◆ インド発祥の多弦胡弓「サーランギー(Sarangi)」類の話題を中心に、世界でここだけ前代未聞の怪研究・珍開発の数々を発信し続ける異常ブログです。同楽器取扱いの急先鋒にして生物学者や変態ケモナーとしても知られる異常造形作家【川崎ピースケが執筆運営しています。
研究テーマ:1)楽器「サーランギー属」、2)海のダンゴムシの仲間「水産等脚目甲殻類」、3)多肉・塊根・平行、栽培から造花まで「珍奇植物」、4)原材料・愛玩対象としての「羊」 、5)獣人表現「ケモナー」 、等を題材としたデザイン論と実践、特に生物型や生物利用の意味について。議題は多岐に渡り、追究の範疇としてエログロを含みます。* 近年(2)〜(5)の構想がだいぶ具現化したので、2023年から(1)の分野に戻りアプローチを再開できる運びとなりました。
★ 1記事内1主題の場合と、1記事上に短文加筆を重ねる【近業掬イ】(きんぎょうすくい)の場合がある。繁忙時はどうしても後者です。
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𓆟🍄𓆟𓆟🐏近業掬イ 2023/04/25𓆟🌈𓆟𓆟🐏




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【04/25】しぶとく生きるのよ


アルダッロ・ツクーリァの続きをいま書いたり撮ったりしてますが、
思ったより長尺になるのと、ズバリズバズバ書いて民族楽器の人みんな憤死するといけないので、
もう少し丸く柔らかくしてあげようかな…と推敲しつつ、今日は手短に近業掬いを一発。


楽器修繕の合間をぬって、

「かなまら祭2023」(川崎大師)へ願掛けに参り、

つい先日の2023」(代々木公園)へは、

俺の正体であります角狸ピースキーに戻って、取材してきました。

アルダッロの話にも少し絡められたらと思ってね。
どちらも ‘性’ をとおして ‘生’ を考えるべく盛り上げている催しになります。
つい避けて濁し、つい訝しんだり照れ笑いでやり過ごしがちな ‘性’ を、真正面から見つめる。


ははあ、ピースケ氏、夜な夜な「デパートメントH」に出掛けてみたり、
こういう性的要素のあるフェスを見たがるということはやはりソッチなのだな?と、
だから積極参加するのだな? と、短絡せんでくれよ。知らなかった生き方の勉強です。
我が道だけでは気付かなかった新しいアートやデザインのヒントは思わぬ道端に隠れている。

…そりゃ、まあ、中性的なモチーフを好みではあるけれども(雌+雄+獣)、
性の自認はオスのままでなんら差し支えなく生きてます。

ただ、男か女かっつゅう前に、人間の姿で産まれたところにずっと違和感を覚えてはいる。  



 ブルボンヌさん

勿論こうした催しの呼びかけには議論が必要と思います、
騒ぎ立てずそっとしておいてほしい…と身がすくむ思いの方も大勢おいでですし、
「かなまら」のみならず褌一丁はだか祭のように元々古来から寛容な日本という国に対して、
価値観の押し付けは結構! 政党や外資の餌!絶対行かない!
共同体破壊・文化破壊はやめろ! なんとまあ…ゲイ達がパンツ1枚で街を!
と、
「レインボー」や類する海外パレード活動を非難する意見もしばしば伺いますものね。

私は私の考えで、敢えてオープンな企画に飛び込んで感じ取ってきた次第。
催す側・集う側がどんなメッセージを抱かんとしているのかなって。

 バービーさん



今回のステージの大トリはなんと 美川憲一…様でいらしたのですが、
本人ご出演中はカメラ厳禁令のため、残念ながら降臨写真ナシにてご容赦ください。

せっかくの機会だし少し早めに陣取ってたけど、♪「さそり座の女」♪ が始まるや、
満員の所へひと目見たい会いたい客が押し寄せてしまい、頭・頭・頭!の隙間から、
ようやっと、かろうじて、遠く遠く美川さんを拝まざるを得ない事態に。

あんまり遠く小さくお目にかかる御姿だったもので、

( アッ見えた!! 美川さんの… おお… 頭だけ見えた… 美川さんの頭が…

  凄い… 光ってる… 後光が差してる… ナマ美川ヘッド… )

