◆ インド発祥の多弦胡弓「サーランギー(Sarangi)」類の話題を中心に、世界でここだけ前代未聞の怪研究・珍開発の数々を発信し続ける異常ブログです。同楽器取扱いの急先鋒にして生物学者や変態ケモナーとしても知られる異常造形作家【川崎ピースケが執筆運営しています。
研究テーマ:1)楽器「サーランギー属」、2)海のダンゴムシの仲間「水産等脚目甲殻類」、3)多肉・塊根・平行、栽培から造花まで「珍奇植物」、4)原材料・愛玩対象としての「羊」 、5)獣人表現「ケモナー」 、等を題材としたデザイン論と実践、特に生物型や生物利用の意味について。議題は多岐に渡り、追究の範疇としてエログロを含みます。* 近年(2)〜(5)の構想がだいぶ具現化したので、2023年から(1)の分野に戻りアプローチを再開できる運びとなりました。
★ 1記事内1主題の場合と、1記事上に短文加筆を重ねる【近業掬イ】(きんぎょうすくい)の場合がある。繁忙時はどうしても後者です。
★トップページには最新2〜3記事のみ表示。過去記事は【アーカイブ】で総覧できます。
★ YouTubeなど外部埋め込みがクソ多い記事は、お使いのクソ環境によって読み込みにクソ時間がかかります。クソしてお待ちくださいませ。


アヘアへハヒハヒえろい夢エッサイム!! すねて甘えてわがままを… 羊と狸のラブゲーム♪《その2》


いいえ、ヒツジとの戯れはサーランギー取り扱いに関係大ありです。
もっと煽動的に訴えかけたほうが却って効果的なのかな。

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▲仔ひつじ型サーランギーを演奏する筆者

ヒツジやヤギを気持ち良くしてやれなくて、
サーランギーを気持ち良く鳴らしてやれると思うかい?

ヤギ殺して作る道具なんだから同じように愛してやらないと。

貴方がもしサーランギーを意のままに弾けるようになりたくば、
お近くの動物園か観光牧場にでも行ってヒツジやヤギを意のままに弄んでおいでなさい。
で同じ気持ちでサーランギーを優しく撫でさすり、鍛錬に取り組むべし。
無関係の異分野と思い込んどるからいつまでたってもヘッポコなんだべ。

そもそも興味が無い? あら、噛まれるのが怖いだけじゃないのぉ〜?
家畜もろくすっぽ撫でられないでスピリットだバイブスだ半可通ぬかしとんなよ。
グズグズしとる暇あるなら今度の土日にでも行ってこい、ほら。


…っはっは、んなこたないんですが、でもこれ凄く大切なこと。

演奏者をとりまく様々な事象、無意識・有意識に蓄えられた体験は、
音に形に姿を変え如実にアウトプットされます。
違いは判るものです。
教わったこと以外の要素って意外に重要よ。

教わったことを一所懸命に練習するのももちろん大切ですが、
教わったことを一所懸命に練習することだけが真実と妄信していると、
教わったことを一所懸命に練習した段階でいつまでも足踏みするほかなく、
教わったことにしがみつくことでしか自分の存在を維持できなくて、
教わったことしか手元に残っていないと気がついた頃にはもう遅い、
他に取り柄がないのにプライドばかり無駄に高いダメ人間になっている。

人生一発、教わったことに凝り固まらず色々な分野の事柄を吸収して、
音に形に変換し顕在化し、次世代に渡し伝えていこうではありませんか。


そういうわけだから、
羊や山羊をアフンアフン喘がせまくっていると、
淫猥エナジーが蓄積してサーランギーの音もエロくなっていく
んですよ。

実際、サーランギーの名だたる巨匠たちは皆ちょいと羊や山羊に触れるだけで、
たちまちアフンアフ…… や、動物にあんまし興味ないかな〜巨匠たちは。




羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊



 
▲土曜の夕方にこの盛り上がり。

“ 終業時刻になったので客を上空に残したまま観覧車を停止して帰った ” という、
安全確認もヘチマもない伝説の大ポカをやってのけた印西牧の原BIGHOP。

イメージキャラ「つぶれた閑古鳥くん」

閑散とした諦めムード漂うまばらなテナント群…

そこへ何を思ってか突如出現した動物園『MOFF アニマルワールド』は、
完全室内型&ふれあい大歓迎の大盤振る舞いスポットだという。
その業態は滋賀の著名ゾンビモール「ピエリ守山」が導入し、成功をおさめている。


