きゃーっ、ヘビ。
今年が巳年=蛇の年などというお考えは、おばあちゃんが勝手にそう思い込んでいるだけのこと。
口がチュッパチャップくなるほど毎年申しておるように、毎年の干支を決めるのは私です。
ママンがヒヨコのアップリケを縫い付けてくれたロンパースを今もってご着用の貴方達は、
今年を蛇の年だと頑なに宣っておいでのようですが、なにをたわけた戯言をぬかしますやら。
そも、干支に魚類の無きこと笑止千万!
だのに貴方ったら、あーあ… ママンのヒヨコのアップリケのロンパースをずっちゃり湿らせて。
本年はギムナルクス及びジムナーカスを奉り肖りまする御年だと、
ブタ連れて森のトリュフ採りに忙しい私に幾度云わせれば気が済むんですか?
ッハッハッハ。幾度って、いま初めて言った次第ですが… そういうわけですから今回は、
うちヘビ居ないんで今飼ってるヘビっぽい魚、前回記事で少し紹介した、
ギムナルクス / ジムナーカスについてもう少し述べておこう。
ドレープカーテンのような背鰭を優雅になびかせ、前後にスイスイ動く、至極シンプルな体躯。
カバとイルカを足して割ったような何とも愛らしいムーミン谷フェイス。
多くの人にとって単なるウナギ、釣り人には単なる黒アナゴにしか見えないだろうが、
それらには無いアクティブさを秘めた、地味だけど魅惑的なアフリカの魚種です。
そしてそろそろ我々はこの愛らしき魚への認識を更新すべきだと常々感じている。
とりわけアクアリウム界隈… 知った顔で仰る [注意点] 以外に、褒めてやれるとこ無い?って思うのだ。
\それは、キモオタさんが僕たちギムナルクスのことを知らないからだよ〜?/
とは、ギムナルクス/ジムナーカスは熱帯淡水魚飼育の業界でたびたび出回る魚種のため、
ウンチクも自ずとアクアリウム通めいたオタク知識的な体裁を帯び易いのだ。いわく、
「名称の揺れ」「1属1種」「噛む」「凶暴」「混泳不可」「大型化」…
そして 「覚悟」 。や、そりゃそうなんだけどもさ…
そもそも生物を飼うってことはそんな程度の覚悟の ”向こう側” を覗かせて戴く営為だ。
名称な分類の正しさなんてのも人間がどう理解するかということでしかなく魚に関係のないこと。
いいかい、つまり真逆なのだ。
噛む…だの、混泳は…だのといった小言でいちいち躊躇するような、
頭ん中が濾過フィルターで満杯のオーバーフローな人こそ、わざわざこの魚種を語る資格が無いのである。
アクのわいた思考、いっぺんプロテインスキマーかけたらよろしいんじゃねいのか?
「なんか熱帯魚を飼いた~いナニ買おうかな?」ではなく、ギムナルクスを飼う!、
「自分アクアリウム趣味なんで~追加可能っすか?」ではなく、ジムナーカスと暮らす!意気込みだ。
同様に、
「熱帯魚マニアとして最後に行き着く〜」でなく、ギムナルクスと付き合いたい!
「自慢の大水槽で自慢の最強怪魚を自慢したい〜」でなく、ジムナーカスと出逢いを共有したい!
ってなぜ言えない??
違うか?? どんな生き物についてもそうだと思うよ??
つまりね、我こそ知識通を自負しながらそこまで "好き♪" の域に心が到達していないから、
「1属1種で〜、1mを越え〜、性質は荒く〜、混泳は難しく〜、水族館も手を焼くほどで〜」
と、距離を置いた”徹底解説!”を転がすしかないわけ。突き抜けようぜ?! って俺は言ってる。
その上でキチンと最後まで面倒みる義務を守るんやったら他にナニ飼うてもええわ。
実体そのものに接し、向き合い、新しいことを勉強させてもらう喜びを、
アンタの早口オタ知識ストック欲の糧と勘違いしてもろたらあかん。怒るで、しかし。
…そもそも俺、生物地理学的に1属1種とは限らない可能性は?とさえ考えていてな。
西アフリカと東アフリカで顔つきが微妙に違う?とかさ、本当のマニアック話を誰もできんからやあ。
そんなんでオタク自負して、最強の怪魚だの飼育員の指だのと、いつまでその話?
