◆ インド発祥の多弦胡弓「サーランギー(Sarangi)」類の話題を中心に、世界でここだけ前代未聞の怪研究・珍開発の数々を発信し続ける異常ブログです。同楽器取扱いの急先鋒にして生物学者や変態ケモナーとしても知られる異常造形作家【川崎ピースケが執筆運営しています。
研究テーマ:1)楽器「サーランギー属」、2)海のダンゴムシの仲間「水産等脚目甲殻類」、3)多肉・塊根・平行、栽培から造花まで「珍奇植物」、4)原材料・愛玩対象としての「羊」 、5)獣人表現「ケモナー」 、等を題材としたデザイン論と実践、特に生物型や生物利用の意味について。議題は多岐に渡り、追究の範疇としてエログロを含みます。* 近年(2)〜(5)の構想がだいぶ具現化したので、2023年から(1)の分野に戻りアプローチを再開できる運びとなりました。
★ 1記事内1主題の場合と、1記事上に短文加筆を重ねる【近業掬イ】(きんぎょうすくい)の場合がある。繁忙時はどうしても後者です。
★トップページには最新2〜3記事のみ表示。過去記事は【アーカイブ】で総覧できます。
★ YouTubeなど外部埋め込みがクソ多い記事は、お使いのクソ環境によって読み込みにクソ時間がかかります。クソしてお待ちくださいませ。


エビの頭の価値もない捏造植物はえまっそ、の話




中でも好きなハエマンサス・デフォルミスの、これは去る春頃のようす。
崩れちゃったのもあるけど本年度はわりあい形良く作れたな。

この植物の不思議なことには、花や葉をわざわざクソ寒い年末年始に展開する。
もうじき更新時期につき、ある株など早々に1枚そっくり枯れて片半分に。
次回また頑張って2枚生やしてください。

この若い苗は昨年ナメクジの襲来によってナメクソに舐め荒らされてしまったが、

せめて球根は傷まぬよう必死に介抱を経て、

どうにかここまで復活した。



ドリンク缶鉢マハロくんに始まって研究栽培している、
南アフリカ荒野の球根植物《ケープバルブ》ならびにその園芸品種たち、
「ハエマンサスヒガンバナ科及び「マッソニアユリ科

 最近のようす

いつか特大オオオニバスや特大ビカクシダなど南米の珍奇植物を育てたいと思ってたところ、
小さいながらよく似た魅力が在るではないかと気づいて以降、毎年。

ところがこれら、多肉・珍奇ファン及び滝藤さんには今ひとつらしいんですね。
たぶん普通の雑草っぽすぎて珍奇性が低い… 低い以上になんか単純バカっぽいからだと思う。
地面からデカ厚葉が2枚だけ出て終了というふざけた簡素精神、俺は大好きなんだが。


両種は分布域が近く姿もよく似るが、生きざまはだいぶ異なる。



血筋が違う植物が同環境に置かれて似た佇まいになるのを ‘収斂’ っていうんだけど、
収斂しつつも内に秘めた生存戦略は継いだままなのでそこに違いが表れるんですね。

ハエマンサスの多くが風媒や虫媒を促すためか葉や花茎をヌュ~ンと上空へ伸ばすのに対し、
マッソニアはベロリ2枚葉の股から花ドカン、茎を伸ばすという概念を省くことにしたわけ。
それで差し支えないわけなんだなあ。デフォルミスはこの両方の特長を併せ持っている。

 マユハケオモト地表地下断面図

ハエマンサスでは例外もあるが多くの種が環境さえ良ければ概ね常緑タイプ、
古い葉を残しながら新芽を出すバトンタッチ更新だからほぼ年中の観葉が叶う。
湿気で球根を傷め易く、現地ケープ州を気取って深く植え付けると調子を崩すようなので、
俺は普及種マユハケオモトでするように球根をすっかり丸出しに据えてます。

 ハエマンサス・デフォルミス断面図

デフォルミスも最初は埋めていましたが現在は丸出しにしていて、
生長に合わせて大鉢や楕円鉢をあてがうなど検討を重ねるうち、
本種は葉をなるたけ地表に落として這わせようと踏ん張る癖があるくせして、
湿った地表や過去の葉の残骸に接しているとそこから傷み易いとわかったので、


