマンクスロフタン飼育が、
多忙で手をかけられない、近親間の累代連作による体格の矮小化、繰り返す感染症
そういう個体ばかり増えたところで見返りに乏しい等々の状況が重なって、
レアシープ血統管理活動とはとても認め難い不良資産と化してしまっていた。
ついてはこの事業を徐々に畳み、別品種サフォークに切り替える準備中とのこと。

ったら早々にそうした方がよいわけだが、そこへきて維持を応援し続けている俺の存在が、
とっととやめたい失敗事業ほじくり返しマンになっており、要はクソ都合悪いわけ。
水容器がカラですよとか、病気出てますよとか、牧場より先に俺が指摘してるの変な話でしょ。
よかれと思って支援してきたがやれやれ愛情とはかくもすれ違うものだ。

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ま、サフォークの件は、導入したばかりなのにもう不具合が出て包帯させていらっしゃる点、
さすが畜産ですね~素晴らしいプロの技ですね~と咎めないでおいて差し上げますし、

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そのサフォークがもう俺に懐き始めていることも秘密にしておいて差し上げますが。


いっそキャシー1頭を俺が買い取るという選択肢も無くはなかった。
だが矮小で難治湿疹持ちの雑種の経産メスなんか委託で受け入れてくれる牧場はまず無いし、
幸せな面積の草地を用意してやれない身の上、エゴで汚部屋に閉じ込めて、
却って淋しい思いをさせてしまうのは目に見えたこと。

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だからこそオーナー契約を通しての事業支援が有難かったわけだが、
おやっさんスタイル愛らしい服部社長にもご挨拶、これは潮時だなと察した。
感謝しなくちゃね、そもそも服部さんチが広大な山を拓き、様々な農業に挑戦し、
かつ一般公開してくれたからこそ俺はキャシーに出逢うチャンスを賜ったわけだから。


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ついてはここ半年いっそうイチャついておきました。
いつお別れでも悔いのないようにね。

羊はペットでなく家畜なのだから懐くはずがないとお考えの方、
実際どういう間柄だったか、どうぞ動画でご判断ください。


ツンデレで苦労したけど、お前は一番綺麗で、いい女だよ。

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3年分の羊毛を俺によこしてお前はどこに出掛けて行ったのだろう。
だがそれでこそ、じつに羊らしい、羊の。




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造形作家としてインド楽器を取り扱う上で、その素材である動物をもっと知らぬことには、
ラーガだのターラだの、ミシュラ師もカーン師もケッタクソ師もねえなと一念発起し、
ちょっと片足のつもりが思いのほか両足突っ込んじゃった、家畜とりわけ羊の考察。
考えても考えても《 なぜ羊を飼うのか? 》という命題に帰結する。

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羊は家畜、家畜をペット扱いするなと頭ごなしですが、なぜ頭ごなしなのか?
家畜は家畜だから家畜なんだとしか考えられないようじゃキミも家畜と同じだべ。
キミのお父さんはひょっとして家畜に限りなく近いかもしれないが…

 あくまで経済動物でありペット目的で存在させていない物だから? 違う。
 おセンチに感情を移入したら商材にならず経済が成り立たないから? 違う。

俺はキャシーをはじめ羊との付き合いのおかげで明確な答えを得た。
答えは、よいペットになるからなのだ。
人間の愛情に応えるほどには、羊もまた賢く温かい心を持っているし、
好きな人が他の羊と仲良くしていれば嫉妬だってする。

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生産側からしてみれば困るわけ。扱いやすく歩留まりよく管理するには、
ストレスのない飼育環境で…と表面的には格好をつけるけれども、
家畜なんか能無し心無しの愚かな肉塊・毛の塊であってくれたほうが都合よい。

 アンタ、あれか、愛護のなんかか?
 どうせ殺すのに実は頭いいだの愛があるだの、余計な思い入れは勘弁してくれ、
 都合よく利用して都合よく目ェつぶって、都合の悪い矛盾にゃ都合よく“麻痺” せんと、
 畜産なんぞやっとれん。ペット化されたらオラたちがまるで悪党じゃねえか!

っていう、これこそ畜産が畜産たる真の芯なのだが、
THE・それを言っちゃあオシマイよ。誰も彼も核心を巧みに伏せるから、
生産者・消費者が互いに分かり合えないジレンマを今日までズルズルドナドナと。

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もちろん命と引き換えに恵みを賜る肥育の現場でにあっては、
愛情はかけてもあっさりと公平な付き合いに留めておくのが賢明であろう。
あまりラブラブ寵愛を経ての屠りは一種の裏切りになってしまうからね。

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しかしこうも考えられるのだ。毛、肉、腸から脂から骨から、
ウンコや脳みそにさえ至る全てをして我らに糧をお与えくださる羊、
なれど我らは未だひとつだけ重要な “資源” を充分には戴けていない。

…それは “愛” ではなかろうか?

