◆ インド発祥の多弦胡弓「サーランギー(Sarangi)」類の話題を中心に、世界でここだけ前代未聞の怪研究・珍開発の数々を発信し続ける異常ブログです。同楽器取扱いの急先鋒にして生物学者や変態ケモナーとしても知られる異常造形作家【川崎ピースケが執筆運営しています。
研究テーマ:1)楽器「サーランギー属」、2)海のダンゴムシの仲間「水産等脚目甲殻類」、3)多肉・塊根・平行、栽培から造花まで「珍奇植物」、4)原材料・愛玩対象としての「羊」 、5)獣人表現「ケモナー」 、等を題材としたデザイン論と実践、特に生物型や生物利用の意味について。議題は多岐に渡り、追究の範疇としてエログロを含みます。* 近年(2)〜(5)の構想がだいぶ具現化したので、2023年から(1)の分野に戻りアプローチを再開できる運びとなりました。
★ 1記事内1主題の場合と、1記事上に短文加筆を重ねる【近業掬イ】(きんぎょうすくい)の場合がある。繁忙時はどうしても後者です。
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多忙ストレスの解消と北欧の環境保護に「はんぺん」が役立つことを君は知っているか


はぁ〜大変だった、ようやっとサーランピーの原稿を書けますわいや。
2月3月は誠に勝手ながら更新お休み状態を余儀なくされました。

確定申告は致し方ないとして、今月は申し込み書やら手続き書やらの一斉襲撃。

母を預けた病院は支払い後にまさかの計算間違えちゃったをやってのけ、
6万円も追加で請求テヘペロと貧乏画家にこの仕打ちです。

お皿の通販を頼んだらガッツリ割れてるし。なんかもう、とろけちゃう〜。


さみしい夜は紀文のはんぺんで余所んチのペルシャ猫をひっぱたく私ですゆえ、
こうも色々と巻き起こっては我が家のはんぺんストックも減少の一途。
在庫これっぽっちで明日からどう生活したらよろしいのだ。

なおペルシャ猫毛まみれで黄ばんだ使用済みはんぺんにつきましては、
キミのばあちゃんちの床下に隙間なく敷き詰めましたのでどうぞご理解ください。
ふるさとの懐かしいダニの死骸っぽい匂いをたっぷりと染み込ませてから、
冬越し明けで腹ペコのトナカイたちの餌にするのです。すごい嫌々な表情で食べるよ。

そりゃそうだろうよなあ、起き抜け一発目にばあちゃんち臭いはんぺん出されちゃ。
まあ嘘だけど、博物ふぇすの参加申し込みも無事に終わって出展が確定し、
いま一瞬ほんのひとときホッとひといき、ブログ更新のペースも少し上げられます。
迫り来る任務はいろいろだが着実にこなして参ろう。



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本年夏の博物ふぇすてぃばる!に『こつぶ荘』で再参加する運びとなりました。
少し先の話ですが正式に出展が決まったので改めて広告申し上げます。

従いまして今年も春の磯調べ=材料探しをいよいよ開始。


やあ、また出逢えたねチビウミセミ。充分でかいのにチビウミセミ

例年安定して出現するあの磯はほんと良い観察ポイント。大切にしたいものですね。


ほい、いいもの採れたよ。エビのほっぺが片方、

異様に膨らんでるじゃんか?これは寄生虫にやられたこういう病気のエビで、
驚くことにこの寄生虫もコツブムシの親戚なの。
寄生生活に適応しすぎてもう形がよくわかんなくなっちゃってるけど、
これでもまだワラジムシ型だったあの頃の面影を残してる種でさ、よ〜く見ると、

わかるかなあ、なんかビッシリと粒が並んでるだろ、
これがこの虫の卵なのよ全部。きッもちわりぃ〜〜〜(褒)。
このうちせめて1粒が、孵って泳いで無事にエビの懐に潜り込めるか込めないか、
潜り込めれば超ラッキーという、あっはっは、博打な生き方の虫だよね。


出し物は一昨年に並べた等脚目の標本・生体展示の復活、
ならびに新作と進捗報告です。
来てくれた人への新お土産(数量限定)も必死こいて考案中なのだから、
お読みの貴方は今から予定をこじ開けられ、前売り券をお求めになられ、
柴犬の嬉ション覚悟でいらせられましな。どうせヒマだろう!?



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上記と並行して真夜中のムフフ妄想ならびにイヒヒ捏造にふけり、
こないだ遂に完成したばかりの新作楽器『ホニホフール』だが…

…こんなん発表して大丈夫かしら。
想定以上のエログロ変態造形に仕上がってしまった。

我ながら理想どおり満足の仕上がりだし、
闇のテーマ “物事の内と外そして狭間” もよく盛り込めたんじゃないかと思う。
だがなあ、どんだけご理解を戴けるかは出してみないとわからん。
できれば博物ふぇす!にも連れて行きたいと思ってるんだけど…

多くの方はワハハの奥にフムフムホホ〜を感じ取ってくれると信じているが、
中にはドン引いて距離を置いちゃう人もいるのかもわからないな。
いわく、紳士的で神秘的なピースケさんであり続けてほしかったのに、
猟奇な痴漢ダヌキだったなんて、最低!! 騙された!! 人格を疑います!! なんつってね。