球根を露出させ風通し良い空間を与えつつもベロッとした平葉を楽しむべく、
球根の高さぶん土を浅入れにし、鉢のフチ周で葉を支え、ストローを挟んで調整を試みている。


いっぽうのマッソニア。地を這うベロリ葉はデフォルミスそっくりだが、


何ともさびしいのは夏季完全休眠型なところか。

 マッソニア断面図

やはり他の植物が凍え死ぬような秋冬の低気温下でヌベ~ッと葉を展開するが、

暖かな春風届く頃には自分ですっかり葉を枯らして引き篭もってしまうのだ。
そうして球根のみのまま冷たい秋風の頃までを土中でじっと過ごす。
つまり春以降しばらくは土だけの寂しい半年を眺めなくてはならない。
バトンタッチ更新式なら年中この葉を鑑賞できるのに勿体無いことだなあ。

しかも暑さと過度な湿気に弱く、知らぬまま土中で蒸し殺してしまうのが怖えので、

 マッソニア掘り上げ図

俺は球根チェックがてら葉が終わったら掘り上げちゃうことにしてる。
台所で玉ねぎニンニク吊るす要領で、適当なメッシュに入れて涼しい所に保管するんです。
あんまりの酷暑時はズブ濡れない程度にごく軽くフワッと霧を吹いて冷やしたり、
冷風が直接当たらないエアコン部屋に壁掛けして避暑させる。

そうして梅雨と夏を乗り切り、気温が下がる9月に植え直した結果、

これが直近2022年10月の様子だもん、とりあえず正解じゃねえか。
マッソニア枯らしてる人は休眠期に土中で傷めちまってんじゃねえのかな。
鉢は市販品か、100均で買った味噌汁椀の底に穴をあけたものです。


さて、そういうわけなのだから今日という今日こそは特別に、
園芸なんぞビタクソも興味のねえテメェらモンペの小作人の分際どもめは勿論、
自称・植物にはちょいと詳しいヨと豪語せしウンジャラゲどもにひと泡吹かせるべく、
ソリャまんづ見事にョ、オラんぢの畑ッコのョ、ビヌィールハウヅ(訛り)で成長しちょる、
未知なる異世界の知られざる秘蔵苗ッコば、おまんらニッカポッカの皆々様に見しちゃるけん。↓



~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ 



《 Haemanthus aquapetasum 》

ハエマンサス・アクアペタサム 和名:ハマベノスイエイボウ

どうですか信じられますか、この巨大で厚口なダルマ葉。
簡素の極み。古典園芸ひいては侘び茶にも通じる堂々とした渋さです。
ベテラン蒐集家でもここまでの逸品は初見ではないかな。

アフリカ南端ケープ州に自生する本種は、同属が主に内陸に分布するのに対し、
潮風吹きすさび波かぶる海岸線の砂地に葉を拡げて自生します。
塩気をはじく分厚い葉に進化し波打ち際という住環境に適応したと考えられています。

栽培用土は元来の環境を再現した海砂でもよろしいが、
水はけ調整とpH維持が難しい。市販の赤玉土の中粒で差し支えございません。
そうして土中に粗い空間をつくり呼吸を妨げないようにしながら水気を調整すると、
よく根を張り立派な葉を展開する優良株に育ちます。

ユニークであるのは和名です。ハエマンサスをマユハケオモトと通称するのは、
花の佇まいが化粧道具の眉刷毛(まゆはけ)のようであることが由来。
いっぽう本種ハマベノスイエイボウの由来を辿るには自生地アフリカの様子をご覧あれ。
いやはや植物学者のなんとまあ風流な文学的感性よ、巨大な葉の佇まいを水泳帽に例え、

イェドガヴァ区カサイ:ヌァギサ公園

“ まるで浜辺にぽつんと忘れられたゴムの水泳帽のようだ ”
と、その哀愁の姿を愛で、感慨にふけったとか。

想像してください、遠き灼熱の海で催される国際水泳大会の光景を。

 パーン! 小気味良い号砲轟くや一斉に波間へ飛び込む屈強な精鋭たち。
 ほとばしる水しぶき。 この日のために特訓してきた今こそ腕の見せ所。
 あのライバルに勝ち、自分に勝つべく、コンマ1秒を競い合う。

今は静かなこの浜に、闘志と夢に溢れたあの日の忘れ物が、ぺたり…
秋近し、浜辺の水泳帽…


しかるに皆さんときたら、そんな空想のひとつに遊ぶ余裕もなく、
皆さんなりの安っぽい人生の体たらくを惰性で送っておいでなのですか?
貴重な時間を無駄にし、甘ったれに甘んじてお甘えなのですか?
たまには独り海岸にでも訪れて、砂に打ち棄たれし遠き国の便りに想いを馳せながら、
哲学の航海に乗り出そうなどとはこれっぽっちさえ思わないのですか??
今まさに生命の根源を考え直すべき時が来ているのではないでしょうか???
ねえ、いったいどうなんですか、ねえッ??!!

