◆ インド発祥の多弦胡弓「サーランギー(Sarangi)」類の話題を中心に、世界でここだけ前代未聞の怪研究・珍開発の数々を発信し続ける異常ブログです。同楽器取扱いの急先鋒にして生物学者や変態ケモナーとしても知られる異常造形作家【川崎ピースケが執筆運営しています。
研究テーマ:1)楽器「サーランギー属」、2)海のダンゴムシの仲間「水産等脚目甲殻類」、3)多肉・塊根・平行、栽培から造花まで「珍奇植物」、4)原材料・愛玩対象としての「羊」 、5)獣人表現「ケモナー」 、等を題材としたデザイン論と実践、特に生物型や生物利用の意味について。議題は多岐に渡り、追究の範疇としてエログロを含みます。* 近年(2)〜(5)の構想がだいぶ具現化したので、2023年から(1)の分野に戻りアプローチを再開できる運びとなりました。
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さらん儀蜚°助流・実践編〈2〉ピースケ先生の連載が読めるのはジャンプだけ


ニホンザルを殴った話
ああ… そりゃまた今度、時間のある時にね。
大したことじゃないのよ、悪事を働いたニホンザルの頭をほんの1発、
コントラバスの弓ケース(木箱)でブン殴っただけの話。



葉っぱ、ご自宅の近所の神社か寺院で貰ってきましたか?

そしたら葉脈をよく見てみんさい。

これこそがまさにラーガの粋なればなり。


見渡せば、

アーラープは、むす苔の無限として立ち現れよう。

小さき住者たちはターラの足踏みに忙しい。
昆虫ならばエクタール、ワラジムシならルーパクタール。
ダニやクマムシは人知れずヴィランビットなカハルワを、
ムカデやヤスデは夜な夜な緻密なるボルを刻むのだろう。

種と芽生えは即ちティハイそしてサムの輪廻と心得るがよろし。



命の歌は日本國のそこかしこにも眠っているのだ。
聴いてないから聞こえてこない。聞こえてこないから聞こえない。

愚かしきこんな国!! かの地にこそ真の!! などと…
嘘もたいがいにせえよ大人たちめ。




ということで、頂戴した葉っぱを早速「さらんぴ様」の頭上に乗せ、
次のように唱和いたしなさい。

ピースケ先生の連載が読めるのはジャンプだけ!!
ピースケ先生の連載が読めるのはジャンプだけ!!
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感謝の念をこめて毎日5回のお勤めをこなすことにより、

サーランギーの腕前はメキメキと上達いたしますことでしょう…





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…や、祈ってるだけじゃ駄目だろ。
ヘタな信心は休むに似たり、理解の生半可を招く。
的確な練習を積んでかねえと巧くはならないよ。

 世界名作童話シリーズ さらん蜚°助流・実践編

サーランギーのうまくなりかた:その〈2〉


今回は楽器の据え方・構え方についてお話し致します。
姿勢は演奏方法の第一歩であるとともに極めて重要な事項です。

とはいうもののサーランギーには、
厳しい伝統の所作が決まっているわけではありません。
良い演奏ができるんなら細かい姿勢どうだろうと構わぬというのが基本的思考。


しかしライブ終演後に演奏体験コーナーを設けますと、


「えーと… こ、こう…ですか…? あれ、むつかしいな…」

ほぼ9割がたのお客様がこのポーズをとってしまいます。
さすがにこれじゃあ楽器も体幹も安定しないし稽古も身に付きません。
だから最初はある程度に熟達した人のクリニックを受診するのがいいわけです。

そこでこの項では踏まえておくべきポイントを、
俺がいろいろ試した末に今んとこ採用している姿勢とともに伝授します。

楽器は持ってっけどな〜んもわがんねえ人は参考にしたらいいんじゃねいのか。
今さらそんなん結構な実践者も自分の方法と較べてみりゃあよろしかろうがい。



まず、

広めの布を用意します。
どんな布でもいいんだけど、巨人軍タオルとかだとあんまりさあ。
こりはヴィレッヂヴァンガードで買ったシーツです。
コ汚い色あい(=壊色/えしき)が却って吉。

胡座を組んで足に布を掛けます。
これはヒンドゥ教義における “不浄” の考え方によるもので、
人様や楽器に自分の足を向けない心遣いです。
かしこまったステージで多用されるので予め憶えておくといいよ。
客席にケツ向けるなというのとだいたい一緒。


で楽器の据え方ですがこれは人それぞれに異なります。
まず俺の場合は、

浅い胡座で右足を前に出し、土踏まずの横に乗せる方法にしてます。
これは俺が全身ずんぐりむっくりで足が太いために、
胡座が深いと血が止まって演奏後に痺れて立てなくなるから。
いろいろやってきてこれが一番しっくりくるのでこうしてます。


一方、多くのサーランギー演奏家が採用しているのが、

別の布をもう1枚準備して枕にする方法です。

驚いたことにサーランギーの尻というのは木箱丸出しで、
床の上で安定的に立て置くのに相応しい形状には設計されていません。
だから別途に枕が要るんだよ。ひでえ話です。

