深海ブームなんすなあ。
二子玉川で買い物中にたまたま開催を発見した、深海生物の展覧会。
ポスターで紹介の品揃えから考えて石垣さんとこの仕業だなと思ったら案の定。
さっそく全裸になりウキウキ飛び込んでみる。
ホールの広さのわりに展示物が少ないのが残念だったが、特筆だったのがタッチコーナー。
生きたヤマトトックリウミグモを客に触らせるというのはちょっと貴重だ。
そのため会場には予備ウミグモがごっそり。
クソガキ達も興味津々。うむ、よろしいぞ。幼き日より脚モジャ動物の美に親しんでおくがよい。
その感動をもとに今度は山でオオゲジを捕まえてきて飼ってみよう。
お母さんの寝顔にけしかけるのも楽しいですね。
惜しむらくは、これ、出張企画ということ。
深海生物の常設タッチプールなんてものが全国に出来ないものかしらね。
…ああ、えのすいならその気になりさえすりゃ、やってのけるかもしれん。
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綺麗なお魚が悠々泳ぐ水槽は、水族館のごく一面的な姿にすぎない。
【STAFF ONLY】の扉より地下へ一歩踏み入るとそこは別世界。
相撲部屋・学習塾・カジノ・拷問室・ロンパールーム等を内在することはあまり知られていない。
新江ノ島水族館のバックヤードツアーに参加して、
飼育現場の多忙ぶりを垣間見させて戴きました。
なるほどこういう設備で維持管理していたのか! の秘密が満載。
ただし撮影はNGにつきここで詳細はお伝えできぬ。なにせ黒魔術の現場だからな。
いでよ、魔鯨・ファスティトカロン!
完成ほやほやの爽やか新施設「ウミガメの浜辺」では、
各種ウミガメ達がいま自分が放ったばかりのウンコさんをゆったりと口に入れてしまう様子や、
ウソみたいな柄の長さのブラシ(↓)で浴槽を掃除する飼育係のお姉さんの勤労を、
ウッドデッキからワイキキ気分で見下ろせます。
僕もたまらずお気に入りのビキニ(フリル付きの)に着替え、
「カメ担当のおねいた〜ん」と雄叫びつつデッキから水面めがけて決死のダイブ。
コンクリ面に激突した我が肉体はお姉さんの華麗なる包丁捌きにより素早く3枚におろされ、
無造作にバケツに入れられて、ご覧のとおりカメの餌に。ヒエラルキー!
産まれた仔ガメたちにはモリモリ喰わせて身体測定をば。
特殊な訓練を施して東京ドームに匹敵する甲長まで育て上げ、
最終的にはモスラと(雨天時は松島トモ子と)闘わせるというのだからひと苦労だ。スペシウム!
パタパタ元気いっぱいに暴れる亀キッズの様子に対し、
家族連れ客というのはバカですからみんな示し合わせたかのように揃って、
「ロボットみたい」「電池が入っているみたい」とふやけた感想を垂れやがります。
おめーらは自然物より人工物の方が概念が先なんだろうよなあ、ったく。再教育!
コケ掃除に潜れば「あまちゃん!」「あまちゃんだ!」
「海女のコスプレで潜ればいいのに」「じぇじぇじぇ」だの何のと、
みんなアクリル越しだからってテキトーに言いたい放題だし。ったくもう。
おめーたちゃ漁業の厳しさより愉快なテレビ番組の方が概念が先なんかいや。兄弟船!
磯に生きる女の逞しき滑らかさに官能を覚えてしまった角刈り少年。
ず〜〜〜〜っと見つめてたもんなあ。
将来が楽しみですね。末は水族館勤務か、フェチ雑誌編集者か。
▲ウミガメパンと珈琲でひと休み。向こうに小さく写る人を指でつまんで紙コップの中へ
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やあ、おかげさまでこの日はえのすいの魅力、
とりわけ飼育員さんの活躍をじっくりたんまり拝見し、充実の時を楽しませて戴いた次第。
正直、今までの水族館探訪の中で一番に濃密だったかもしれない。
全国の水族館を覗き尽くしたわけでないから一概には言えないけれど、
新江ノ島水族館はおそらく、目指す考え方というのが他の施設群とは異なる。
いかに水棲の魅力を表現するか、あらゆる工夫を凝らそうという点で、
えのすいは極めて明確に、健全に、客の側を向いている。
珍しい魚をたくさん見せてやるからカネ落としていけ、の段階にあぐらをかいていないのだ。
その熱意は “ まるで珍しくない ” 身近な種類へ注がれた際により強いエナジーを発するように思う。
つい最近始まったシラスの展示はその真骨頂といえよう。
食卓で馴染みのアレを生きたまま見せるなど、役所や学者の風情からは一笑に付されるテーマだ。
それを実際にやってのけるとなれば並大抵の根性では成し得ないはずなんです。
ここへきて手前味噌とは恐縮ですけれども…
私利私欲ではなく、ごく小規模の短期間で構わないので、
えのすいには是非、穿孔コツブムシの生態展示でお客を驚かせてほしいと夢見ている。
理由は先述のとおり。他施設にないポッシビリティーを備えた施設にこそ手掛けてもらいたいのだ。
にわかに話題となったホボロ島の崩壊はごく一面的な現象にすぎないし、
アメリカでは近似種の研究に100年以上を費やしていながら未だによくわかっていない。
それもそのはず、人間様が解明してやるなどという驕った態度で分かるわけがないのさ。
私はデザインという新たな視点から穿孔コツブムシの暮らしにお邪魔し、
結果的にたくさんの秘密を授かることとなった。
身近な無知というものをこれほどまでに予想外に突きつけ、
揺るがしてくる生物というのも久方ぶりなのです。
えのすいを愛する客の一人が世界初の秘密を握って真っ先にえのすいの門を叩き、
えのすいのような前進指向の施設が穿孔コツブムシをなぜ展示してくれないのか、
なぜできないのかと直訴するとき「前例が… 採算が… 見込みが…」と躊躇するようでは、
私は玉砕しても構わないが、同時にえのすいの企業理念も水中散華することになる。
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…ちょっとカッコつけすぎたわいや。
その都合で昨日は千葉県の川までコツブ調査に行ってた。おかげさんで成果ござんした。
せっかくだからついでに外房の生き物施設をいろいろ見てきたんだ。
サーランギーの使い方講座はその報告の後。楽器の準備して待っとれやい。