   ・
   ・
   ・
   ・
   ・

…もっとも、

私が水泳帽2枚で作った造花なのですけれど。




~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ ~~ 


ハァ?! っはっはっは、嘘、嘘。本物の植物ではありません。
やってみたかっただけなんだよ。ざけんなよ。
テメぇのホラ吹きをテメぇで超然と握り潰すっていう。
冒頭の栽培術はもちろん全てが前フリだ。

かねてより試してきた捏造植物シリーズのいわばハイエンド版かしら。
造花なら育つ楽しみは無いけど枯れる心配もないから気楽じゃんか。

以下、過程を振り返りながら経緯を解説しますので、
過去記事の内容と重複しますことご容赦ください。


植物の捏造それ自体は割と最近の遊びですが、発想は小学生の頃まで遡ります。

捨てるにしのびなく持て余していた植木鉢に造花を活けてみたり、
ときにペン立てにしてみたり、台所用品を立て掛けてみたりするうちに、
あっ植木鉢は鑑賞の土台であり鑑賞物が必ずしも生花(せいか)でなくとも成立するんだな~、
と再発見したのが元々の始まり。枯山水の心がわかるクソガキだったと申せます。

その頃ちょうど玩具のタカラ社が、音に反応して踊るヒマワリ型「フラワーロック
植物ではないが踊る飲料缶型「ミュージカン」、踊るサボテン型「おどってミーゴ」
果てはカラスと薔薇の融合生命体が暴れ狂う「クレイジーバード」等々といった、
わけのわからん音響おもちゃシリーズを発売し始めた。

クレイジーバードは当時買ってもらった物を今も持ってる。
これは非常に影響を受けたなあ、静物をモチーフにこんな頓珍漢なアプローチしていいんだって。
もはや鉢植えである必要を大きく逸脱してるもんね。
ご覧のとおりの、バラとカラスの融合体だそうです。

明らかにそれからだな、植物に限らず、

頓珍漢なモノを鉢に据えてみるようになったのは。
とはいえどんな品でも成立するわけではない。美学を感じさせないと駄目なんだよ。

加えて造花というものを、=安っぽくケチ臭いプラチックの偽物とは考えなくなった
じゃ造花をリアルに作ってみなさいと糾されると案外難しいからな(=ほならね理論)。

偽物のランの葉だけで仕立てた偽ハエマンサスが思いのほか可愛く出来てしまい、
そのうち本物のダルマ葉ハエマンサスも手に入って、作る発想がエスカレート。


葉っぱ型ランチョンマットと特大鉢で巨大に作ってみたらデカ過ぎてしょうがなく、
やむなく小物入れに甘んじてみたりと、バカな試みを繰り返してきた。


末に、うーむこの↑デカい鉢型収納ボックスの案はより良くデザイン出来るはずだ、
いかにも大鉢でなくもっと真ん丸いダルマ鉢だったら格好良いものが出来上がりそうだな…
はて、ダルマ… ダルマ葉… ダルマ鉢… ダルマ型… 

ってところにピンとキたのね。観葉植物型ダルマを作ってみようまいか!
ダルマみたいに最初だけ棚に置いて可愛がって有難がって、
果ては床でホコリかぶって持て余しぎみに鑑賞したいと思うようになった。
掃除のたびゴロゴロ、も~パパこれ早く片付けるか捨てるかしてよ邪魔なんだけど〜。


かくして辿り着いた ”わからないをわからながる楽しみ” の境地は、こうだ。

特大ダルマ葉の偽ハエマンサスを + 特大ダルマ鉢に植えて
 = どうしたものだか俺も知らん

うふふ、さっそく葉の材料を探しつつネタを温めていましたところ、
我ながら大発見の大発明、シリコーンゴム製の無地カラー水泳帽を通販に発見。
その購入ユーザーが「透けるくらい薄くて破れそう」と低く評価していたのを見て、
これだッと再びキた次第だ。2つ注文して向かい合せればもう双葉じゃねえか。

