◆ インド発祥の多弦胡弓「サーランギー(Sarangi)」類の話題を中心に、世界でここだけ前代未聞の怪研究・珍開発の数々を発信し続ける異常ブログです。同楽器取扱いの急先鋒にして生物学者や変態ケモナーとしても知られる異常造形作家【川崎ピースケが執筆運営しています。
研究テーマ:1)楽器「サーランギー属」、2)海のダンゴムシの仲間「水産等脚目甲殻類」、3)多肉・塊根・平行、栽培から造花まで「珍奇植物」、4)原材料・愛玩対象としての「羊」 、5)獣人表現「ケモナー」 、等を題材としたデザイン論と実践、特に生物型や生物利用の意味について。議題は多岐に渡り、追究の範疇としてエログロを含みます。* 近年(2)〜(5)の構想がだいぶ具現化したので、2023年から(1)の分野に戻りアプローチを再開できる運びとなりました。
★ 1記事内1主題の場合と、1記事上に短文加筆を重ねる【近業掬イ】(きんぎょうすくい)の場合がある。繁忙時はどうしても後者です。
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さらん儀蜚°助流実践編〈4〉はらわたをキューティークルクル鳴かすなら、殴るな誘え、どエロな割れ目

なんの罪もない貴重な海の生物を根こそぎ奪い去る愉快な密猟の方法や、
ドS眼鏡ヒツジ熟女・ベルウェザー受刑者(42)との血生臭い交尾の致し方など、
インド直送のHOTな話題をゆうもあいっぱいにお届けしておりますサーランピー。

今日だけはちょっぴり脱線して「サーランギーの音の出し方」なんていう、
茶目っ気たっぷりのおまけコーナーに突入してみたいと思いまぁす♪
サーランギーはねぇ、メェメェやぎさんをナイフで殺して、
死体の毛皮を剥がして内臓を引きずり出して作られているんだよ〜。
Blood, blood, bloooooood!! …and die.


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 世界名作童話シリーズ さらん蜚°助流・実践編

サーランギーのうまくなりかた:その〈4〉


どうにかラクしてサーランギーを奏でてみてえ愚かなるクソ新参者どもに向けて、
いよいよ発音の基本、すなわち弦と弓との触れ合いの関係性、
世に言う「しずかちゃん」現象の界隈について述べます時のご到来なればなり。

この連載も通算19回目と相成りました。
お読みの皆様はいいかげん1台どこかしらにて古ぼけたサーランギーを入手なさり、
フグみてえなツラこいて演奏に挑戦なさっては挫折し泣き崩るる悲哀のあまりに、
いらないキン消しのパンツん所を油性ペンで毎晩黒くお塗りのこととお見受け致します。

そんな豚足レベルのてめぇらにこそ今度の記事はまさに天の助け、
森羅万象の神々よりの有り難き思し召しとなりましょうぞ。
心して読みやがるがよろし。



…なんですと?!
ここへきて未だサーランギーを入手しとらぬ者というのはまったく何と申しますやら。
そんな人間はたちまちシワシワになってしまえばいいと思います。
一夜にしてショワショワにでもなってしまえばよろしいと存じます。




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弦を弓でこするとなぜ音が出るのかについて、
巷ではたびたびこのよう↓に解説されます。

「弓の毛のキューティクル=ミクロのギザギザが弦を次々にはじくから」

ベルトコンベアに乗った無数の人たちに次々とビンタされるように、
弦をはじく構造が連続して構えておりダララララッと撫でていくからだというもの。

何度か聞いたことありますが、これ実はものすごく誤解を呼ぶ解釈です。
連打しているわけじゃないんだよ… 間違っちゃいないけどそれとこれとは話が違う。
引き合いに出して申し訳ないですが例えばこちら↓のサイト様のように。
http://バイオリン上達.com/120bowing/1-4otowodasu.html

細かいギザギザをつけた棒を弦にあてこする弦楽器もいちおう存在はするのですが、
弓と弦に起きている現象の解説としては再提出と申し上げざるを得ません。

そもそもの話からすると…



音の素は弦の振動です。

振動させるには何かしらのパワーを与えないといけない。

パワーを与え終わった後もややしばらく勝手に震えます。

これは張られた弦そのものが持つビヨヨン能力(弾性&張力)によるものです。

ギターやハープなどの撥弦楽器サントゥールやピアノなどの打弦楽器では、
弦に殴る蹴るの暴行を加え、震えあがらせて音を発します。

1発グーパンチすると、

おいみろよ、震えあがってやがるぜ。

1発バットで殴ると、

おいみろよ、また震えあがってやがるぜ。

この↑ように震える様子を待つわけだ。
これが撥弦楽器の発音機構で起きていることの本質です。

弦を泣かせ続けるには弦が震えから立ち直った頃を見計らって、
再び殴る蹴るの暴行を加え続けていく必要があります。
立ち直りが早くすぐに震えなくなる弦を長く泣かせようとなれば、