アイスなめつつ眺めて観光資源、学校で情操教育、丹精込めて品評会はもちろんのこと、
愛情に応えて懐くというコンパニオン的所作から生じる “ふれ愛” の充足まで、
共に生き紡ぐ思い出もまた人間の利益、すなわち“資源” に他ならないのでは? と考え直すと、
確かに羊についてはあまり考えてこなかったネ生産者も消費者も…と逆説を申せるわけです。

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そも家畜というのは、人間が求めに応じて改良してよいはずではなかったか。

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良質な肉をたくさん得たければ肉付きの良い個体同士を掛け合わせ、
良質な毛をたくさん得たければモフつきのよい個体同士を掛け合わせ、
闘羊って知ってる? あれは巨体で喧嘩腰で石頭なファイター君を重宝する世界。

だったら例えばね、これじゃあまるで荒唐無稽な詭弁だが、
古き良きイングリランド王国モングリ州の公爵あたりが、
こんな↓無理を言って下々の関係者に命じたとしたらどうか。

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▲キヴェン・コートムケイン・ムリユートルワイゼン大公爵(左)、日本の貴族と語らい

 わが愛しの孫娘が「お膝の上で撫でられるペット羊」を欲しがっておるぞよ…
 見つけなければ祖父である我輩を死刑に処すと泣き悲しんでおるぞよ…

よくもそんなことを!! 大人は嘘つき!! グレてやる!!
f:id:saran-p:20191110153630j:plain 孫娘ダダコネイユ

 ついては農夫ども。羊飼いども。探させよ探させよ…
 優秀なる品は買い上げて、1頭につきボーナス金貨700枚を約束するぞよ…

肉でも毛でもない、愛だ、愛が欲しいのだとばかりに。
そういう歴史が絶対に有り得ないとは言い切れまい? 

ったらそりゃ当然、

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 エヘヘ旦那っ、ウチのこいつなんざどうでがす?
 こいつに種コさ付けさせますけぇデヘヘ来年もその~、金貨を約束してくだせえヤ…

村の農家やら山の羊飼いがこぞって掛け合わせることになるだろ。
そうして生まれることになった新しいラブリーシープの血統が、
もし現代に至るまで受け継がれていたら、どうだ?

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▲コートムケイン(イングリランド・ミニチュアシープ)イングリランド国産種。モングリ州の貴族家系が室内愛玩用を求め、毛用種ニクチャウネンと肉用種カゾクチャウネンの累代交配によって作出固定された。非常に小型でオス成体で中型犬ほど。総じてずんぐりとし、角は短く肥厚し目が大きい。温和でよく懐くため、自室内で複数頭を鑑賞飼養し刈り取った毛で生活品を編む愛好家が多く同好団体も存在する。

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… そしたら俺も飼えたじゃんかいやあッ!!!! って話。
決して荒唐無稽じゃないと思うがなぁ、ポテンシャルは秘めてるはずなんだ。

そうなっていかなかったのは、つまり羊にそういうルネッサンスが無かったからであり、
羊はこういう家畜と決まってる動物だから今ああなんじゃないのだ、全ッ員勘違いしとる。
ただ、肉や毛というのは需要=切迫した求め。いっぽう愛玩飼育なんぞ悠長な余暇だから、
ある程度に平和な時でもないとそんな求めが無いわけだわ、いわんや戦中戦後をや。


ったく古き良き放蕩貴族め、なぜバカな願いを欲しない。世の中大きく違ったじゃい。
だってほんじゃトイプーだのトイチワワ、あいつらいったい何ですか?
凛々しきオオカミ犬だった古来から考えたら、

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たいした畸形ぞ?! ショコラちゃ~ん。マロンく~ん。



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もしそんなミニシープいたら飼っちゃうじゃんねぇ♪と語り聞かせながら、
江戸川はなちゃんとラブラブいんぐりもんぐりタイム。

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ふれあい動物コーナーに配属され、食肉に回される心配のまず無いこの子は、
幼少から妙に利発なところがあり感情の発露に長けている。
愛されて嬉しい時はクフ~ンと甘えた顔をしてみせるが、
コーナー内がファミリーやカップルの来園でドチャクソに混雑する土日祝など、

f:id:saran-p:20191110153419j:plain この顔

「んもぅ… 落ち着かないなあ…」と、露骨にうかない顔をします。

ケツむんずむんず掴まれたあげくウンコの真っ最中にカンチョーされたり等、
粗暴児童らの接待はまったく重労働だが、この職業はキミが思っとる以上に安泰の花形ぞ?
吊るし肉が常の畜生道にあって、抜擢されただけスーパーラッキーガールと思わなきゃ。