じつにその薄さを利用し、肉厚の葉の中にぼんやり透ける葉脈を表現できるのでは?と思ったの。
さっそく注文購入、併せてIllustratorで曲線を起こし印刷して帽子に入れ込むだけ。
想像したら実際に形にしてみる、こういうところが大奇才ピースケ大権現の大凄いところです。

土は本物の赤玉土をクリア塗装したもの。粉土が出るのを止めるフィキサチーフの役目と、
水やり後の雰囲気を出すためですが、すげえ複雑な気分。土に塗装なんか初めてだわ。

マット仕上げの理想は甘納豆のしっとり感か。工作用ニスにドブ漬けする方法も考えたが、
だとツヤが強すぎ、ほらよくあるじゃん、お邪魔します友達んちの玄関の棚に見る、
「弟が学校の図工の時間に紙粘土で作った花瓶」の安っぽいテカリになるんだよ。
ニスてかてかで貝殻ビー玉埋め込んであるやつ。そうなっちゃう手前のツヤ度で止める。

で、これを大鉢の口裏にあてがった特殊な天板に敷き詰めます。
つまり見た目は鉢一杯の用土に見えて鉢の内部はスッカラ空っぽってわけ。
内部にはちょっとした日用品を入れたり、スピーカーを仕込んでサブウーファーもよいし、
キミがベッドの下に隠しているスーパー写真塾を代わりに預かってもよいのだ。

実際のところ何を収納する容器なんだか知らんし、
何を入れるつもりで作ったんだか俺も知らん。=を楽しむのが正しい使い道だ。
想像したら実際にやるのが奇才芸術家ピースケ大教皇のヤバいところです。

やれ、褒められたい認められたい、表面的すご~いヨカッタデス~なんかより、
余計な欲求を関係なく作ったほうが頓狂なモノが出来るもん。ひとりでできるもん!
いっそのこと侘びた茶庵の床の間にどっしりと据えて、
「(  …どういうつもりや? )」と呆れさせてみたいものだよ、千利休を。
 
挽いたお抹茶が中にみっちり入ってたら、結構なお点前を結構な勢いで吹き出すだろうね。


同じ気持ちでこういうのも作った。

自然木がカックンギューンって、何なのか俺もさっぱり知らん。
さっぱり知らんけど鉢植えにするともう盆栽やん。
単なる棒ッきれが鉢の舞台に立つことでカックンギューンぶりを最大限に楽しめる。
野暮に工作せず美しいものをそのままに美しがったっていいじゃないですか。

これに至っては益々わからない。美しいもケッタクソも、なんかエビが生えてますけど…


塊根部分はダイソーに売ってた飾り物の偽マンゴーです。
木粉粘土ウッディを粒が残る程度に砕きながら絵の具+ボンド+水に溶き、

ペチペチ乗せるように塗り置くことで粗い凸凹肌を作ったもの。

ほとばしる食品サンプル製造技術!

J字の枝はベランダで育った夜来香(イエライシャン)だったかの茎を刈って干したもの。

エビの頭はいつだかスーパーの閉店間際に半額で買ったロシア産ボタンエビだ。
半額のぶん半分腐ってるかもしらんから煮沸ぎみに味噌汁を作り、戴いた後の生ゴミです。

で、これを枝にいきなり接着じゃ素人くさいから、

ドングリの帽子を被せていかにも自然に。
接着前にヘタ先にヤスリをかけて局面を出し、枝にジャストフィットさせました。

なんでエビが生えてるのか? うるせえな、そんなことはどうでもいいのよ。
ふぅ〜んエビって海で獲れるものとばかり思っていたら、
こんなふうに咲いて産まれるんだなあ… 春はもうすぐそこだなぁ…
って、
単なる生ゴミであったものをこうすれば風流に眺められるわけだろ。
想像したら実際にやるのが大鬼才芸術家ピースケ大亀頭の鬼デカいところです。


以上のように、物というのは物の見方を少し違えれば、
違った物の愉しみ方で物を見られる
のでござるのだから、
皆さんも皆さんチのしょうもない物を今すぐにでも鉢にお植えなさい。
そうして平凡な日常に非凡なる潤いを得てみてはいかがですかっつの。