殴る蹴るを連続でお見舞いしてやるしかありません。
楽器の世界ではこれをトレモロといいます。




弓奏楽器の場合、弦が起こしている現象がこれとは異なります。
弓と弦の間にどのような震えが起きているのでしょうか。

まず弓の毛には予めまんべんなく松脂の塊を擦り付けてヤニ粉を乗せ、
わざと滑りづらいギシギシした状態にしておきます。

毛のキューティクルはこのギシギシを保たせるのに役立っている。

弦の上に弓毛を乗せ、弓をほんの少しだけスライドさせると、

弦と弓毛の間にかかる摩擦力=ギシギシして滑りづらい力の分だけ、
弓のスライド方向に弦もつい誘われてごくわずかにスライドしてしまいます。

でも弦には先述のビヨヨン能力があるので、
スライドさせられてもどうにか元の位置に戻ろうとするの。

さらに引っ張られて誘われてスライドし、

また元の位置に戻ろうとする。

いわばこの「来いよ」「いやよ」「来いよ」「いやよ」
「来いよいやよ来いよいやよ来いよいやよ来いよいやよ」
のとてつもなく細かい繰り返しが、


こいよいやよいやいよいやいよいやヨイヨイヨイヨィヨィヨヨヨヨヨヨヨヨヨ…

と、弦の純粋な振動と同等の現象になった時、
自然で心地よい音として認識されるわけです。

つまり弓で擦ることで生じる弦の振動というものは、
本来の弦が有する振動現象ではない人工的な誘発によるものだってことだ。
「弦を擦って音を出す」というんだからただ擦れば音が出るものと思うじゃんかい。
そうじゃない。偽りの弦振動を摩擦で誘ってやるという意識が大切なの。



弦に弓毛をあてる力があまり強すぎると、
グギギ…ギギギ…グギ…ギギギ…ギギグェ…というような、
呪いのおばけハウスの扉みたいな “軋み(きしみ)” が出てしまいます。
緩すぎると弦が空回りしてヒュキーーッ!! キェーー!! と上ずった悲鳴のような、
コントロールされていない高音(=倍音)がキンキン出てしまいます。

「心地よい音」というのは、

グギギとキエーの中間に隠されています。
グギギにもキエーにもなってしまわないような弓のスライド速度と弓毛の圧力を、
前回お話ししました弓のグリップ&スナップで調整するんです。
しずかちゃんが狂気のド下手なのはこの調整が巧くないからだ。


それでは貴方もやってみましょう。
まだ正しいチューニングしなくていいですから、
とりあえず一番外のガット弦のペグを少し巻いてほどほどにピンと張ります。

最初のうちは楽器を構えた自分の前に姿見の鏡を置こう。

で、弦が駒に乗っている点より、そうさな3〜4cm上のあたりで、
弦と弓毛がちょうど直角に交わるように構え、

1)まずは弓毛を強めにあててじわじわゆっくりこすり、
ゴリリ、グギギギギ…と鳴らしてみましょう。

2)次に弓毛をかすかに弱〜くあてて、
腕にとまったハエを払うスピードで素早くサーッとこすり、
シュキェーーーッと鳴らしてみましょう。

3)グギギとシュキェーの中間ぐらいのパワーを狙って、
雑音が入っても恥ずかしがらずに擦ってみましょう。
ゴリル〜〜〜キュヒル〜〜〜〜ッと、
いま途中ちょっといい音が出ませんでしたか?

グギギとヒュキェーの間からル〜と心地よく弦が鳴るポイントを見つけたら儲け物。
そのル〜だけが長続きするようにスピード/パワー/グリップを工夫して、
弓を往復してみてください。

バランスは自分自身の手でつかみ取るしかないが、
目安は「机の引出し・棚の引き戸を開閉する時」の安楽なパワーとスピード。
体重かけてギギギと開けたり中身が暴れるくらいパシーンしねえだろ普通。
いい音が出なくても最初は恥ずかしがることない。
おっと、弦と弓は常に直角だからね直角。


とにかくやってみそ。やってみて、考えて、
またやってみてりゃ、そのうちスムーズになるよ。

…果たして貴方はしずかちゃんを笑えるか?