うーむしかし、

                \アー/
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成長早いよなあ、

                \ウフー/
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こないだまでチンチクリンのキャッキャウフフだったのに、

      \アハーン/
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もうすっかりゆったり寝そべるお姉さんのケツよもん。そりゃ揉まれますわい。

ふと思うに、ふれあい動物コーナーというのはすなわち風俗業であって、
スター夢見て次々と育成&消費坂48なアイドル業界はまさに養豚業に他ならぬ。
乳搾り体験はさしずめ、おっパブか。行ったことねえんだ、おっパブって何する所?

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そんな調子でオレ流・羊をめぐる冒険はまだまだ続きそうだ。

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スピニングパーティー錦糸町東京牧場&山染房の羊毛体験奥多摩
羊フェスタ+羊齧学会@中野と…羊・羊・羊の催しに参加しっぱなし。
特にお教室はめっさ勉強になる。我流でやってきたけれど一度ちゃんと習いたくて。

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むろんその場に集う様々な羊業界の皆さんからお話を伺うことになるわけだが、
かの服部牧場がどうしてマンクスロフタンの処遇について歯切れ悪いのか理解した。
なぁるほど合点、ご事情は察しますが端的には、つまり羊飼い失格。
いやはや羊ネットワークおそろしや、不思議と繋がるもんだわ~。


あっ、インド音楽ファンや珍楽器ファンのチミっ!
家畜も虫もまるくそ興味ねえぞとほっぺたプクらませてご不満めさるな。
俺は今そのマンクスロフタンを題材にサーランギー属弦楽器のデザインを試案中なんぞ。

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ついてはキャシーさんの毛を用いるんぞ、ったら繋がっぺ? 発表を待てい。
ピースケさんのサーランギライブ聴きたいです~でねえっぺや。

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だいたいおめぇさんらっつのは、どこの国の貴重な楽器をやってるのは誰だけ!とかさ、
どこの奥地に住み込んで教わり初めて受賞した私が和太鼓とコラボ!とかさ、
よっぽど日本人が皆こぞって無能な丸裸で? 多様な海外文化はよっぽど素晴らしく?
武器になる特殊ジャンルを一番に習得し “日本人離れ” することでしか?
自分らしさが成り立たんと考えとるまいか、ああ、面倒臭い。

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日本ダメダメこれからは海外出ろ出ろ論に煽られた時代・世代だから仕方ないけども、
その道って退屈なのだ、芸を磨くより他にアッポッポ確定の道じゃけ。
人生何が起こるか、どんな巡り合わせがあるか、わからない喜びを捨てる人生よ。
生まれつき頭どうかしないではいられない日本人が様々な分野に踏み入った時、
さて何と何がリンクし、どんな形で生まれる? という事象の旅にこそ挑みたいもんぞ。

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それは例えば俺の場合、55号、黄泉号、NHK放送事故、ドドバシキメラ、サラウドン、
ホニホフール、こつぶ荘、ヒツジ男現る、人肉ヒメスナ論文…といった形で表出している。
これらは特定の分野に没入してばかりいては辿り着かない仕事なんだよ。

だがどれも無私的、情念の狭間から引っ張り揚げたようなものであって、
やれ俺様の力量だの才能だのをひけらかしスゲ~と褒められたいがためにやってるわけではない。
だのにどうしてやり続けとるのは、そりゃ俺がせんことには地球上に出てこないじゃん。

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でも頂戴するご感想ったら毎度「スゲ~」「スゲ~」ばっかしよもん、
もう少しなんか文言が無いもんかね文化的な。んもぅ…落ち着かないなあ…。
一辺倒に見とらんで、発表をクソして待てい。




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最終日に駆け込んだ「虫展 ーデザインのお手本ー 」@六本木21_21。
混むと思ったので早起きして開場前1番乗りを果たすも、案の定たちまちドヤドヤでした。

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虫への驚きを素直に表現し敬服している作品には好感・共感をもてたものの、
ちょっと採り入れてテメーのデザイン観に落とし込みました系はダダスベリ。
日頃より虫を凝視してやまぬ人の作と、企画に誘われてテーマに沿って作りましたの人の作とで、
狂気の熱量に差異がある。

