拙稿「生鮮な人肉をヒメスナホリムシに与える」に関しまして、
有難いことに先日どなたかTwitterでご紹介くだすったようで、
急に沢山のご感想を賜り、今更驚いております。
取り急ぎ補足申し上げますと…
1)ーーーーーーーーーーーー
“誘因する” という変な言い方は学術書によく出てくる誤用で、
文語風かつ二重ミーニングな含みを込めて敢えて逆手に使っています。
言葉遣いは正確性も大事ですが、言葉尻を遊べるようになってこそ学問なんですよ。
2)ーーーーーーーーーーーー
甲殻類学会はもともと「エビとカニの会」という同好クラブから始まっており、
創立メンバーには蟹類研究で世界的に名高い…のに本業はお医者様もいらした。従って、
學術とは当該専門者のみが學術たる風体にて振舞いてこそ學術たり得るのであ〜る!
といったペダンティックでカイゼル髭な態度は先達のお顔を大きく大きく汚すことになります。
特に若手、注意すべし。
3)ーーーーーーーーーーーー
会員誌は年2誌、和文会報「CANCER」、より専門的な英著「Crustacean Research」があり、
どちらも識者の査読が入ってから出版されます。実際、拙稿は編集部と少々揉めましたし、
不採択の原稿も度々あります。狂気な在野の独自研究が未チェックで載っちゃったわけではない。
4)ーーーーーーーーーーーー
こんな主観おふざけウケ狙い駄文は論文とはいえない! 論文には確固たる作法が…
となじりたい理学者様多数かと存じますが、代わりにこう考えてみてください。
論文の作法に沿わず安定の地位も科研費も求めぬ見地から突如現れた新知見に対して、
貴方は自身の無智にとことん狼狽えるより他に致し方無いではありませんか。
そこを心底より戦慄して頂けるかどうかです。
5)ーーーーーーーーーーーー
こういうのは倫理的に問題では…と仰る方、ご尤もです。
ですが、でしたら、他ならぬヒト皮膚をなぜ咬むのかという問題を、
ヒト皮膚を一切用いずに再現し「ヒト皮膚は決して食わない」と科学的に証明してください?
それから議論しましょう。メガネをクイ上げての推論じゃ駄目ですよ。
6)ーーーーーーーーーーーー
とにかくありえない!認めない!嘘!フェイク!と、なおも仰る方。
だからこそ自刃写真を載せて戴きました。採取材料が本物である何よりの証拠です。
採取中は採取に真剣だったので(そりゃ痛ぇからよ)写真のみですが、
与えた私の皮膚切片をモリモリ食うヒメスナホリムシの様子は動画がありますんで、
公開を考えておきますよ、フェイク論者はモリモリ泡食って待っておれ。
7)ーーーーーーーーーーーー
一体あんた何者? そうさな…
幼稚園か小学生頃から、骨肉は精神の乗り物・借り物・いずれ地球に還すもの、という感覚があり、
グロテスク表現の中にも理と美を見出していたので、もとより耐性があるんだと思います。
解剖学や法医学の本もその頃から読んでました。
高校時に偏差値70前後、理系なら慶応医学部の寄生虫学を希望していましたが、
狭い専門バカにドン詰まるのが嫌で、広く社会の為の造形=商工業デザインを志し、
武蔵野美術大を現役パス。各種意匠製造業を経て、現在プロとして頭おかしい人。
カッコつけて言えば唯一無二な研究室の室長です。
守備範囲は、商工業用品・生活装置・音響機器・楽器・玩具・呪具…
甲殻類にまつわる道具立てだって此処に含みますから、
何の分野の専門だから何は素人だ云々と分けられないんです、俺の仕事は。
そういうアレな人が書いたからあれはアレなんだな〜と思って頂ければ嬉しい。
7)ーーーーーーーーーーーー
相思相愛の関係で、互いの求めの末なら、異種との性行為も時としてアリだと私は思います。
https://news.livedoor.com/article/detail/17998617/
ただしそこばかりが目的化するようでは失格ですね。いきなり何の話。