大半の動物園はふれあいタイムをたいてい午前・午後の各1〜3時間に限定し、
ストレスを考慮しながら動物に働いてもらうのがセオリーなのに、
MOFFは終日無制限いつでもモフモフだいじょぶよとあってついニコニコ。

とはいえ羊はおっかなびっくり獣、あまり期待せず、そっと覗いてみると…


/(ワ〜! こんなクソ田舎にようこそお客様♪)\

と駆け寄って出迎えてくれたのはチャーリー君とブラウン君。
なっ、なんぞお前らは。ホントに羊か? 羊の皮を被った犬じゃあるまいな。

並外れた馴れっぷりに伺うと「人工哺乳なんです」と係さん。やはりか!!
読者よ前回記事をご参照あれ、こりがすなわち “B組育ち” の羊なのだ。
怯え回る群れの生活を知らぬまま、人間から愛と乳をたっぷり授かった仔羊は、
これほどまでのふれあいタレントもしくは接客怪獣にひねり上がるのである。

そちらがそうならこちらもこうだとばかりに、

自慢の毛皮を終日クシャクシャに可愛がってやりました。

ほ〜れ、モシュモシュ、ゴシュゴシュ…

モフモフ、ワシュワシュ… ワシュ… あ、ありっ!?

バウワウ

おめェ、犬じゃねえか!! いつのまにコノヤロウ。
さっきっから犬くせぇ犬くせぇ思うとったら、やっぱすおめえ、犬じゃねえか!!

あっはっは、犬っ。コノヤロウ。こうしてくれる。


はい撮るよ、かっこいいポーズ決めて〜♪

カメラ構えたところ「(えーとえーと )」としばしオロオロの後、

シャキーン

胸を張ってこのドヤポーズ。っはっは、なにがシャキーンだ。
荒野にたたずむ逞しい野生の羊のつもりかな。


▲《参考資料》千葉市動物公園ジオラマ

もう一度訊くが、ほんとにおまえ羊か?
意思疎通にも程がある。





羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊


平塚市総合公園ふれあい動物園の羊コーナーでは、
まったくもって驚きの給餌制度が定められている。
いちおう売店に用意もあるが、なんと各自持参した餌を勝手に無限にやってよい。
勝手に無限にだぜ?! 健康管理はいったいどうしてんだ。

などと訝りつつ当方もちゃっかり便乗して餌やりに参加しました。
閉店前のスーパーで貰ったキャベツの捨て葉、半額になった千切り野菜パックに、
クローバータンポポ、オオバコなど羊が泣いて喜ぶご馳走どっさりを土産に参ったぞ。
嬉しいことにたちまちペロリ。 エサ代が軽くできて運営維持には助かるよな。

注意点は混雑状況で、おでかけ日和だと目的を同じくする者同士の戦場と化します。
ざく切りキャベツやニンジンスティックを携えたレジャー家族でごった返すため、
あまりに密集して致し方なしと判断された場合は短時間サイクルの入場制限がかかる。
みんなしてホレ食えヤレ食えと襲いかかるものだから羊も山羊もてんてこ舞いだ。

昨晩の台所の生ゴミレベルのクズ野菜を羊の口元にぐいぐいあてがうヤンママ、
「食べな〜い。固いとこ要らないのかな、生意気。贅沢だッ!! 」ってそりゃそうよ、
そういうのより短く柔らかく青いものが好物で、奴らはちゃんと選り好みします。
いろいろ食べさせてもらえるから舌も肥えてるし。

そんな中でひときわ目立っていたのは…

バッグに干し草をしこたまご準備の白ヤギおババさま。
伺うと「うふふ、刈ってきてるの。」とはにかむ可愛らしさなのだ。
マスタームートン然り、動物好きのご年配はお茶目さんが多い。

クズ野菜に飽き飽きの羊どもは当然この干し草エリアに吸い込まれていく。


私のいやらしいムートンアクセスはメンバー4頭のうち2頭にヒット!
特にミツバさん↓にはガチ嵌まり、


   /ヒハーーー♪\



やぁんっ、ちょっと… ハヒッ、ハヒッ、あへっ、ハヒィ…

アヘアヘのハっヒハヒで喜んでくれましたが、
残る2頭は軽いタッチも即ドピュ逃げというまずまずの成績であった。
待っていろよ、いつかてめえら2頭もダッフンダッフン言わせてやる。




羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊


ほんとだ見事に芝しかありゃしねえ東京ドイツ村
だがいつも言っているように、こういうのはこういう異次元空間に身を委ね、
非日常にたゆたいながらゆっくりのびのび憩うのが正解であって、

どこがどうドイツなんだとB級ツッコミ珍スポいじりルポを気取るのはもはや野暮である。
さっそく全裸になって羊ふれあいエリアに突入です。

柵ごしに餌をねだるのは浅ましき食い気の表れにすぎず、
人間によく馴れ人間を敬った状態には程遠い。餌が無ければ極めて冷淡な連中だ。

そっと柵の中にお邪魔したらズザザーッと一斉に大移動を開始しやがった。
うーむじつに羊らしい仕上がりの羊ですねと落胆した矢先…

ただ1頭、群れから離れてこちらにトコトコ近づいてきて、

「(あそびましょ)」

と寄り添ってくれたのは背番号19・ルイちゃん(1歳)
わぁ、ありがとう。そんなニコ顔で出迎えてくれると俺も嬉しい。

離れようとすると「(待って。もっと掻いて)」ジェスチャーし、
甘えた声色で「ン〜べ〜(=いっしょにいよう)」と鳴いてせがんでくる。

いろいろ撫で回る予定だったが今日はキミだけに半日を捧げるよ。
みんな不思議そうな顔でこっち見てるけど気にせずふたりで遊ぼうぜ。


▲俺の帽子を被せたらニコニコ

餌200円を3回も買い、殆どをルイちゃんにパクパク食べさせた。

今さら食いたそうな顔でにじり寄り横首を突っ込んでくる卑怯な連中には、
毎回鼻先1cmまでエサを差し出し執拗に存分に見せびらかしてから、
歯が届く瞬間にサッと引っ込めて
それをルイちゃんにだけモリモリ食べさせた。
はっはっは、そ〜らお食べルイちゃん♪

そういう差別待遇すると羊って解るし、現実的で薄情な本性を現して、
「(けっ!! じゃあいらねえし。お前、ヤな奴。)」
って目で睨んで近寄ってこなくなるんだよ。
食いたいならルイちゃんの社交力に学ぶのだな、人間は配膳マシーンではない。
舐めた態度に出ておいて欲しい時だけ擦り寄れば得できると思ったら大間違いさね。

飼い犬と同様、羊と人間もまたこのような具合に、
表情や動作によって心の機微を相互に疎通できる間柄なのだ。

としてもこのルイちゃんという個体。人間好きの甘えん坊な純情派なのか、
人間に媚びることが生存競争に有利と知って演技している頭脳派なのか、
はてさてどちらだろうねえ。みんなはどう思う?


 
     /(もう帰っちゃうの… また来てね)\ 





羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊




/(ほひょ〜。あれまあ、あんたの按摩、きもちがいいもんだねえ)\

とは、ダチョウ王国袖ヶ浦ファームの穏やかシワシワ婆ちゃん。

こういう婆ちゃん巣鴨にいっぱいいるよな。
しかし食い物を目にするや他者を頭突きで散らし我先にガッつく鬼ババアに変貌!
そういう婆ちゃんも巣鴨にいっぱいいます。

ここの羊に与えられた敷地は広大で、じつに学校の校庭くらい。
しかし客がエサやりにお邪魔してよいスペースは出入口のひと括りに限られるため、
エサ持ってても遠〜くで草喰ってる羊に気付いてもらえない状況でした。

「べー、ベーべ」と呼び声をかけたらようやくちらほらやってきた。

羊飼い兄さんにも助けをお借りして、もっと大勢を呼び寄せてもらいました。
ここではエサ入りバケツを振るシャカシャカ音が合図だそうです。
そうしてようやくとっ捕まえ、念願の羊いじりを開始。

(注意:だっこ体験はできません。これは寄ってきた仔羊を勝手に抱きました。)

係のお兄さんは飼育担当でいらっしゃる以上に羊大好きさんで、
ダチョウすっぽかしてしばし羊談義。ちょっとサービスもしてもらっちゃったうえ、
現場の貴重な情報、今後の課題と夢、たくさん伺いました。
いやはや来た甲斐あったわ〜。

寝ちゃったし

ヤギさんいっぱいの広場は自由に入れるからハーレムになりたくて突入したんだけど、
じっくり遊んでくれる奴は数えるほど、殆ど怯えてピュー逃げだったなあ。
ヤギであれはちょっと不思議だなあ。意地悪に追いかけ回されたりしてないかしら。



羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊


軽業を仕込んだ羊ショータイムで来客を楽しませていると聞き、
そんなんやってたっけ?と確認に再来した足立区生物園。月1ペースだそうです。
ショーこなせる性格だったらきっとふれあいウェルカム羊だろうと期待して覗くと、

あれーっ、だめじゃん。

おやつ喰いたし、されど心は許すまじ、終わればスタスタ庭の奥とこうだ。
こりゃ板橋のブスパターンだよ。

エサ持ってないと非情なもので、おいでおいで〜してるのに…

あっ、でたよでたよ、そのポーズ。くっそ。

仲間の肩に頭を乗せて寄り立つこの↑仕草。
俺の説だけどおそらくこれには意味があって、
どうも “仲間に甘えて同意を持ちかけている” ようなんです。
この場合「(あいつ注意。モフり魔よ)」と仲間内でひそひそ結託し、
「(私たちはあなたを警戒しています)」の意思を不審者にも示してる。

これを示したグループの場合は柵越しにアプローチしても仲良くするのは至難です。
板橋区でも千葉市でもドイツ村でもやられた。

そうしてホラ、


  「(あっち行きましょ)」

柵を越えて入ってはこないことをよく知っていながら悠々と奥に引っ込み、
安全な場所から睨んでくるんだ。こういう賢さが憎らしいんよ。


 「(やーね、なに見てんの? あんたとなんか遊ばないから)」



悔しいので早々に切り上げ、その足で馴染みの江戸川区自然動物園(再)へ。
何度も来たから羊にも山羊にも飼育員さんにも顔バレしています。

前回のムートンアクセス紹介に登場したさくら&あかねはもう馴れたもので、
俺を見るやデカ尻をプリ出してウッフ〜ン掻いて揉んで…とすり寄り、
淫猥ケツ肉遊戯を哀願するメス奴隷にまで調教が済みました。


アウ〜ッ♪  火照った身体を艶かしくS字にゆがめて喘ぐさくら姫(しっぽ有り)。

あひっ、そんなとこ、あっ、もっと、あっ… 悶えるあかね姫(しっぽ無し)。


あっはっは、ヘンなこと教え込まないでください!
いえいえしかし実際やってやると非常に喜んでくれるんだ。
ケツってもデリケートゾーンじゃないよ、臀部と尻尾(尾椎)周辺の筋肉と凹み。
そんなとこ自分じゃ届かないし集中マッサージなんて普段されないから、
うまくハマると見たこともない表情で嬉しさとこそばゆさを表現してくれます。


揉みほぐされてガクガク腰砕け中のさくらの尻によこす嫉妬の眼差し。
こうやってジト〜ッと眺めては割り込んでくるんです。
ふだん臆病でビビリ者のくせして、羊ってのはそのくらい、
「あの子ばっかりいい思いしてズルい」状況をめちゃくちゃ気にする生き物




羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊


サフォークと、なんだろ、コリデールの雑種かな。
全身白黒まだらな不思議ヒツジだが、これはこれでなかなか個性的。

相模原麻溝公園ふれあい動物広場は、
柵の隅にさらに囲いを作ってそこに羊たちを収め、
残りのスペースでヤギさんがくつろぐスタイル。
有角ヤギは子供に危険なので角の先をビニールホースで被覆してありました。

巨大ザーネン


柵が低いのでエサをあげやすくムートンアクセスしやすいのが嬉しい点だが、

この日はどうにも直射日光がきつくて俺も羊も熱射病ギリギリ。
タープテント設置してやってんのに何故か羊は日陰に入らず、
人間様が入れる日陰の用意は無いため長時間ふれあいマニアにはきつい状況だ。
そもそもの話ふれあいコーナーってのはそんな長時間タッチを想定してません。

両者の汗は入り交じり、痴漢行為はあえなく短時間を余儀なくされた。
あのね、羊は汗かきます。じっとりじんわり、かく動物です。触るとわかるよ。

うーん、もっと涼しい日に口説きたかったものだな!
アヘアヘウヒヒ化の余地のある者が2頭ほど居る。


ここの素晴らしいのは有志のちびっこ隊に飼育の体験学習をさせていること。
羊も人間も、必要以上に怯えるのは、互いに相手を知らないからだ。

少年よ。輝ける若き日々をヒツジを撫でヤギと戯れて送り、
立派なムートンソルジャーに成長してこの我が輩を倒しに来るがよい。




羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊


日程の都合でこっち先にすっか埼玉県こども動物自然公園にすんのか悩み、
羊の柵内に入れることを決め手にまずこっちを選んだ、智光山こども動物園
埼玉県こどもは後日の突入とした(後述)。