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そも、虫というのはその無為な実在自体をして既に芸術であるゆえ、
所詮デザインなど浅はかなる人為にすぎず、到底かないっこない。
神にまねぶより他になし、蟻ィ~アクバル! ある意味では幸せな主従の構図やもしらぬ。


では、家畜は? 
あれは自然と人為、現象と計画、思わしく進む進まぬ、
いわば脳の延長の届きそうで届かぬ指先の空(くう)に在り、狭間の草を食む。
だからこそ要らぬ慈しみやら苦しみやらが生じるのだろう。

そこへきて楽器という存在は、自然と人工、科学と芸術、想像と創造、生物と死物、
学術のクレイジー、デザインのスノッブ、畜産の愛と裏腹…
これらのちょうど狭間に位置するオブジェクトでしょ?

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そこ、養老先生の盲点だと思うなあ。
人工物には興味ない、脳化都市は徹底してモノを見ない、森へ行ってディテールを見ろ、
先生はしきりに仰るけれども、仰るほど自然物に留まった話ではないと俺は信じている。
考えてもわからないものを自前で作り、わからないをわからながる楽しみを楽しめるなら、
それはもはや俺の脳という神の、暇を持て余した神々の遊びなのだ。


様々な単語と図形を押せるシャチハタで好き放題にスタンプして、
キミだけの虫をデザインし、お手軽な創造主になってみようのコーナー。
ちびっ子に混じって、わあい、俺もやってみました。

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昆虫でない虫を愛していると概ねこうなってしまうが、
虫とはなにか?を考えて、無私の境地でもう1枚。

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シンプル一番、これでよいわけだよね。THE・虫、かくあるべし。
何したっていいんだと許されてるのに、敢えてのこれ。
ハムシかな。いや、樹幹を基質にしてる奴っぽいな、キクイムシの類。

キクイムシといえば「クスノオオキクイムシ」だっけ超ずんぐりな。あれ可愛いなぁ~。
いつか採りたいし、もし大きさ10cmくらいだったら部屋でコロコロ飼いたいもんだ。


…やれやれ、羊もこのくらい都合よく、絵に描くように “デザイン” できぬものか。








【閲覧注意】研究者、噛んでくる海の虫 “ヒメスナホリムシ” の生態を自分の肉と鼻血で検証 → 結論「人がゴミのようだ」wwwwwww



こつぶ荘シリーズ第3弾となります俺の新しい論文が公開になりました。

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生鮮な人肉をヒメスナホリムシに与える観音崎産等脚目・端脚目甲殻類 4 種の飼育事例―
Give fresh human flesh to Excirolana chitoni (Richardson, 1905) ―Case study that rearing of four species of isopod and amphipod crustaceans, collected from Kannonzaki Bay, Kanagawa, Japan―
川﨑祐介 Yuusuke Kawasaki (日本甲殻類学会会誌CANCER 第28巻収録〈電子出版〉)
《書籍情報》→https://www.jstage.jst.go.jp/article/cancer/28/0/28_e153/_article/-char/ja
《直PDF》→https://www.jstage.jst.go.jp/article/cancer/28/0/28_e153/_pdf/-char/ja
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生鮮な人肉ってどういうこと? ってか誰のどこを??
解説に先立ち、これまで糞狸ピーちゃん名誉教授こと本名エルくそカンターレが発信し、
生物学界に衝撃(ズコーッの類)を与えた奇跡の数々を今一度振り返ることに致しましょう。


…忘れちゃったな。えーと、
 
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イワホリコツブムシが窓つきの木造賃貸アパートにも住むこと、

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▲人工巣穴「こつぶ荘」に住んで子育てに励むようす


●住む場所の色に寄せて自分の体も成長ごとに色調補正しているかもしれないチビウミセミ

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▲エサ海藻であるアカモクはもともと褐色だが(上写真・右奥)、
 湯通しして緑色化してのち与え直したところ、淡緑色の個体が出現

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▲若齢個体群に行うと緑色の色素胞?が顕著に目立つようになるが、
 大型の老齢になってしまってからでは対応できないようです


イソコツブムシが意味不明ダンス婚や勘違い婚をすること、

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▲異種混合飼育下では誤って異種ウミセミを抱いてしまうことがある。
 コツブムシ類の種判別は非常に難しいが、実際テメェら自身も見分けつかねえんでやがる


ワラジヘラムシは意外に獰猛で賢く、泳いでるヨコエビもガッ捕まえて食べちゃうこと、

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▲映像よりキャプチャ。被食中のヨコエビはまだ必死にもがいている