実際ギム/ジム話でしッばしば飛び交う、
【ヒーターを破壊!!】 【飼育員を噛んで退職に追い込む!!】みたいな伝聞も、
そんなんは単に不注意なだけのことであって、イコール悪魚との評価は短絡です。
その強さをもってアフリカの湿地帯という弱肉強食の世界で命を繋いできた捕食者なのだし、
俊敏さや執拗さが持ち前の頭の良さに裏打ちされていることが、飼うとよく分かります。
遊び心やいたずら心さえ感じさせる。
ですから今後ギム/ジムの癖の悪さについて語りたい飼育家は、昔話や噂話に尾ひれをつけず、
いま実際に飼ってみて、ホラこんな悪さをしたよ可愛いね~♪と嬉しい破損を記録してもらいたいのだ。
ヒーター噛むなら噛み割ったヒーターを、指を噛みちぎるなら失った指先を、写真や動画にだ。
じゃなきゃ信じてやんないぞ。…や、貴重な資料になるはずですんで…
この点で、私が知る限り最も素晴らしいギム/ジム飼育記録をご執筆の御方がこちら↓。
ameblo.jp
餌の確保にご奮闘、愛情をもって飼育観察なさっている様子がとてもよく伝わる。
初回からパート11まで全て拝読しました。見習いたい。大変参考になります。
「是非、機会があったら飼ってみて下さい。本当に面白い魚ですよ」
これぞジムナーカス飼育の冥利! どう呼ぶのが正式だ〜とか知識披露どうでもええねん。
ぜひ飼育に挑戦したい人の為にならない、ただ脅すばかりの飼育ノ心得が多い中で、
とても楽しく頑張られている様子がわかる貴重な資料です。こうでなくっちゃね。
そしてギム/ジムについて我々が極めて不勉強であるのは原地アフリカの食文化。
好きな魚にまつわる文化全体を学びたい俺はむろん勉強したかったが、どの図鑑にも載っておらず苦労した。
いくら「現地では食用」と通ぶっても、飼育通でしかないから、誰ひとりとして食を語れない。
解決に導いてくれたのがネット文化普及、つまり現地調査なしにローカル情報を受け取れる世界の到来だ。
驚くなかれ、美味な超高級食材とのことで、こちら↓はナイジェリアの漁業者さん。
アクアリストが口を揃えて凶暴! 凶暴! 仰る怪魚を、抱いとんねんで。
「生息地の川からストック池まで3時間半の移動、弱っているので注意深く、
まずは浅い小池で状態を観察、回復させ、後でより大きな池に放ちます」
「池の小さなティラピアが餌になります」「噛むことがあるので注意が必要です」
「ナマズがティラピアを飲み込もうとすると、ティラピアは鰭の棘を開き、
喉につかえてナマズが死にます。ギムナルクスは飲み込むのではなく、
二つに噛み切り、尾側だけを食べるわけなのです。
ナマズは何でも食べますが、ギムナルクスは生きた小魚だけを食べる。
我々の食材として清潔なのです。だから扱う。それが私たちの誇り」
「ティラピアは繁殖力が強く、池の水の出入口から侵入し、草を食べて増えます。
ギムナルクスがティラピアを食べると水面にティラピアの頭だけが浮いてきますよ。
ギムナルクスはとても賢いので、やはり頭の部分を避けて尾の部分だけ食べるんです」
「(こうして自分の池で)ギムナルクスを養殖できたらと考えています」
こういうのをもっと早く聞きたかったんだよ。
さすがプロ、習性を熟知されており、ついては魚体を優しく抱いて(そのわりにブン投げて)運ぶ。
やれヒーターを噛むほど凶暴で〜混泳は難しく~なんて豆知識のちっぽけさを恥ずかしく思う程だ。
飼育知識だけイジってる界隈と、商売として全身で取り回している人とでは、見識も違ってこよう。
並列のヘテロティス(学名。通称ナイルアロワナ、現地呼称アバダリギ)に至っては、
「エサ代をかけずに7ヶ月でこのサイズ。必要なのは元気に育つ環境作りだけ」と喝破。
日本のアクア界隈はこれの幼魚を水槽で育てるのに四苦八苦してるようですのにね。
ナイジェリアではジムナーカス/ギムナルクスを「エジャ オサン」(ヨルバ語)、「アズアサ」(イボ語)、
「ダンサーキ」(ハウサ語)と呼ぶそうで、漁獲および生簀ストックの生体を流通のほか、
ホール(全身)冷凍、もしくはウロコを取って輪切りブツ切り、
或いは干物=乾燥加工品としても扱われ、さてどうご実食を?というと、
こんなふうにナイジェリア流ゴッタ煮が絶品だそうです。旨そうやないの!