だのにポポさんモモさん親子ったらご覧のとおり警戒警報発令中。
そんなあからさまに隅っこに逃げなくてもいいのに…
少し触れたかなと思うやたちまち隅にシュピピ逃走してしまうため、
せっかく来たのにムートンアクセス殆ど叶わず。ちぇ〜っ。

 緊張した表情に注目

幼児のアプローチだったらわりあい受け入れるのになあ。
男子小学生の背丈だともうビビりの範疇みたいで逃げ回ってました。


にしても随分そわそわ遠慮がちな態度につきしばらく観察すると、
なるほど原因と課題が見えた。ここもまたヤギ軍団がドえらい強気なのだ。

ヤギとヒツジを一緒の囲いでふれあい待機させる施設は多いですが、
この2族には社会性の表れにきっぱりとした差異があって、
ああ見えてヤギは社会的序列=先輩後輩ルールにすごく厳しい。
ヒツジはそこを理解できないのでときおりヤギの強烈な頭突きを脇腹に喰らい、
黙って突き飛ばされ、なんだか解らぬまま約3秒後に「ベ〜(痛〜い)」と泣きます。

ヤギたちは実にすこやか

加えて智光山ではおやつを与えてよい時間をふれあい時間外に限る方式を採っている。
つまりふれあいタイム中はエサ禁止。ガッつきヤギ隊が突進して危険なためだ。
信頼関係作りにはエサを直接食べさせてやることが良いきっかけになるのだが、
その手段が封じられているとあっては以降の出方が難しい。

そこで私はふれあい時間外に広場敷地の裏手に回り、
ポポモモ親子だけにエサ見せてそっと呼ぶことにしたのだが、
「(くれるの?)」と近づくや、いち早くヤギ軍団が嗅ぎ付け横やりで羊を蹴散らす。
貰い損ねた親子はなんとも寂しそうな顔してとぼとぼ歩き去ってしまいます。


▲この構成じゃ負けるわ

かくしてヤギ族は羊を完全なる下等種族とみなして我が物顔で広場を征圧し、
羊の母子はヤギ様にご迷惑をかけぬよう常に肩をすくめて過ごさねばならない。


▲睨まれてすごすごと退散するポポモモ親子 

つまり展示手法が先述の麻溝公園とそっくり真逆なのだ。
こういう場合こそ羊だけを小さな囲いに別居させれば落ち着くと思われるのだが、
今日のところは残念ながら、ここんちの羊はもうそういう仕上がり…


と思いきや!

独居のスマートな牡羊スーさん(ポポの旦那でモモの父)だけベッタベタのベタ馴れ。
那須高原の出身で、この性格が出来上がってから智光山に単身赴任したそうです。
広場に放つと隙をみて誰彼かまわずド突くんだって。男らしいではないか。

 (んふふふ…) 

頭頂やマズルいじりをムフムフ喜ぶ変態紳士でした。

オーバーに揉みくちゃにしてやると(ウプッ、やめっ、やめれ!!) と慌てて退くのだが、

やめると「(…へへッ、今のもう1回やってくれる?) 」とすぐニコニコ戻ってくる。
ハンサムな顔立ちしてド変態なのな。

「(おれド変態)」




しかし埼玉には他にもまだ変態紳士が居たのだ。




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埼玉県こども動物自然公園の羊は柵越しのアプローチのみだが、
ここでもなかなか興味深い動物行動学的サンプルを得られた。

大柄な牡羊シロ君がムートンアクセスをすっかりというかよっぽど気に入ってしまい、
雌メンバーにアクセスを試みていると必ず向こうから、

ノッシ… ノッシ… ズズズイ!

「(俺の番だ。さあ、揉め。)」とばかりに現れ、
いま雌を揉んでんのにすンげえ圧力かけて割って入ってくる。

決しておめえの番じゃねえが抱きしめて撫でてやると、

(ん♪)

ニッコニコ顔で甘えてくんの。


そんな威圧的なシロを敢えて無視して、

(にゃはー)

(うふー)

雌羊ちゃんたちをヨーシヨシいい子いい子してたら、


       (どけ)


    (おい、どけよ)


  (どけっつってんだろ)

 
強烈なギロリ眼で睨みつけながら頭でグイグイ!!
嫉妬に燃え狂って前脚ドスドス!!