ホソヘラムシがおくる鈴木義司先生ばりの土管生活とその可視化、

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▲飲料用ストローなど透明な筒を与えると内径にひそみ、幼生を放つに至ったが、
 その幼生も生後3日にして頃合いのミニ筒を磯クズ中から探し、ひそみ始める


これらの不思議な生態と実験をオープンアクセス=どなた様もタダ読み可のpdf文献にかえて、
日本初どころか科学史上初めて報告致しました。

イワホリコツブムシについての詳細は、
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穿孔性コツブムシ居住装置「こつぶ荘」手法紹介と多摩川産Sphaeroma sp.の分類学的再検討(2015年)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cancer/24/0/24_KJ00010039393/_article/-char/ja/ 
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ほか4種についての詳細は、
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観音崎産コツブムシ亜目・ヘラムシ亜目等脚目甲殻類5種の飼育事例(2017年)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cancer/26/0/26_77/_article/-char/ja/
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をご覧になっておじゃれ。なおいずれの種も分類学的には不明瞭で不安定な状態にあるため、
正確な種名は今後の進展によって変更修正されるかもしらんことにご留意くだしゃんせ。
しかし大きくは間違ってねえはずだからご安心のもと参考にしておじゃりやれ。


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では本題。今回の物騒にも「生鮮な人肉をヒメスナホリムシに与える」とは一体なにごとか。
そりゃ文字通り、生鮮な人肉をヒメスナホリムシに与えたの。


ビキニ眩しい夏の砂浜。波打ち際にベタ尻ついてくつろいでいると、
肌が突如チクッと痛んでびっくりさせられることがございますが、この原因のひとつに、
「ヒメスナホリムシ」なる高速ダンゴ虫による皮膚への噛み付きが考えられます。

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このムシは波打ち際の砂下3cm程に多数ひそみ、たまたま打ち上がってきた肉質、
例えば魚やイカの、或いは海鳥の、ときに陸生動物の死体の漂着を鋭く嗅ぎつけて、
その肉を食べてしのぐという、効率的というにはだいぶ博打な生き様を選んで生き延びています。

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▲アジのしっぽに群がる

問題は、さてこれをどう捉え学ぶべきかということ。
このような未知の生態が話題にのぼりますと我々っつーのはよう知らんのに、
ついつい物知りハカセ顔を誇りながら美談説教まじりに、

 |
 | ヒメスナホリムシは魚の死骸など海のゴミを食べてくれる “掃除屋さん” 。
 | 夏休みに遊びにきただけの、なにも悪いことをしていない人を、なな、な~んと!
 | つい餌と間違えてかじってしまうのです!「テヘヘ♪ごめんよぉ!(富永みーなの声で)」
 | だけどこのムシも立派に生きている地球の一員。彼らがいるおかげで海は綺麗なんだネ。
 | ガイア… この星をいつまでも…
 |


と、わくわく奇想天外にダーウィンが来たかの如く語りたくなってしまいます。
しかし私は長らくこういう姿勢をクソ疑問視してきました。
だってテヘヘ間違ったかどうだかは、ムシに聞いたんか? 直接訊いたんか?

 |
 | そっそれは… 人間は餌とは違うし、人肉食なんて駄目… ガイア…
 |

誰も彼も浅堀りの又聞きでもってテキトーに論説ぶっこいとる状態。
噛む噛む言われるこのムシが人間を噛む、その瞬間、その決め手、その記録をもって、
はっきり明確に応えてくれる研究が今日まで皆無でした。


そこで私は砂浜に出向き、少なくとも1000頭以上のヒメスナホリムシを捕獲。

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▲容器壁面のブツブツが全部それです。
 数えてないけどひと夏総計で5,000頭くらい採ったことになるかなあ

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そして出来る限り快適に過ごせるよう工夫しながら水槽飼育し、
果たしてチミたちはどんな状態のどんな食べ物が好きなのかに?
乳製品、酒のアテ、普段食えないご馳走をたんと約束するから教えてくんろ? と、
様々な食品を振る舞いながらムシ当人らに尋ね込み確かめる流れで、

人体… つまり…

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生ヒト血液・生ヒト表皮・生ヒト肉片… すなわち…

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私の皮膚・私の皮膚片・私の鼻血(※慢性鼻炎なんで)を…

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“餌として” 差し出す実験を行ったのです…

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さあ召し上がれ!


いやいや、僕をお食べってアンパンマンかっつの。
しかし自然現象や偶発事故としてでなく “餌として” という記録はたぶん科学史上初。

自己同意のもと自身の肉をごく微量やるぶんには倫理問題にはならないはずだが、
果たして俺の肉は、俺の血は、俺から切り離された瞬間、いつまで俺自身なのだ?
ひょっとして俺は最初ッから単なる臭い肉塊なのか?


