◆ インド発祥の多弦胡弓「サーランギー(Sarangi)」類の話題を中心に、世界でここだけ前代未聞の怪研究・珍開発の数々を発信し続ける異常ブログです。同楽器取扱いの急先鋒にして生物学者や変態ケモナーとしても知られる異常造形作家【川崎ピースケが執筆運営しています。
研究テーマ:1)楽器「サーランギー属」、2)海のダンゴムシの仲間「水産等脚目甲殻類」、3)多肉・塊根・平行、栽培から造花まで「珍奇植物」、4)原材料・愛玩対象としての「羊」 、5)獣人表現「ケモナー」 、等を題材としたデザイン論と実践、特に生物型や生物利用の意味について。議題は多岐に渡り、追究の範疇としてエログロを含みます。* 近年(2)〜(5)の構想がだいぶ具現化したので、2023年から(1)の分野に戻りアプローチを再開できる運びとなりました。
★ 1記事内1主題の場合と、1記事上に短文加筆を重ねる【近業掬イ】(きんぎょうすくい)の場合がある。繁忙時はどうしても後者です。
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発情むちむち団地妻、旦那に内緒で馬なみキノコをぬらぬら舐め9時テクニック基本編… グシュブチュニュルズルーッ



あっはっはっはっは、「基本的馬権」論争が耳に入ってきました。

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https://twitter.com/satoshi07qb/status/1370494479535247363

臨床の現場だからこそ伝えられる迫力の写真だね、大掛かりな苦労がよく伝わります。

しかし見慣れぬ人はギョッとするのかもな、馬の股間
声高に眉をひそめたい意見、吊るして嘲笑したい意見、
両者理解できるが糾弾は誰も浅堀りに感じる。
この手の追及には本質の真面目なド直球が肝要で、皆そこを避けるくせに、
一般・平均・正常の顔をするから、答えが出ないんだ。


今夜は性的談話が忌避される根源である ‘エグ味’ とその心奥を主題にお話し致します。
エチケット袋をお手元に2枚ご用意のうえお読みくださいね。




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まず度々申し上げておりますとおり、真に重要であるのは、
馬の肉体はもう存在をしてエレガントときにエロティックであるということ。

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顔貌の気品、瞳の輝き、なびく髪、躍動する体躯、足腰ひいては臀部の力強さ。

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だから人は馬に惹かれ、共に生きている。

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そこを踏まえぬことには悉く嘘っぱちだ。
デリケートゾーンへの言及は尚のことです。


外性器の造形および用途はちょっと照れるくらいヒトの様相に似ており、
ぷにぷにと潤って、或いはヒトよりずっとダイナミックかもしれない。
この点はもう言い訳の致し方がないことでしょ、現にそういう作りだもの。

そして視覚的な訴求の可能性。これ関係者なら誰もがそっと胸の内、
しかし正しいお行儀をツンツン誇る模範的淑女各位には卒倒の事案であろうが、

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発情メスは膣前庭が湿潤、尿道口が突出し、極まると陰門を頻繁に開閉させる個体もある。
凄く目立つの。尻尾をあげて、内壁は桜色に紅潮、まばたきみたいにクパクパと。
傍のオスは顔そっぽの風態でも横目ではちゃっかりガン見、もっこりガン勃ちする次第。

あれはウマの繁殖行動における視覚と官能の関与?を示している可能性、
つまり、=“魅せてる” 、のかもしれないなと私は考えています。
牧場見学の中学生は級友を突っつき合ってクスクス笑うだろうが真面目な話よ。

大変なのは厩務員だ。発情は雌雄とも落ち着きを失い、制御できないと命にも関わる。
生理的衝動を望み通りに叶えてあげられない場合、あくまで厩務の一環として、
やれやれしょうがないねと特別マッサージでリラックスさせてやる場面もあるのだそうです。
ヘンに覚えてしまって日頃せがまれても大変だろうけどね。



…あれっ。動物に官能など無い? 馬は目が悪く尿中のフェロモンへの反応にすぎない?
人間目線で性的に見ることは決して許されない? 変態?虐待?異常?狂気?
ハイハイさいですかアニマルものしり博士。言いきれますか? 馬に直接聞きましたか?
自分の体もろくすっぽ知らんくせに。まずなんですか博士のその、だらしのない。

そりゃ嗅覚は大きな要因でしょうよ、しかし馬は賢く、変化に敏感で、好奇心も旺盛。
たまんねぇや… そそるケツだぜ… との感情(=競馬界で “馬っ気”といいます)を、
あからさまな位置(=構造)とアピール(=機能)によって認知させている可能性を捨てきれない。

