◆ インド発祥の多弦胡弓「サーランギー(Sarangi)」類の話題を中心に、世界でここだけ前代未聞の怪研究・珍開発の数々を発信し続ける異常ブログです。同楽器取扱いの急先鋒にして生物学者や変態ケモナーとしても知られる異常造形作家【川崎ピースケが執筆運営しています。
研究テーマ:1)楽器「サーランギー属」、2)海のダンゴムシの仲間「水産等脚目甲殻類」、3)多肉・塊根・平行、栽培から造花まで「珍奇植物」、4)原材料・愛玩対象としての「羊」 、5)獣人表現「ケモナー」 、等を題材としたデザイン論と実践、特に生物型や生物利用の意味について。議題は多岐に渡り、追究の範疇としてエログロを含みます。* 近年(2)〜(5)の構想がだいぶ具現化したので、2023年から(1)の分野に戻りアプローチを再開できる運びとなりました。
★ 1記事内1主題の場合と、1記事上に短文加筆を重ねる【近業掬イ】(きんぎょうすくい)の場合がある。繁忙時はどうしても後者です。
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( 6/22:楽器改造は完了してアルダッロの締めの文言を書いてます )

1)理屈だけならどうにでも積み上げられるが、

現品を作ってからでないと出来ない話は現品を作ってからでないと出来ない。なので今回の主題・仕上がったばかりの改造品↑↓の写真を先に出して次回予告しておきます。解説文はいま書いてっから後日ね。

どの参考書にもインターネット上にも載っていない境地の概念ですから、どうしてそういう改造に至ったのか? 改造してなにがどうなるのか? それは正当で正統で正確な行いなのか?といった固定観念を順を追ってほぐしていく問答なくして、おンめさま方にゃまんずわかるめい。世界の民族楽器にはチトうるさいヨとご自負各位の、このうすらとんかちぞろいどもめやろう。



2)こんどの近業掬イに別途まとめたいことも先に少し述べておくか。かねてより生物と表現を考察する中で、否ッ! 植物の真の魅力は葉・茎・根ぞッ!と宣っては、花好き昭和おばちゃん的ベっタベタ一辺倒な花狂い花煩いを疎んできた面が確かにございました。

が、果たして俺は何故そうも花を毛嫌ってきたのか。花こそは生命の瞬間的大イベントではないかと反省し、毎日ちゃんと世話をして自分で咲かせてみるという試行を経ながら、だいぶ意識的に “花” を再考して参りました次第。

すると思いがけず “花の導き” (fromお花の妖精さん+なんかキラキラ出る棒) と申しますか、偶然の縁・再会の縁が不思議に重なって、ここへきてまさかのフラワーアレンジメント系工芸業務の一端を仰せつかる運びとなった。どこまで辿り着けるか分からない未知の分野に飛び込むのは勇気が要るが、賜ったご縁を大切に、人生なんでも挑戦してみなくっちゃな。テヘペロ(照れ)。


おかげで新たなインスピレーションも湧いてきた。

やれ、ピースケさんはインド古典サーランギー演奏を一途に極めた日本唯一の存在でいてほしい!→ だからそのぶん他の事はまるで疎いおバカであってほしい!→ 尊敬できる凄いスキルはあってもどこか見下せるマヌケでお茶目な一途おバカキャラであってほしい!そう位置づけないと理解できない!認知したくない!→ なのにインド古典サーランギー以外のコンテンツに脇目を振って多方面に確かな才能を発揮するなんて最低!信じてたのに幻滅!許せない!この器用貧乏!中途半端!二兎を追う者!虻蜂取らず!…と俺の人生の理想形を勝手に決めつけては勝手に諌めてくるおンめさま方にゃまんず到底理解できない、このうすらとんかち… …やめておこうか。俺は色々やってきて吸収してきて今があるんですよ。次の本更新を全裸にて待て。