結果はじつに単純明快、

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あっはっはっは、大喜びで私の血肉にガッついてくれました。

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しかもなんとまあ誂え向きと申しますかヒメスナホリムシは体が半透明なので、
かじると体の中が徐々に赤くなってくる、=飲み込んでいることがわかります。

ということはおそらく…

ヒメスナホリムシは間違えて人間に噛み付いているのではない。

食べる目的で食い付いており、我々のほうが食べられているのだ。


…と考えるほうが自然です。

っちゅうか別になんの驚くほどでない。やれば食うだろうよさ漂着肉食者だもの。
死体だろうと餌だろうと、ヒト肉だろうとタヌ肉だろうと区別せず、
そこに有るもの食えそうなものを食っているだけにすぎません。
が、我々の頭にかかる《 人間を食べるなんてあってはならない、もし自分がと思うと怖い 》という、
恐怖と禁忌のバイアスにより現象を真正面から捉えることができていなかっただけ
です。


加えて注意すべきは、お為ごかしたエコのバイアスもまた問題を濁す元凶になりやすい。
海洋環境における生物相と連鎖のバランスってのは当然ありましょうが、
ムシ当人らには別に環境保全のために掃除してくれてるつもりなんぞ毛頭ないのよ。
偶然の届き物を待ち、懸命に食らいつき腹を満たすことで命を繋いできただけだ。

であれば、もし尚も “掃除屋さん” のレッテルをわざわざあて続け、
“たかが掃除屋のくせになぜ生意気にも我ら人間様に抗ってくるのか?” と、
噛まれた痛さ悔しさ得体の知れなさに問うのならば、その正答は唯ひとつ。

母なる海ではお前もまた一塊の生ゴミにすぎない。

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 ▲あイテテテ!! 俺の皮膚をアゴでちぎり詰んで飲み込んでる。好きなだけお食べ…

わはははは、見ろ、人がゴミのようだ!!
大事なのは実際にやってみること、誰にも解るような形で確かめてみることだバルス
それでようやく見えてくる逆転の世界があるバルスよ。



論文では大量捕獲のお手軽テク、楽しい飼い方や、オーストラリアの流血事件に疑義の余地、
同属多種との生態の違いなどなど、此処はまだまだ未知なる分野ぞ~の示唆に加え、

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●博物ふぇす2017会場にて保存液代わりにマキロンに浸けて標本を配布した、
 細いキモい知らないミスジヘラムシのなかま…
  (トガリミスジヘラムシ or ホソミヘラムシ、じゃなきゃ未記載)


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●なんでか知らんけど飼ってたらやっぱりそうらしい、
 わざわざ高いところに居たがるモノノフヘラムシ
 (近似種とされた ‘キンダチヘラムシ’ はシノニム濃厚だそうです)


さらに今回は番外として、

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●最初コツブムシかと思った、結んで開いて変則的反則的カメノコヨコエビ属の1種の忍者生活…
 (ドンガメヨコエビにあたるのはこれか? でなけりゃ未記載)

について、わからないことをわかりませんのまま放り投げて収録し、
馴染みの海のコツブ相の豊かなる謎を俺が提示しました次第よ、だって誰もやらんけ。

特にカメノコ、おまえ何者ぞ? ヨコエビは俺の趣味の範疇でないのだが、
ピースケさん紹介してクレクレってクルクル回るから、しょうがない同じ原稿にブッ込んだの。
ひとまず1種として紹介したけど、俺はこの手、見つかりづらさから調査が遅れているのであって、
よくよく探していけば形の違う同属別種が各地沿岸からいっぱい出てくると考えています。

各々詳しくは論文をどうぞご覧になってみやしゃんせ~。





======【たいせつなこと】======================


ヒメスナホリムシの人をかじる秘密が、こりでみんなの共有財産になりました。
ピースケ大僧正さまの聡明なる千里眼と御仏の如き慈悲ごころの思し召しにより、
おまんら畜生どもの薄汚い前脚にも一滴のアムリタが注がれたのでございまッハッハッハ、
や、嘘、嘘、いいのさ、いいのさよ。俺個人の名誉やら金銭にならなくたって。

しかし生物学に臨む昨今の姿勢については一点だけ思うところがある。
所謂いきもの豆知識はこういうのの集積のうちに成り立っているのを忘れてくれるなよな。


というのも、いわゆるステレオタイプの弊害を感じるのです。

情報過多な近現代、生物に関する愉しみもまた、やれ、どれだけ広く深く知識を溜め込むか、
そして誰より時と金を費やしてのめり込み、詰め込み量をまんま自尊心に置き換え、
正確性と充実度を誇って張り合い他人を打ち負かすかという、
レアポケモンゲットだぜ負けん気オタクマウント競争の様相を呈しがちに思われます。