本日はここまでな〜り〜、ゴーン(鐘)


レッスンが終わったら「さらんぴ様」にお礼とお供えを忘るるべからず。

おおよそこのようにして、弓毛の端から端まで往復させても、
常にル〜だけが取り出せるように特訓するんです。

この感覚はサーランギーにとどまらず弓楽器の演奏上とても重要な初期要素。
弦の気持ち、山羊のはらわたの気持ちと意識を交換するが如く、
弦の振動を誘ってやるということが上達の一歩だ。


そして撥弦楽器「弦に力を加えて待つ」ことで音を楽しみ、
擦弦楽器「弦の力を誘って」音を引き出す、
これらの根本的な違いもお分かりいただけましたか。

ギター、ピアノ、シタール奏者が皆そろって地獄の鬼のような顔をした、
暴力的・恐喝的なヤクザ者の集まりであるのにはこうした理由があるのですね。
バイオリンやサーランギー奏者は皆そろって仏のように素直で慈悲深い人格者ばかり。
川崎ピースケや高嶋ちさ子先生をご覧なさい、ご納得いただけること請け合いです。



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…おや、
「>ベルウェザー副市長は難しくて上手く描けないので」


そんなに難しいかしら。
ははあ、言われてみればそうかも。うーん、
本家に似せるよりご自身の持ち味に落とし込む方がずっと大切と思いますよ、
本家所属のアニメーター達が描いたって各人ごとに全く変わってくるはずだから。

ヒツジ党の工作員の男たちは実際の羊(もしくは海賊ドタバータ)に寄せたスケッチでしたが、
親玉のベル様と冒頭の羊の子供ちゃんたちは可愛らしさを表現する目的から、
眼球が発達して前面に大きく開き、いっぽうマズルはうんと短縮され、

頭骨は羊を通り越してもはや霊長目のそれと化しています。
ひょっとしてヒツジとメガネザルの交配種だったりしないのか。


偶蹄目らしさをかろうじて繋ぎ止めている要は、

鼻下から唇を結ぶ割れ目。これで一気にらしくなるんだけど、
この鼻スジの有無は動物アニメ作画の非常に重要なポイントです。
描くことで優しさ穏やかさ弱々しさを表現できる一方、
ハタ坊みたいなウスラ間抜けの印象が加わってしまうので、

ツン、ムッ、キッ、ギョエ〜っとしたマイナスの情を豊かに打ち出したい時には、
邪魔な鼻スジをくっきり描かず、省略することもしばしば。
消しすぎれば今度は全く別の動物にみえてしまうから、
確かにこの辺のバランスが難しい所かもしれませんね。


ベル様のような頭骨と上唇の場合、このことが明確に出ます。
ちょっとしたマズルラインの違いや誤りで、


 
 おさるだよ〜。

 おさるじゃないよ、鳥さんだよ〜。あっというまに、

 黒いお鼻のプードルおばさん。キャンキャンやかましそうだ。

な、どんなふうにだって描けちゃう。不思議なもんだわいや〜。
アニメーターたちは皆こういった習作を無尽に繰り返すことで、
線に命を吹き込み描き分けるテクニックを作品に落とし込んでる。
本物の動物を囲んだスケッチ会を開いたりね。

そうよ、みんなもアニメ観ただけで「もふもふ触りた〜い」じゃなくて、
本物の動物とふれあいにもっともっと動物園に行ったらいいのよ。
羊なんて珍しくもない、モコつき以外にさしたる魅力が無い動物と思われがちですが、
よくよく見ればとっても色気のある顔立ちをしている。

俺くらいになると牝羊なんか余裕で恋愛対称の範囲内っすからね。
動物園より病院に行ってきたほうがいいかな。



なぬッ、動物園はウンコ臭いからイヤだ?
「>擬人化100%のベルウェザー副市長」
を代わりに描いてくれ?

ぅおのれ〜、ふざけろよ。
そんなものを描いて載せたらどうなる。
エロすぎてインターネットが鼻血まみれになるぞ。



…いいのか。 (=yeah!!)




…いいんだな。 (=yeah!!)