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3)あと、はてなブックマーク周辺か、使い方を知らんのだけど、知らんうちに知らん場所で人肉ヒメスナ論をまた少しウェブの肴にして戴いた様相にて候。しかしあれはいいかげん2019年の過去文献ぞ。話題になってる記事ばかりキモがるんでなく他の論著もクソ読破のこと。スゲェスゲェ…ホゲェホゲェ…皆さんが仰ってる間に、俺は道なき道を歩き続けている。









    サ ー ラ ン ギ ー 図 鑑     

★バイオリンは皆さんご存じのあの形状にほぼ定まっています。しかしサーランギーは製作者・時代・地方によって様々な自由形が存在し、今なお進化を続けています。特に弦数や配線は個体によって全くまちまち。これは、先人に学んでこう作らなければならない・本場の本家本元ではこれが正しい・こうでなければ本物の価値が無い、といった固定概念に縛られていないためです。ひとくちに捉えられないそれらをサーランピーでは「サーランギー属」と総称しています。

こうして並べますといかにもアジア諸国調査で得られた現地サンプルに見えますが、なんと殆どが日本国内で発掘されたものです。日本人の技術で修理を施しました。…そう言われると急に萎えますでしょう? みんな興味本位で取り寄せて結局すぐ手放しちゃうからこういうことになるのです。

しかもこの中には当方が捏造したオリジナル楽器をまことしやかにねじ込んであります。果たしてどれが現地の風薫る本家本物のお宝で、どれが世にもいかがわしい贋作か? 鑑定やいかに?…といったこだわりは、どうにでもなることですし、実のところどうでもよろしいことなのかもしれません。



チーペスト号  名古屋の誰だ号  結局ウチに号  

ボロ号  55号  黄泉号

グランピエ号 ジョギヤ 前方後円ジョギヤ 

カリマンタン号 恵さんでしたか号 そそるスリム号 

ドードゥロバナム ドゥカン号 サランガ

サランガ・ペタンコ エレクトリック チカーラー

チカーラー(近代版) サローズ アフガンサリンダ

ネパリ くさっぱら号 さらん弓(さらんきゅう)

サランダ  擦弦仮面 ダルマサンガ サランダ

ディルルバ エスラジ タール シェナイ

エスラマ ベラバハール カマイチャ

ラーヴァナハッタ ペナ エスラール
プールヴィーナ バリアジアン号 サラウドン
ストゥーパ号 ドドバシキメラ





    文 化 へ の 冒 涜 で は ?     


サーランギーの化石(カンブリア期)


いいえ、全く冒涜にはあたりません。サーランギー属は進化を歓迎し、地域毎に異なる展開を許す楽器群です

民族学・民俗学では、創作の混入は許されず、ありのままを正確にサンプリングすることで解明に努め、敬意を払います。つまり研究者はあくまで傍観者、せいぜい中途参加者であって、真の当事者にはなれません。研究者が自ら文化に手を加え、研究対象を自分自身とし、文化の歴史を塗り替える、これが許されるなら何だってやりたい放題になってしまいます。そのため研究者は、専門性・正確性への拘りにばかりにプライドを置き、しかし自分では大した表現が出来ない、融通の効かない方向へと人格形成されがちです。異文化理解を唱える本人が無理解とは皮肉なもの。サーランピーではこの状態を「スウェーデンポルノ女優のスリーサイズを精緻に暗記した童貞」と呼び、陥らぬよう自戒しています。

だども、オラ、この楽器がこの島でどう進化すんだか夢みちょる真ッ当事者の日本民族だで。何をどう作ろうと直そうとオラほの自由だ。オラが村の遊びがまんまこの楽器の進化の歴史になるだ。「インチキ業者」「思い上がるな」「現地の文化に失礼」「1人で騒いでるだけ」とお感じなのは、ひとえに貴方の心が許さないから。なにせその現地をはじめ世界各国からウチ宛てに「サイトを見た。修理はできるか? オリジナル楽器のオーダーは可能か?」と打診が来ます。もちろん断りますよ。てめーでやれっ。もしくはてめーの村の良さでやってみれっ。…そうすることがいつしか文化となるのだから。