と必死になって目で追っていたものが、

よくよく見たら↑後ろに設置のスポットライトのカバーの黒さだったの。
ライトの黒み丸みを美川さんのヘアスタイルと勘違いしてじっと凝視してました。
気づくのにしばらくかかったな、ピースキー被ったままだったし。

フェス特有のワチャワチャした空気によってトークがよく聴き取れなかったのも残念。
歯痒く巨大モニターを鑑賞しつつ、しかしひときわ鮮明に頂戴したのがこの喝破だった。

「しぶとく生きるのよ~!」

うーん有難や、この一言に尽きる。生きるとはなにか。そりは、生きることである。
どうなるやら知れない世の中だけれど、しぶとく生きようよな、みんな。









    サ ー ラ ン ギ ー 図 鑑     

★バイオリンは皆さんご存じのあの形状にほぼ定まっています。しかしサーランギーは製作者・時代・地方によって様々な自由形が存在し、今なお進化を続けています。特に弦数や配線は個体によって全くまちまち。これは、先人に学んでこう作らなければならない・本場の本家本元ではこれが正しい・こうでなければ本物の価値が無い、といった固定概念に縛られていないためです。ひとくちに捉えられないそれらをサーランピーでは「サーランギー属」と総称しています。

こうして並べますといかにもアジア諸国調査で得られた現地サンプルに見えますが、なんと殆どが日本国内で発掘されたものです。日本人の技術で修理を施しました。…そう言われると急に萎えますでしょう? みんな興味本位で取り寄せて結局すぐ手放しちゃうからこういうことになるのです。

しかもこの中には当方が捏造したオリジナル楽器をまことしやかにねじ込んであります。果たしてどれが現地の風薫る本家本物のお宝で、どれが世にもいかがわしい贋作か? 鑑定やいかに?…といったこだわりは、どうにでもなることですし、実のところどうでもよろしいことなのかもしれません。



チーペスト号  名古屋の誰だ号  結局ウチに号  

ボロ号  55号  黄泉号

グランピエ号 ジョギヤ 前方後円ジョギヤ 

カリマンタン号 恵さんでしたか号 そそるスリム号 

ドードゥロバナム ドゥカン号 サランガ

サランガ・ペタンコ エレクトリック チカーラー

チカーラー(近代版) サローズ アフガンサリンダ

ネパリ くさっぱら号 さらん弓(さらんきゅう)

サランダ  擦弦仮面 ダルマサンガ サランダ

ディルルバ エスラジ タール シェナイ

エスラマ ベラバハール カマイチャ

ラーヴァナハッタ ペナ エスラール
プールヴィーナ バリアジアン号 サラウドン
ストゥーパ号 ドドバシキメラ





    文 化 へ の 冒 涜 で は ?     


サーランギーの化石(カンブリア期)


いいえ、全く冒涜にはあたりません。サーランギー属は進化を歓迎し、地域毎に異なる展開を許す楽器群です

民族学・民俗学では、創作の混入は許されず、ありのままを正確にサンプリングすることで解明に努め、敬意を払います。つまり研究者はあくまで傍観者、せいぜい中途参加者であって、真の当事者にはなれません。研究者が自ら文化に手を加え、研究対象を自分自身とし、文化の歴史を塗り替える、これが許されるなら何だってやりたい放題になってしまいます。そのため研究者は、専門性・正確性への拘りにばかりにプライドを置き、しかし自分では大した表現が出来ない、融通の効かない方向へと人格形成されがちです。異文化理解を唱える本人が無理解とは皮肉なもの。サーランピーではこの状態を「スウェーデンポルノ女優のスリーサイズを精緻に暗記した童貞」と呼び、陥らぬよう自戒しています。

だども、オラ、この楽器がこの島でどう進化すんだか夢みちょる真ッ当事者の日本民族だで。何をどう作ろうと直そうとオラほの自由だ。オラが村の遊びがまんまこの楽器の進化の歴史になるだ。「インチキ業者」「思い上がるな」「現地の文化に失礼」「1人で騒いでるだけ」とお感じなのは、ひとえに貴方の心が許さないから。なにせその現地をはじめ世界各国からウチ宛てに「サイトを見た。修理はできるか? オリジナル楽器のオーダーは可能か?」と打診が来ます。もちろん断りますよ。てめーでやれっ。もしくはてめーの村の良さでやってみれっ。…そうすることがいつしか文化となるのだから。