この場合、深めの胡座(半跏趺坐)で足首を体幹に引いて、

楽器をズンと乗せ、グリグリして腰を据えます。
枕の畳み方で高さと安定感を調整してください。

会場によってはツルツル床にツルツル敷布1枚の上で弾けって言われて、
枕を据えたらスルンスルン動いて腹が立つので、そういう場合は、

布を簀巻きにしてちょこっとベロを出しておき、

胡座の下に挟んでおくと安定します。

俺はどうもこの枕置き式が苦手です。
胡座の外に置くぶん楽器が遠くなって弾きづらいんだよ。
それも俺が全身ずんぐりむっくりのクソ狸だからです。



細かい工夫は各人で工夫して戴くとして、
演奏姿勢において最も肝心なことをお伝えしましょう。

背筋をシャンと伸ばし、堂々ドスンと構えることです。
多少鼻に付くくらいで構いません。厳しい聴衆に負けちゃいかん。
それこそ石原慎太郎中尾彬ぐらいの気っ風で、
「俺が王様だよ。教祖様なんだよ」な態度でドッシリ挑みましょう。

何を臆することがある。誰に臆することがある。
だってサーランギー自体がそういう風体に作られてんじゃねえか。
申し訳なさそうに縮こまって弾くサーランギーほど卑しいものもありません。

つきましてはなるべく猫背を直しましょう。この楽器は猫背になりやすいです。
猫背サランギを為したくば、似合う年頃まで待つがよろし。


…ほら、オイっ!! もう猫背になってんぞ。

このように、独習には姿見鏡がひとつあると捗ります。
舞台上のイメージトレーニング、運指ポジションの練習に、
自己の客観視ができる姿見は必須アイテムです。
持ってない受講者はホームセンターで安いのを買ってくるべし。


本日はここまでなーりー。ゴ〜〜〜ン(鐘)。

構え方といえば他にエスラジやディルルバの方法と、
サーランギーを立って弾く方法もあるのだが、そりゃ追い追い伝授すんべか。
利他行も頑張り過ぎるとまた自律神経が失調しちゃうもんで。










    サ ー ラ ン ギ ー 図 鑑     

★バイオリンは皆さんご存じのあの形状にほぼ定まっています。しかしサーランギーは製作者・時代・地方によって様々な自由形が存在し、今なお進化を続けています。特に弦数や配線は個体によって全くまちまち。これは、先人に学んでこう作らなければならない・本場の本家本元ではこれが正しい・こうでなければ本物の価値が無い、といった固定概念に縛られていないためです。ひとくちに捉えられないそれらをサーランピーでは「サーランギー属」と総称しています。

こうして並べますといかにもアジア諸国調査で得られた現地サンプルに見えますが、なんと殆どが日本国内で発掘されたものです。日本人の技術で修理を施しました。…そう言われると急に萎えますでしょう? みんな興味本位で取り寄せて結局すぐ手放しちゃうからこういうことになるのです。

しかもこの中には当方が捏造したオリジナル楽器をまことしやかにねじ込んであります。果たしてどれが現地の風薫る本家本物のお宝で、どれが世にもいかがわしい贋作か? 鑑定やいかに?…といったこだわりは、どうにでもなることですし、実のところどうでもよろしいことなのかもしれません。



チーペスト号  名古屋の誰だ号  結局ウチに号  

ボロ号  55号  黄泉号

グランピエ号 ジョギヤ 前方後円ジョギヤ 

カリマンタン号 恵さんでしたか号 そそるスリム号 

ドードゥロバナム ドゥカン号 サランガ

サランガ・ペタンコ エレクトリック チカーラー

チカーラー(近代版) サローズ アフガンサリンダ

ネパリ くさっぱら号 さらん弓(さらんきゅう)

サランダ  擦弦仮面 ダルマサンガ サランダ

ディルルバ エスラジ タール シェナイ

エスラマ ベラバハール カマイチャ

ラーヴァナハッタ ペナ エスラール
プールヴィーナ バリアジアン号 サラウドン
ストゥーパ号 ドドバシキメラ





    文 化 へ の 冒 涜 で は ?     


サーランギーの化石(カンブリア期)


いいえ、全く冒涜にはあたりません。サーランギー属は進化を歓迎し、地域毎に異なる展開を許す楽器群です

民族学・民俗学では、創作の混入は許されず、ありのままを正確にサンプリングすることで解明に努め、敬意を払います。つまり研究者はあくまで傍観者、せいぜい中途参加者であって、真の当事者にはなれません。研究者が自ら文化に手を加え、研究対象を自分自身とし、文化の歴史を塗り替える、これが許されるなら何だってやりたい放題になってしまいます。そのため研究者は、専門性・正確性への拘りにばかりにプライドを置き、しかし自分では大した表現が出来ない、融通の効かない方向へと人格形成されがちです。異文化理解を唱える本人が無理解とは皮肉なもの。サーランピーではこの状態を「スウェーデンポルノ女優のスリーサイズを精緻に暗記した童貞」と呼び、陥らぬよう自戒しています。

だども、オラ、この楽器がこの島でどう進化すんだか夢みちょる真ッ当事者の日本民族だで。何をどう作ろうと直そうとオラほの自由だ。オラが村の遊びがまんまこの楽器の進化の歴史になるだ。「インチキ業者」「思い上がるな」「現地の文化に失礼」「1人で騒いでるだけ」とお感じなのは、ひとえに貴方の心が許さないから。なにせその現地をはじめ世界各国からウチ宛てに「サイトを見た。修理はできるか? オリジナル楽器のオーダーは可能か?」と打診が来ます。もちろん断りますよ。てめーでやれっ。もしくはてめーの村の良さでやってみれっ。…そうすることがいつしか文化となるのだから。