となると気になるのはお値段ですが、この↓動画によると、
www.youtube.com
な・なんと1尾、25万ナイラ!高い!…って相場もレートもよう分からんけど!
…ナイジェリアのレートで思い出した、
いつだかTBS番組『水曜日のダウンタウン』でボビー・オロゴン氏が、
アフリカ各地出身4人の出身国を風貌だけで判別できるか?企画にご挑戦の際、よく憶えているのは、
「ケニアって野生動物いっぱい残ってるのはやっぱり欲が少ないからですよ。
ナイジェリアは圧倒的に野生動物ぜんぶ食べ物と思ってるから…」とのコメント。
スタジオは笑いに包まれたけど、あのご見解もここに繋がってくるよね、勉強になる。
一尾25万ナイラの魚を伝えたらきっと「マジで?!」 と目を剥いて仰るのではないかな。
やぁ、アフリカ… ぶらり旅は危険すぎるけど、生物も文化も面白いね〜!
私のギムナルクス/ジムナーカスは、中野坂上に堂々鎮座していた老舗「まっかちん」さんで譲って戴いた、
ナイジェリア現地個体=つまり魚の方がはるばる日本へ旅をしてきたというわけ。
今こそ再び!と探していたとはいえ、移転準備の繁忙のなか押しかけてしまいスミマセンでした。
繁忙の反動で8月は水族館を巡回、やっぱ自室で魚を飼いたくなり、25年位ぶりに”熱帯魚”を再始動🐠
— ピースキー (@peeeeeeeeesukey) 2024年8月27日
当時からナイフフィッシュ🔪偏愛ゆえ、今回は中野坂上の老舗まっかちん @makkachin_tyo さんよりジムナーカス[=ジムナルカス/ギムナルクス]の若魚をお譲り戴きました。同魚種はこれで3度目。 pic.twitter.com/c6PHSt2AcO
導入当時↑のこの頃は30cmに満たない若魚でした。
餌は生き餌、つまり生きた金魚や川魚だが、確保が大変。
冷凍エサ=死んだそれら小魚やスーパーの刺身を食ってくれるようになれば相当ラクになる。
当初はまるで興味をもってくれなかったが、地道に訓練を繰り返すことにより、
(この動画だけXが埋め込み拒否! Xはそういうことが時々あるようです。なので埋め込みっぽく囲みました。動画はX会員のみ下記↓アドレスから。非会員ごめん)
🐬ジムナーカス/ギムナルクスを冷凍エサ(動画ではニジマス)に慣れさせる記録。貰った餌を咥えてテメェんちの屋根へ自分で乗せる謎の癖があった🤣。これ↓一回でなく毎度よ。なぜ?! 変な魚!! 現在は解消、全個体が同行動をとるかは未確認だが、遊びと清掃の中間的行動と考えられました🤔https://x.com/peeeeeeeeesukey/status/1875511024125931901
ブログ用動画🐋ジムナーカス/ギムナルクスが冷凍エサ(動画ではたぶんアジ)投下に慣れつつある記録。
— ピースキー (@peeeeeeeeesukey) 2025年1月4日
当初はピンセットで掴んでパチャパチャしてどうにか惹き付けましたが、旨い食べ物と理解するや、私が水槽の側に立つだけで上を向き、降ってくるのを待つようになりました。ここまでくれば一安心😚 pic.twitter.com/ZHi0yfqSWC
徐々に旨い餌だと認識、パシャパシャ合図からのゆっくりトスで受け取ってもらえるようになり、
ブログ用動画🦈ジムナーカス/ギムナルクスが冷凍エサを気に入り、いわゆる"ベタ馴れ" 給餌が出来るようになった記録。ヂュパッ❤️と吸います。
— ピースキー (@peeeeeeeeesukey) 2025年1月4日
動画後半、ハイっもう終わりですと言ってるのに、ヌぅ……ン…っと陰から出て「もう終わり??」 と催促。可愛いね😅じゃもうひと口食いますか。 pic.twitter.com/HP5P2lU3oA
ブログ用動画🐡ジムナーカス/ギムナルクスをベタ馴れピンセット給餌できるよう特訓し、可愛いムーミン谷フェイス🦛をじっくりと拝めるようになった記録。これが見たかったのだ。
— ピースキー (@peeeeeeeeesukey) 2025年1月4日
もう終わりと言ってるのに「もう終わり??」 とピンセットをフンフン嗅いで…ちょっと吐いた🤮。ホラもう満腹だろうに😅 pic.twitter.com/pHHZGUns77
現在は水面に待機して餌をねだりピンセットから直食いする始末。こうなると尚更カワイイやね。
食材選びは当初、ひとまず淡水魚をと鮮魚売場のニジマスやワカサギを、
だいたいエアガンのBB弾1〜2粒程のサイズに切って与え始めました。
ところが与える魚肉の種によってはビタミン分解酵素チアミナーゼが豊富に含まれ、
この酵素が豊富な魚肉を養殖魚に与え続けるとビタミン不足で死ぬパターンがあると伺った。
石原・紀成・保田(1973)によるとチアミナーゼ活性が認められたのは、
マイワシ、サッパ、コノシロ、キビナゴ、カタクチイワシ、テンジクダツ、サンマ、サヨリ、
トビウオ、コイ、フナ、カマツカ、カワムツ、ムギツク、ヤリタナゴ、アブラハヤ