フンっこんな駄物、奇をてらっているのさウケを狙っているだけさ、
芸術はそんなものじゃないとの批判も戴きましょう。
ただでさえ変質者、ときに哀しきピエロを演じ、嗤われることもしばしば。


でも俺はこの道を信じ、茨を掻き分けて行くよ。
知の冒険に挑み、かつてない分野にひそむ怪物を召喚する作業には、
いつだって必ず何らかのリスクを伴うものなんだ。

さあ勇気を出して出掛けよう、
誰もが「ハッハッハ、すげえな…」としか感想の抱きようがない異形の世界へ。



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つーことで早速、

この茶色い小さい牝羊ちゃんを、
俺の可愛い現地妻として囲うことになりました。

といっても動物園のをメロメロにするいつもの話じゃないさ、
牧場に頼み込んで1頭だけ俺の出資で養うことになったの。
エェ〜〜〜〜ッ?! 本当本当、ちゃんとしたタニマチ契約を結んだ。

だが今日はサーランギ指南ビデオの編集せにゃならんでな、詳細は後日。


…ヤっ、ヤギじゃねえし!! ニャロ〜ふざけろよ俺の可愛い羊ちゃんに。
立派な「マンクスロフタン」っていう稀少品種だぞ。ヤギっぽいけども。









    サ ー ラ ン ギ ー 図 鑑     

★バイオリンは皆さんご存じのあの形状にほぼ定まっています。しかしサーランギーは製作者・時代・地方によって様々な自由形が存在し、今なお進化を続けています。特に弦数や配線は個体によって全くまちまち。これは、先人に学んでこう作らなければならない・本場の本家本元ではこれが正しい・こうでなければ本物の価値が無い、といった固定概念に縛られていないためです。ひとくちに捉えられないそれらをサーランピーでは「サーランギー属」と総称しています。

こうして並べますといかにもアジア諸国調査で得られた現地サンプルに見えますが、なんと殆どが日本国内で発掘されたものです。日本人の技術で修理を施しました。…そう言われると急に萎えますでしょう? みんな興味本位で取り寄せて結局すぐ手放しちゃうからこういうことになるのです。

しかもこの中には当方が捏造したオリジナル楽器をまことしやかにねじ込んであります。果たしてどれが現地の風薫る本家本物のお宝で、どれが世にもいかがわしい贋作か? 鑑定やいかに?…といったこだわりは、どうにでもなることですし、実のところどうでもよろしいことなのかもしれません。



チーペスト号  名古屋の誰だ号  結局ウチに号  

ボロ号  55号  黄泉号

グランピエ号 ジョギヤ 前方後円ジョギヤ 

カリマンタン号 恵さんでしたか号 そそるスリム号 

ドードゥロバナム ドゥカン号 サランガ

サランガ・ペタンコ エレクトリック チカーラー

チカーラー(近代版) サローズ アフガンサリンダ

ネパリ くさっぱら号 さらん弓(さらんきゅう)

サランダ  擦弦仮面 ダルマサンガ サランダ

ディルルバ エスラジ タール シェナイ

エスラマ ベラバハール カマイチャ

ラーヴァナハッタ ペナ エスラール
プールヴィーナ バリアジアン号 サラウドン
ストゥーパ号 ドドバシキメラ





    文 化 へ の 冒 涜 で は ?     


サーランギーの化石(カンブリア期)


いいえ、全く冒涜にはあたりません。サーランギー属は進化を歓迎し、地域毎に異なる展開を許す楽器群です

民族学・民俗学では、創作の混入は許されず、ありのままを正確にサンプリングすることで解明に努め、敬意を払います。つまり研究者はあくまで傍観者、せいぜい中途参加者であって、真の当事者にはなれません。研究者が自ら文化に手を加え、研究対象を自分自身とし、文化の歴史を塗り替える、これが許されるなら何だってやりたい放題になってしまいます。そのため研究者は、専門性・正確性への拘りにばかりにプライドを置き、しかし自分では大した表現が出来ない、融通の効かない方向へと人格形成されがちです。異文化理解を唱える本人が無理解とは皮肉なもの。サーランピーではこの状態を「スウェーデンポルノ女優のスリーサイズを精緻に暗記した童貞」と呼び、陥らぬよう自戒しています。

だども、オラ、この楽器がこの島でどう進化すんだか夢みちょる真ッ当事者の日本民族だで。何をどう作ろうと直そうとオラほの自由だ。オラが村の遊びがまんまこの楽器の進化の歴史になるだ。「インチキ業者」「思い上がるな」「現地の文化に失礼」「1人で騒いでるだけ」とお感じなのは、ひとえに貴方の心が許さないから。なにせその現地をはじめ世界各国からウチ宛てに「サイトを見た。修理はできるか? オリジナル楽器のオーダーは可能か?」と打診が来ます。もちろん断りますよ。てめーでやれっ。もしくはてめーの村の良さでやってみれっ。…そうすることがいつしか文化となるのだから。