…こ、こえ〜ッ。
雌はたまらずオロオロと後ずさり。シロの強さを知っているのだろう。
いやはや参りました、殿の御成りに平伏する腰元といったところか。
この調子でずーっと俺をグイグイ追跡してきて仲間を触らしてくんないの。

しかし俺だってプロですけん、殿の鋭い目を盗み、

(イグぅ〜) 

伊賀忍法でアヘアヘいわせてやりましたよ。

(きもちいー)

この↑クリームちゃんは常時ピュー逃げ羊だったが夕方やっと少し仲良くなれた。


殿のギンギンみなぎる威厳の源はこの逞しきぶらぶらボールズにあり。

撫で撫でついでにちょっと持たせてもらったらズッシリと重く、
なるほどこの大容量でハーレムまるごと面倒をみるわけだ。
可愛いラムっ仔の誕生を願い、持った手でコリコリ睾丸マッサを施術のたぬひげ薬局。
(ムフ… フウ… ハゥフ… )と息を荒げるシロ殿下。

って、おばかッ。当店はいかがわしいサービスは致しておりません!

36歳男が年頃の牡羊の宝玉を弄ぶのも妙な話ですが、
ヒツジ男もこうして付き合ってやると個性的でなかなか愉しいものです。
オス群の1割がホモセクシュアルを呈するという研究データまであるそうだから。

お待ちかねのご馳走は新鮮そのものだが献立をよく拝見してギョエーッ、
毒ピエロ(アオバアリガタハネカクシ)まで多量にワラワラ這い出してきた。
ちょうど季節だものな。激ヤバ虫なので気をつけてくださいね飼育員さん。

仔ヤギの「チク君」。ごはんを食べ歩きながら、
今日もちんまり可愛い未記載種のツノゼミ探しです。




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いいねー、横浜市立金沢動物園「ほのぼの広場」の羊ギャルズ。

奥の白黒は名門ジャコブ家の娘さん。
ポテイ島在住の親戚はNHK専属のレギュラー俳優でした。

どの子も気まぐれで、触らせてくれたりくれなかったり。

興味津々でテクテク寄ってはくるものの素手で触ると即ピュー逃げ。
飼育員さんも扱いに手を焼くことがあるそうです。

ヤギ用のブラシで毛をゾシゾシとかしてやったら喜んでくれた、パンツさん(名前)。

リードに繋いで柵から出して見せてくれる限定ミニイベント、
「ひつじさんのひょっこりタイム」は短時間ながらメタクソに触れるチャンスだ。
怖がらせないように捕まえ、耳の後ろを必殺ムニムニ攻撃にてご挨拶。

でもケージに戻るともうピュピュ逃げ羊に。
や、それでも板橋とか足立の羊よりずっと素直な性格してる。
じっくり付き合えば良いサービス羊になってくれそうな気がするなあ。
人間が入れる展示パターンでもいけそうに思えました。

ひときわ丸いポポさん10歳のケツ。羊のおしりは可愛いな。
上記↑シロの動物園から異動のポポで、上々記↑スーん所のとはまた別のポポです。
サウスダウン種を思わせる(というか血統が近いんじゃないかと思う)、
短足で体が低く尻が丸い、俺好みのずんぐりむっくり体型。

尻をワシワシ揉むとキャッと驚いてから、もう無い尻尾をプリプリプリと振りました。
羊はこの尾の動作がめちゃくちゃ可愛くて、私はこれを見たさに尻をいじります。

ポポさんは尻を触られると3秒でピュー逃げの反応ではあったけれど、
一瞬アフッアフフンッと喘いでもみせたから、いっぺん逃げられない状況下に置いて、
ほらマッサージ気持ちいいだろ?と教え込んでやるとその後が違うかもね。



ヒツジは長い尾を産業上&衛生上なくした方がよいからと生後早くに裁ち落とすため、
その生態的機能が話題になることが少ないのですが、本当は尾にも役割があるはずで、
感情や意思の伝達を担う大事な部位ではないか?と私は考えてます。
尾の動きを見ていると何かしらの意味付けがあるようにしか見えないんですよ。

ひとつはミルク飲む仔羊がブンブン振りまわすでしょ、
あれ嬉しがってるはずなんだよな。

(映像にとらえることができなかったのでYouTubeからお借りします)