とのこと。ギム/ジムが生息地でよく食べるティラピアは不活性だったそうです。
じゃあやっぱり食べ慣れてない=強活性のある魚肉は避けたほうが良いかもね。
【参考】石原・紀成・保田「海産魚のチアミナーゼ I の 研究一II.* 海産魚におけるチアミナーゼの分布」日本水産学会誌 39 (1), 55-59, 1973
慌ててフナすなわち金魚はやめ、この酵素をなるべく持たないと思われる魚種を色々選んできたが、
だんだん面倒臭くなり、偏らず色々な魚種を少しずつあげてみるのがよいと思い至り、
そんならもう俺の夕飯の刺身盛り合わせ(閉店前の半額品)を少し分けてやろうという結論に達した。
現在モツゴほか生きた小魚にビタミン餌を食わせてから食わせ、詳細知らんけど栄養補助として、
ブリ、ホタテ、メカジキ、遠洋マグロ、北欧サーモン等、各少量を品目豊かに食いやがる。
チアミナーゼよう知らんけれどもバラエティ豊かに調整して死んだのならもう知らん、の域。
金魚ばっかり毎日毎日…よりもずっと良いと思うし、当魚も嬉しいと思うのだ。
ブログ用動画🍣ジムナーカス/ギムナルクスに、明けまして正月のお刺身を与える動画。回転寿司よろしくマグロ・ブリ・サーモンを旨そうにペロリ❤️
— ピースキー (@peeeeeeeeesukey) 2025年1月4日
狭い水槽🎣という超絶エゴの中… 頭の良い魚だし単一食では飽きるだろうから、時には目新しい食事を与えることで、せめて楽しく過ごしてほしいのです😌 pic.twitter.com/nYGRiRXVHV
贅沢なことだが、飼育という超エゴ環境下、野生じゃ成し得ない特別待遇を楽しんでほしいのだ。
ついでに言うと俺がすすんでスーパーの半額刺身を買うのは、むろん節約目的ではあるが、
一番の理由はフードロス、殺しておいて魚に申し訳が立たないからです。
夕食ご準備の奥様も晩酌の旦那も、汚い屍汁が垂れてるパック避けるでしょ、買って固焼きで食うこともある。
そして育つと示す噂の「噛み癖」については、確かに。う〜ッ怖いねぇ!! と思わせる瞬間があって、
もしこのとき手や腕を入れていたら怪我だったな…と黙ってしばし魚体を見つめることも度々。
むかし飼った幼魚や若魚はここまでガツガツ噛んでくるほどではなかったから、少し驚いている。
ただ、様子をみる限り、粗暴な性格だからというよりテリトリー防衛本能からの先制攻撃と思われます。
自分を脅かし得る物体については躊躇なく猛突撃してきますが、
明らかに勝てないサイズ、勝てるサイズのものは、さほどでもない態度です。
暇を持て余して見える時にはスパーリングしてやると嬉しそうにしますよ。
ブログ用動画🔪ジムナーカス/ギムナルクスを熱帯魚ファン各位は”凶暴”と怯えますが、私は当魚の気分次第で [スパーリング]🥊してやってますよ。
— ピースキー (@peeeeeeeeesukey) 2025年1月4日
顎を鳴らしたり噛んだりしても全力で襲っておらず、じゃれていることが、動画↓からご理解戴けます。この魚は遊び心が旺盛で愛らしい面があるんです😊 pic.twitter.com/EjpjDCpOT4
怖い怖い…と怯えるのではなく、行動の本質を見抜いてあげることが大切なの。
アクリル棒はイジメているのではなく、汚れや食べ残しを処理するための道具で、
敢えてけしかけると甘噛みしたり体をこすったりと、遊ぶようにじゃれついてくる。
こういう可愛い遊び心が他の魚と違う面白みのひとつかな。
とはいえ、あまり好き放題に遊んで、見てない隙に事故を起こされても困るんで対策はしている。
トリカルネット≒植木用の鉢底ネットの丸くないシート状態の商品をホームセンターで買い、
結束バンドで縫うようにして円筒を作り、投げ込みフィルター、ヒーター、水質維持材など、
器具類を全てそこに格納するように工夫しました。これはかなり有用な方法です。
おかげさまで2025年元旦現在、40cmを越えました。
ブログ用動画🐍ジムナーカス/ギムナルクスが小魚をどう追い回して食うか?を記録すべくモツゴ1匹を投入。画面中央の黒い設備下でジッと震えるモツゴを、噛むのでなく (((スパッ!!))) とひと吸いでした。
— ピースキー (@peeeeeeeeesukey) 2025年1月4日
👂聞こえる (((スパッ!!))) は生音で、水槽越しに伝わるほど強烈な吸引であることが伺えます。 pic.twitter.com/QL6kGThtRi
三枝(2001)によると、
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieejjournal1994/121/11/121_11_773/_article/-char/ja/
「研究室で購入した20cm程度の幼魚も, 4年間で40cm以上にまで成長した」
とあるので安心してましたのに、成長めっちゃ早いじゃないッスか、三枝教授 (茨城大・電磁波工学) !