ざんねんなヘンなスゴい生き物大集合!! 超最強バトルランキング100連発!! 的特集に、
宮澤正之准教授や爬虫類ハンター氏のような相応のスターが颯爽と登場し、
パッケージを済ませ、傍らに萌え巨乳美少女キャラクターの案内を添えて提示されて漸く、
我先に争ってタダ乗りに知ったかぶるパターンでしか不思議を呑み込むことができない、
従って話題にもしない、価値すらない、とすればそりゃ残念な認知の歪みです。


端的に例えるならば、生物を究め親しむという行為を、
つまりこういう↓姿勢で為すものだと…ひょっとして思ってなかろうか?


\ナントカサウルスは最長の牙でザコ草食竜の皮膚を突き破るよザシュ!!/
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/カントカクワガタは最大の顎で日本ザコカブトなんかなぎたおすぜドゥクシ!! \


や、結構なの、結構なのよ? どういうスタンスで親しもうと。
しかし振りかざすその“知識”は過去の偉人の尽力によってもたらされたものが殆どであって、
オタクさん自身が他者より勝ち誇って構わなさを裏打ちするものではないだろう?
軌跡をなぞっただけで、あたかも自分に権威性でも有するように振る舞おうとする。

だから前例のない実態に対しては己の未知を素直に認められずムッと狼狽えるし、
のみならず自分より先に“解説”されてしまっては悔しくて悔しくて仕方ない。

この手合いがじつに多いのです。


俺そういうの凄え淋しいプライドに思う。生き物の凄さは、おまえの凄さじゃねえんだよ。
種名ひとつとっても、そりゃすぐ名前を答えられるのは確かに素晴らしい勉強の賜物だが、
ちょっと知られていない存在が現れるや、

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/ クッ… このボクの完璧な頭脳データが、答えられないはずがないのにッ…!! \


って憤るのは、おかしい話じゃんか。はずがないもクソもお前に関係ない。
ひとつ知らない=無智無学=敗北=恥=死、のようなのだ、どうやら。

図鑑に載っていない文献になっていない未知生物はまだまだたくさんいるんです。
前例情報の後追いばかりしているからオタク的スタンスにひねり上がる。
知られてないムシのことだもの現場でムシ当人に聞くのが一番じゃんか。

第一、全ての生物には名前なんて元々無いのであって、呼び名は人間が与えた勝手な整理にすぎない。
既に名前がついているということは先によく知る人がそう付けてくれたわけだから、
知識の先行性の面で先人に勝るわけがないじゃんかい。
ましてや生態、その目で見た先人に、聞きかじりだけの人間が敵うわけないじゃんかいや。

だったら自分から見つけに行きましょ、わからないことを。
大事なのは、わからないのを恥じるのではなくわからないをわからながる愉しみをもつことなんだ。


それと、ワンダーやミステリーというのは何かよほど特殊な現場に赴かないと、
とても手に入らない、だって日常はつまらない、日本は終わった国、と諦めちゃいねえかしら。
否、思いのほかそこかしこに隠れているし、気がついたならじっくり対話し耳を傾けてみる。
すると思いがけず向こうから秘密を打ち明けてくれる一瞬があるんだ。

俺はただそんな一瞬一瞬を好きで、いつも少しばかり覗かせてもらうだけ。
何も知らないということを存分に楽しませてもらうだけなんだ。
教えてもらったところで偉くもなれなければお金も入ってこない。
だけど足元の石の下にさえひそんでるんだもの、そりゃ観察しちゃうよ。


で、こう↑いうことは幼稚園児の頃から解ってもらいたくてずっと唱えてきたけれど、
笑われ馬鹿にされ、嫌われ疎まれ、頭ごなしに押し込められてきたなあ、学校の先生にさえ。
自分に見えない世界を観ている奴がいるというのは相当に心地の悪いことなのかもしれません、
もうどうにかしてこいつ見下そう見下そうと。

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 ▲へえ、キミ、すごいんだねえ… の人のきまってこの顔

我々、誰も見向きもしない小生物なんぞをただギューっと見る類の輩というのは、
社会的にはハミ出し者に違いないけれど、最終的に揺るがぬ軸を心に得ることになります。
見向きをしない類の人々は、実のところ怖いのです、自分を覆す軸を他に持たれているのが。