…本当によろしいのだな?! (=yeah!!)




じゃあ描くから待ってろ。全裸になって待っていろ。


18歳未満のガキンチョウはこれより下↓を見ちゃ駄目だぞ、刺激が強すぎる。
画像はダウンロードして隠れて毎日眺めてくれてもいいけれど、
他の誰かに見られないフォルダに保存しておけよ。いいか絶対だぞ。




※あまりにもいやらしいので一部モザイク処理を施しています。

キツネが触って感激するほど髪がほわっほわで、


歯のチラ見せが男心をくすぐる、


ムッチムチどスケベェ美熟女を…



ぬはっ、うひょ〜!! エロいっ。期待していいぞ。




待… し… て…

























    サ ー ラ ン ギ ー 図 鑑     

★バイオリンは皆さんご存じのあの形状にほぼ定まっています。しかしサーランギーは製作者・時代・地方によって様々な自由形が存在し、今なお進化を続けています。特に弦数や配線は個体によって全くまちまち。これは、先人に学んでこう作らなければならない・本場の本家本元ではこれが正しい・こうでなければ本物の価値が無い、といった固定概念に縛られていないためです。ひとくちに捉えられないそれらをサーランピーでは「サーランギー属」と総称しています。

こうして並べますといかにもアジア諸国調査で得られた現地サンプルに見えますが、なんと殆どが日本国内で発掘されたものです。日本人の技術で修理を施しました。…そう言われると急に萎えますでしょう? みんな興味本位で取り寄せて結局すぐ手放しちゃうからこういうことになるのです。

しかもこの中には当方が捏造したオリジナル楽器をまことしやかにねじ込んであります。果たしてどれが現地の風薫る本家本物のお宝で、どれが世にもいかがわしい贋作か? 鑑定やいかに?…といったこだわりは、どうにでもなることですし、実のところどうでもよろしいことなのかもしれません。



チーペスト号  名古屋の誰だ号  結局ウチに号  

ボロ号  55号  黄泉号

グランピエ号 ジョギヤ 前方後円ジョギヤ 

カリマンタン号 恵さんでしたか号 そそるスリム号 

ドードゥロバナム ドゥカン号 サランガ

サランガ・ペタンコ エレクトリック チカーラー

チカーラー(近代版) サローズ アフガンサリンダ

ネパリ くさっぱら号 さらん弓(さらんきゅう)

サランダ  擦弦仮面 ダルマサンガ サランダ

ディルルバ エスラジ タール シェナイ

エスラマ ベラバハール カマイチャ

ラーヴァナハッタ ペナ エスラール
プールヴィーナ バリアジアン号 サラウドン
ストゥーパ号 ドドバシキメラ





    文 化 へ の 冒 涜 で は ?     


サーランギーの化石(カンブリア期)


いいえ、全く冒涜にはあたりません。サーランギー属は進化を歓迎し、地域毎に異なる展開を許す楽器群です

民族学・民俗学では、創作の混入は許されず、ありのままを正確にサンプリングすることで解明に努め、敬意を払います。つまり研究者はあくまで傍観者、せいぜい中途参加者であって、真の当事者にはなれません。研究者が自ら文化に手を加え、研究対象を自分自身とし、文化の歴史を塗り替える、これが許されるなら何だってやりたい放題になってしまいます。そのため研究者は、専門性・正確性への拘りにばかりにプライドを置き、しかし自分では大した表現が出来ない、融通の効かない方向へと人格形成されがちです。異文化理解を唱える本人が無理解とは皮肉なもの。サーランピーではこの状態を「スウェーデンポルノ女優のスリーサイズを精緻に暗記した童貞」と呼び、陥らぬよう自戒しています。

だども、オラ、この楽器がこの島でどう進化すんだか夢みちょる真ッ当事者の日本民族だで。何をどう作ろうと直そうとオラほの自由だ。オラが村の遊びがまんまこの楽器の進化の歴史になるだ。「インチキ業者」「思い上がるな」「現地の文化に失礼」「1人で騒いでるだけ」とお感じなのは、ひとえに貴方の心が許さないから。なにせその現地をはじめ世界各国からウチ宛てに「サイトを見た。修理はできるか? オリジナル楽器のオーダーは可能か?」と打診が来ます。もちろん断りますよ。てめーでやれっ。もしくはてめーの村の良さでやってみれっ。…そうすることがいつしか文化となるのだから。