もうひとつはハエ追いなど不意な尻への接触が気に触る時や、
牡羊がアプローチしてきた時に振って散らしてんだと思うの。

でも多くの成体は肝心の尾を切られちゃってて既に無いわけだから、
自分ではシッポ振りのつもりでも、チャーミングな尻振りにしか見えない。

▲冒頭いきなり合体。いいわ来て… 待ってんだからモタモタしないの…
 で注目は次のシーン(0:28〜)の、画面左で尻を嗅がれた直後のメスの反応です。
 プルプルプル、かわいいー。この動きですよ。ムッフーン。


《参考》
こちらは平塚の滅多に触らせないナスビ体型のけつデカすぐ逃げ子。
尻筋モコプリ振りながら「(やだぁ、おしり触ってるし…)」の顔で見返ってます。
逃げないので牡羊のマネで乗りかかった途端ミサイルの如く一目散に逃走しました。





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このように、触らせる羊ちゃんはみ〜んな美形で可愛らしく賢くて愛嬌があり、
触らせねえクソ羊は全員ブスでバカでとっとと処理場へ行けばよいという絶対真理が、
サンプル数を増すことにより明瞭に導かれッハッハッハそりゃあんまりだわいや。

どこの現場でも殆ど同じに見える羊にもこれほどに感情や性格のバラエティがあり、
人間の取り組み方や接し方にも様々な工夫と苦労がある。
羊にとっては果たして何が幸せか。或いは…


首都圏のひつじスポット、これでもまだ全てを回りきれてないんだよ。
船橋アンデルセンはこんど行く予定だし、あと群馬と栃木の動物園と、
服部、伊香保、つつじヶ丘にもまだ行けてないなあ。泊まりかな。

まあ、機会に追い追いね、全国制覇するわけじゃないので。
既に行った所も毛が伸びてモコついてきた頃に再訪したろうかと思うとります。



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家畜
その利用と功罪、自然と人為の隙間、生と死の狭間、そして祈り

生物的にも文化的にも非常に不思議かつ重要な領域ですし、
音楽世界へもクロスオーバーし得るテーマだと思っているのだけど、
音楽の人とも生物の人ともこの領域についてガップリ話し合えたことないです。
あんま興味ないみたいなのよね。孤独を感じます。


サランギすっぽかして逸脱してばかりでほんと毎度すみませんね。
インド楽器をブログの看板に掲げている以上、元来はその紹介に徹するべきだし、
ジャンルを異にする情報が多すぎるとお叱りを頂戴したこともありますが、
このスタンスを変えるつもりはまるっくそございません、申し訳ないけれど。

川崎さんはこの分野の専門家… ピースケさんはあの分野では第一人者…
みんな勝手に俺の現場を限定しては勝手に期待して、みんな勝手に残念がってるけど、
楽器を弾くのも作るのも、生物と仲良くなるのも、根っこは一緒。
繋がっていることだと思うから、敷居をわりかし平気でまたいじゃう。
なるたけ複数方面の視点を持っていたいんだ。

雑多な事象の中からこれはと感じた種子をピックアップし、つぶさに観察し、
そいつがその在り方をもって真に伝えんとしている本質を見抜いたうえで、
そいつの喜ぶツボをグイッと押してやり、抽出されたエロスの甘露に、
異形と幻惑の力を与えて召還するのが、いわば私の仕事かな。

いつだか2ちゃんねるで頂戴した「黒魔法かよ」の評はあながち間違っていない。
エロい夢エッサイム… いでよ、魔獣・もふィストフェレス!

大それた言い方になってしまって恐縮だけれど、
この意味において、各分野はもう俺を捕まえておくことができません。
ソロモンやファウストが覗いた淵を、いま私も覗き込んでいる。




と、淵の底から魔神バフォメットもまた覗き返してくる。


弁明しても納得してもらえないわなあ。しょうがない、予告しておくよ。

今回のひつじ取材で得たヒントを次回作の糧にして、
ホーメイ唱いながら儀礼に則って羊を屠る形の楽器を製作し、
次の博物ふぇすに応募したい」と思ってるの。
ちんぷんかんぷん言ってるなと感じるのは私も一緒です。
顕在化の折にはどうぞよろしく。