気分を害してしまった点は申し訳ないとは思うけれど全て聞き入れてばかりもいられない。
俺にだって発露したい辿り着きたい確かめたい眺めたい地平があります。
しかし独占せず驕らず、誰にも捉え易い形に起こしていきながら、この世の妙を共に愉しもう、
やっぱりこれが産まれた意味と仕事かなと信じて少しずつ前に進むしかないんです。


 ♪大人のふりして諦めちゃ

 奇跡の謎など解けないよ

 ネクロマンティックあげ~るよ~
 ネクロマンティックあげ~るよ~♪



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というわけで、さりとてこんな奴だから出てきた研究論文にて候。
冗談多めのバカ文体で読み易く読まれ易く仕上げておきましたから、
お気軽にプリントアウトして便所でひとクソの際にでも読むがよろしいです。
ヤラセ演出もございませんゆえご安心のもと宜しくご査収ご高閲の程。

追試もご自由にどうぞ~。傷口感染だけ十分お気をつけくださいね。

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切った傷口は薄い痣になってまだ残っています。








    サ ー ラ ン ギ ー 図 鑑     

★バイオリンは皆さんご存じのあの形状にほぼ定まっています。しかしサーランギーは製作者・時代・地方によって様々な自由形が存在し、今なお進化を続けています。特に弦数や配線は個体によって全くまちまち。これは、先人に学んでこう作らなければならない・本場の本家本元ではこれが正しい・こうでなければ本物の価値が無い、といった固定概念に縛られていないためです。ひとくちに捉えられないそれらをサーランピーでは「サーランギー属」と総称しています。

こうして並べますといかにもアジア諸国調査で得られた現地サンプルに見えますが、なんと殆どが日本国内で発掘されたものです。日本人の技術で修理を施しました。…そう言われると急に萎えますでしょう? みんな興味本位で取り寄せて結局すぐ手放しちゃうからこういうことになるのです。

しかもこの中には当方が捏造したオリジナル楽器をまことしやかにねじ込んであります。果たしてどれが現地の風薫る本家本物のお宝で、どれが世にもいかがわしい贋作か? 鑑定やいかに?…といったこだわりは、どうにでもなることですし、実のところどうでもよろしいことなのかもしれません。



チーペスト号  名古屋の誰だ号  結局ウチに号  

ボロ号  55号  黄泉号

グランピエ号 ジョギヤ 前方後円ジョギヤ 

カリマンタン号 恵さんでしたか号 そそるスリム号 

ドードゥロバナム ドゥカン号 サランガ

サランガ・ペタンコ エレクトリック チカーラー

チカーラー(近代版) サローズ アフガンサリンダ

ネパリ くさっぱら号 さらん弓(さらんきゅう)

サランダ  擦弦仮面 ダルマサンガ サランダ

ディルルバ エスラジ タール シェナイ

エスラマ ベラバハール カマイチャ

ラーヴァナハッタ ペナ エスラール
プールヴィーナ バリアジアン号 サラウドン
ストゥーパ号 ドドバシキメラ





    文 化 へ の 冒 涜 で は ?     


サーランギーの化石(カンブリア期)


いいえ、全く冒涜にはあたりません。サーランギー属は進化を歓迎し、地域毎に異なる展開を許す楽器群です

民族学・民俗学では、創作の混入は許されず、ありのままを正確にサンプリングすることで解明に努め、敬意を払います。つまり研究者はあくまで傍観者、せいぜい中途参加者であって、真の当事者にはなれません。研究者が自ら文化に手を加え、研究対象を自分自身とし、文化の歴史を塗り替える、これが許されるなら何だってやりたい放題になってしまいます。そのため研究者は、専門性・正確性への拘りにばかりにプライドを置き、しかし自分では大した表現が出来ない、融通の効かない方向へと人格形成されがちです。異文化理解を唱える本人が無理解とは皮肉なもの。サーランピーではこの状態を「スウェーデンポルノ女優のスリーサイズを精緻に暗記した童貞」と呼び、陥らぬよう自戒しています。

だども、オラ、この楽器がこの島でどう進化すんだか夢みちょる真ッ当事者の日本民族だで。何をどう作ろうと直そうとオラほの自由だ。オラが村の遊びがまんまこの楽器の進化の歴史になるだ。「インチキ業者」「思い上がるな」「現地の文化に失礼」「1人で騒いでるだけ」とお感じなのは、ひとえに貴方の心が許さないから。なにせその現地をはじめ世界各国からウチ宛てに「サイトを見た。修理はできるか? オリジナル楽器のオーダーは可能か?」と打診が来ます。もちろん断りますよ。てめーでやれっ。もしくはてめーの村の良さでやってみれっ。…そうすることがいつしか文化となるのだから。