長生きで怪物化すると聞きますので、ただいま室内環境と照らしながら大型水槽の寸法を検討中。
かといってそう巨大な設備には出来ないし、漏水事故を防ぐ事前対策を打つ予定だ。
一方で、せいぜい魚のことですからどんなに大切に飼ってもポックリ死ぬ場合が頻繁にあります、
或いは俺の方がポックリ、でなくとも飼育を泣く泣く諦める体調になる日が来るやもしらん。
ですので特に飼育日誌にはまとめませんが、できる限り知見を拾い出せていけたらなと思う。
死んだら標本にして残すつもりです、そしたらいつでも会えるでしょ。
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繰り返しになりますが、私はサーランギー製作家の一本道には行かない決断をしました。
色々な事象に挑戦して感性を磨き、ここぞの時に突拍子に作品化するのが私の作風であり人生です。
結果、私が探し求めているどの民族音楽より私一人が私一人で既に面白い日本人だと気づきました。
究極のところ、俺が弾きたい楽器の最高の職人が俺自身ならば、外国に出向いてナニを学ぶ必要も無いのです。
一本気でない!全てを捧げていない!だから本物でない!と怒ってソッポ向く人も居ましたが、
「浮気せず頑ななまでにその道一本を貫き通してほしい〜」という固定概念の押し付けは、
「その道でトップレベルだが他はからっきしバカであれ=つまり総じてバカであれ」という呪いでもある。
そういう他者のコントロールに乗っからないことが自分自身の人生を掴むことに他なりません。
私は他人の位置付けの為になど生きていませんし、誰がなんの楽器活動をなさっているからといって、
自動的には褒めないし友達価格ましてタダで楽器を作ってなどやるわけがありません、
この態度に徹したら、あれほど群がってきた好事家たちが今、ねっとり誘い声をかけてこなくなりました。
そこが本質であるとともに本性でもあったということです。実にすがすがしい気分。
民族楽器に限らず、或いは熱帯魚に限らず、いま情報社会の中で努めて、
オタクであろうとする=何かにおける一番のご意見番でありたいところに存在価値を欲しがるよね。
自分が何者か?の問いでなく、既存の"オタク"的地位に自分を馴染ませようとし、結局苦しんでいる。
その苦しみ自体がアイデンティティーの無さを認めているように思えてならないんだ。
今この時代に自身が何者であるかを掴み、自身が成し得ることこそが、
ひいてはアイデン…ティティンティティー… よう知らんけども。
従って、相変わらずこのブログ読んでるインド古典音楽愛好家はたいした変な人だし、
魚のように優雅な音律を奏でたいものだと思ってくれるんなら本望ですね。
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【追記】 金魚ちゃんにはそれぞれ熟考に熟考を重ね上げた愛称がついていて、
白いのは白いから「白」、
赤いのは赤いから「赤」、
頭だけ赤いのは頭だけ赤いから「頭」、
もともと生き餌としてやって来たから「餌」、
ピンポンパールは気持ち悪いから「奇形」と呼んでいます。ヨロシクね♪
や、金魚ってそもそもが奇形なの。奇形作りを面白がってるマッドサイエンスカルチャーよ。
これらも死ぬ時は死ぬんでどうせ死ぬと思いながら大事に飼っていますけど。