なにせ東京大震災間近のただいま第三次大戦渦、
生きてるうちにやれることをやっていかないとね。
先に甲殻類の論文書かなきゃいけないんだけど。




羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊羊



インド音楽コンサートも、博物ふぇすてぃばるも、

森羅万象あらゆるようにうそぶいてやまぬが、

しからばどう説く、

あらかわの美熟女ナラとの、

昼下がりの情事を。

理論も技量も、種族の境をもとうに越え、

自然と人為の隙間、生と死の狭間で、

咲き乱るる、愛ゆえに。


我が股座にしなだれて、おやすみひつじ、今ひとときを。

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今さら羨ましい顔で眺めんだったら逃げなきゃよかったじゃんかよ!
↑あの子、自分も優しくしてもらいたくてこの後にじり寄ってきました。
そういうところが羊ってほんとに。


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※ムートンアクセスを実際に施す様子は、いくつかの現場を動画でも記録しましたので、
サーランギー弾き方YouTube講座(収録中)の編集ついでに繋げてアップする予定です。
私のタッチで快楽に溺れる羊たちの顔・顔・顔を、ぜひご覧戴きたいものです。

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    サ ー ラ ン ギ ー 図 鑑     

★バイオリンは皆さんご存じのあの形状にほぼ定まっています。しかしサーランギーは製作者・時代・地方によって様々な自由形が存在し、今なお進化を続けています。特に弦数や配線は個体によって全くまちまち。これは、先人に学んでこう作らなければならない・本場の本家本元ではこれが正しい・こうでなければ本物の価値が無い、といった固定概念に縛られていないためです。ひとくちに捉えられないそれらをサーランピーでは「サーランギー属」と総称しています。

こうして並べますといかにもアジア諸国調査で得られた現地サンプルに見えますが、なんと殆どが日本国内で発掘されたものです。日本人の技術で修理を施しました。…そう言われると急に萎えますでしょう? みんな興味本位で取り寄せて結局すぐ手放しちゃうからこういうことになるのです。

しかもこの中には当方が捏造したオリジナル楽器をまことしやかにねじ込んであります。果たしてどれが現地の風薫る本家本物のお宝で、どれが世にもいかがわしい贋作か? 鑑定やいかに?…といったこだわりは、どうにでもなることですし、実のところどうでもよろしいことなのかもしれません。



チーペスト号  名古屋の誰だ号  結局ウチに号  

ボロ号  55号  黄泉号

グランピエ号 ジョギヤ 前方後円ジョギヤ 

カリマンタン号 恵さんでしたか号 そそるスリム号 

ドードゥロバナム ドゥカン号 サランガ

サランガ・ペタンコ エレクトリック チカーラー

チカーラー(近代版) サローズ アフガンサリンダ

ネパリ くさっぱら号 さらん弓(さらんきゅう)

サランダ  擦弦仮面 ダルマサンガ サランダ

ディルルバ エスラジ タール シェナイ

エスラマ ベラバハール カマイチャ

ラーヴァナハッタ ペナ エスラール
プールヴィーナ バリアジアン号 サラウドン
ストゥーパ号 ドドバシキメラ





    文 化 へ の 冒 涜 で は ?     


サーランギーの化石(カンブリア期)


いいえ、全く冒涜にはあたりません。サーランギー属は進化を歓迎し、地域毎に異なる展開を許す楽器群です

民族学・民俗学では、創作の混入は許されず、ありのままを正確にサンプリングすることで解明に努め、敬意を払います。つまり研究者はあくまで傍観者、せいぜい中途参加者であって、真の当事者にはなれません。研究者が自ら文化に手を加え、研究対象を自分自身とし、文化の歴史を塗り替える、これが許されるなら何だってやりたい放題になってしまいます。そのため研究者は、専門性・正確性への拘りにばかりにプライドを置き、しかし自分では大した表現が出来ない、融通の効かない方向へと人格形成されがちです。異文化理解を唱える本人が無理解とは皮肉なもの。サーランピーではこの状態を「スウェーデンポルノ女優のスリーサイズを精緻に暗記した童貞」と呼び、陥らぬよう自戒しています。

だども、オラ、この楽器がこの島でどう進化すんだか夢みちょる真ッ当事者の日本民族だで。何をどう作ろうと直そうとオラほの自由だ。オラが村の遊びがまんまこの楽器の進化の歴史になるだ。「インチキ業者」「思い上がるな」「現地の文化に失礼」「1人で騒いでるだけ」とお感じなのは、ひとえに貴方の心が許さないから。なにせその現地をはじめ世界各国からウチ宛てに「サイトを見た。修理はできるか? オリジナル楽器のオーダーは可能か?」と打診が来ます。もちろん断りますよ。てめーでやれっ。もしくはてめーの村の良さでやってみれっ。…そうすることがいつしか文化となるのだから。