…と提案申します私自身、ぼんやり考える瞬間もございます。

俺 な に し て ん だ ? 
ええ、自分でもよくわからないままにやってる。
でもたぶん、動植物のほとばしるバラエティ、そのワケわからん在りように、
俺独り挑み込もうとしてる
のかもな。そこのところだけは自分でもわかる。

勝手に分類し自慢げに理解してみせて褒められて権力を勝ち獲らねば不安な人ばっかりじゃんか。
誰それがナニ系ドコ派では一番で~唯一の~とか、果てしなくどうでもいい。
そんなもん、半分腐ってるかもしんない半額エビの頭の価値もない。
生ゴミと一緒です








    サ ー ラ ン ギ ー 図 鑑     

★バイオリンは皆さんご存じのあの形状にほぼ定まっています。しかしサーランギーは製作者・時代・地方によって様々な自由形が存在し、今なお進化を続けています。特に弦数や配線は個体によって全くまちまち。これは、先人に学んでこう作らなければならない・本場の本家本元ではこれが正しい・こうでなければ本物の価値が無い、といった固定概念に縛られていないためです。ひとくちに捉えられないそれらをサーランピーでは「サーランギー属」と総称しています。

こうして並べますといかにもアジア諸国調査で得られた現地サンプルに見えますが、なんと殆どが日本国内で発掘されたものです。日本人の技術で修理を施しました。…そう言われると急に萎えますでしょう? みんな興味本位で取り寄せて結局すぐ手放しちゃうからこういうことになるのです。

しかもこの中には当方が捏造したオリジナル楽器をまことしやかにねじ込んであります。果たしてどれが現地の風薫る本家本物のお宝で、どれが世にもいかがわしい贋作か? 鑑定やいかに?…といったこだわりは、どうにでもなることですし、実のところどうでもよろしいことなのかもしれません。



チーペスト号  名古屋の誰だ号  結局ウチに号  

ボロ号  55号  黄泉号

グランピエ号 ジョギヤ 前方後円ジョギヤ 

カリマンタン号 恵さんでしたか号 そそるスリム号 

ドードゥロバナム ドゥカン号 サランガ

サランガ・ペタンコ エレクトリック チカーラー

チカーラー(近代版) サローズ アフガンサリンダ

ネパリ くさっぱら号 さらん弓(さらんきゅう)

サランダ  擦弦仮面 ダルマサンガ サランダ

ディルルバ エスラジ タール シェナイ

エスラマ ベラバハール カマイチャ

ラーヴァナハッタ ペナ エスラール
プールヴィーナ バリアジアン号 サラウドン
ストゥーパ号 ドドバシキメラ





    文 化 へ の 冒 涜 で は ?     


サーランギーの化石(カンブリア期)


いいえ、全く冒涜にはあたりません。サーランギー属は進化を歓迎し、地域毎に異なる展開を許す楽器群です

民族学・民俗学では、創作の混入は許されず、ありのままを正確にサンプリングすることで解明に努め、敬意を払います。つまり研究者はあくまで傍観者、せいぜい中途参加者であって、真の当事者にはなれません。研究者が自ら文化に手を加え、研究対象を自分自身とし、文化の歴史を塗り替える、これが許されるなら何だってやりたい放題になってしまいます。そのため研究者は、専門性・正確性への拘りにばかりにプライドを置き、しかし自分では大した表現が出来ない、融通の効かない方向へと人格形成されがちです。異文化理解を唱える本人が無理解とは皮肉なもの。サーランピーではこの状態を「スウェーデンポルノ女優のスリーサイズを精緻に暗記した童貞」と呼び、陥らぬよう自戒しています。

だども、オラ、この楽器がこの島でどう進化すんだか夢みちょる真ッ当事者の日本民族だで。何をどう作ろうと直そうとオラほの自由だ。オラが村の遊びがまんまこの楽器の進化の歴史になるだ。「インチキ業者」「思い上がるな」「現地の文化に失礼」「1人で騒いでるだけ」とお感じなのは、ひとえに貴方の心が許さないから。なにせその現地をはじめ世界各国からウチ宛てに「サイトを見た。修理はできるか? オリジナル楽器のオーダーは可能か?」と打診が来ます。もちろん断りますよ。てめーでやれっ。もしくはてめーの村の良さでやってみれっ。…そうすることがいつしか文化となるのだから。