だのに皆す~ぐ無感情な本能による行動と解釈し高等理性を装って本質から逃げるのさ、
フェロモンってのは都合のいい逃げ道なんだね、ヒトは鼻バカ動物だし。

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真に問うべきは、異種の肉体のなまめきが何故ヒトにまで訴求して映るのか?という観点です。
生物は同種他個体の情をスイッチする記号的な艶(あで)を種別に備えていると考えられますが、
人間と家畜の例をみるに、種を越えて伝わるパターンも行動学に加味すべきですね。
ショコラくんやらマロンくんやら犬がお姉さんの足にまとわりついて腰を振り始めたり、
今度のように牝馬の大股開きを、ワッなんか…ちょっ…えろッ、と目を逸らす理由の核心はそこだ。

f:id:saran-p:20210330200350j:plain  男の子でした

誰も妙に尤もらしく装うのは、わかってるふりして、わかってないからだよ。
サイエンスの壇上にデリカシーを求め、デリケートな壇上にサイエンスを持ち出すが、
馬の下半身がヒトに通ずる記号論を有するという実像だけは必死に迂回し壇外に排そうとする。

表す言葉が我々に足りていないことで生じる眩暈、ここに馬権おばさんの懸念の本質が在ろうし、
動物に恥や権利なんてねーよバカじゃねーか?! と嗤う勢もまた思考停止と再考できよう。
かくして性話のエグ味はそれら無理解の淀みによく溜まる。

そも、俺たち哺乳動物は概ね、脂ぎった父親と皺のたるんだ母親の安っぽい交尾の果てに、
まぐれみたいひり出され、居ても居なくてもさして変わらぬ存在、その繰り返しの集団だ。
多めに産んで1匹生き残りゃ御の字ってなもんで。


と思いきや、さて困ったぞ。

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自然派ベジタリおばはん憤死。形体が卑猥に近似するならば、
多肉植物の産道さえも基本的多肉権(たにけん)に則り、モザイク必至か否か。

f:id:saran-p:20210320131535j:plain  ダブル犬神家

実際コノフィツムはこの割れ目から蕾を突出させて開花し、
古い肉体を体内から脱ぎ破るようにして新芽に生まれ変わります。

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花が生殖器なら、新芽の更新はさながら帝王切開だ。
エロがるか、エグがるかは、あなた次第です(関)。

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続いて真逆の視点から。
馬の局部もベールで覆って人格権を守りましょうとお為ごかした倫理観のもと、
では早速とばかりに衣類を着せればデリカシーを保てるかという考察だ。

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私の自室にはポニー(型の女児向けぬいぐるみロボット)が1頭います。
この子はちょいちょい登場していますので長く当ブログをご覧の方はご存知でしょうか。
なかなかリアルに電動し、ブルルンヒヒン、音の方向に耳を回して首を傾げたり、
おもちゃの野菜を咥えさせるとカリポリ齧る音まで出す。キッズにゃ勿体無いくらいよ。

動作は可愛げ、ひいては人格の宿りを感じさせ、
裸んぼではどうにも申し訳なくなったことに始まって、現在、

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[花冠+ ウェディングベール + 黒ブラ + 黒ショーツ + 黒網タイツ]という、
弁解に喘ぐコーディネートに嵩じている次第。こりはそのぉ… ダイソーとかドンキでね、
投げ売りワゴンに良品を見つけると、あっこれポニーに着せよ♪と買って試すんです。

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マジキモ? 破廉恥? いえいえそもそもおかしな話ですよ。
女児向け動物像の女性性を隠すために女性的アイテムで被覆すると、
余計に女性性を放ってしまい、当の女性陣が当惑して鼻白むのだから。

股を隠せ、馬権を守れ、と騒いだのは貴女方でしょう?!
脱がせりゃ脱がせたで人格権を謳い、 着せりゃ着せたで通報と騒ぎ、
変態だの狂気だのと貧しい言葉を並べ立て、男性差別をムキ出して…

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第一これロボットです。従って局部までは作り込まれておらず、
もともと隠す必要もないし、そもそも馬の乳房はブラジャーする位置に無いのです。
だのにこのキュートな色香は何事か。貞淑? 大胆? そーゆー問題?
与うべきは基本的ロボ権? アシモフ三原則?


さよう、これは服飾が惹起せし観念の変幻を探るいわば(趣味を兼ねた)実験問答なのだ。
おませな女児の着せ替え人形ごっこ、気ィ乗らんブルドッグ着飾ってウフウフ親バカな飼い主、
みうらじゅん先輩が 《はかせたろう》と名付け提唱する遊びの、ちょうど中間の位相に在する。

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▲新シルバニアファミリーの面々。人造動物哲学の部屋へようこそ!


さんざん唱えてますよね、表層に惑うな、物事に内在する真をとらえよって。
海の噛みつき虫に人肉給餌、ヒツジ弦楽器ホニホフール、鼠の国のセクシャリズム、
ひいてはヒトと動物の関係学の問いがここへきて一気に結束しませんか。

  * 
  * なぜ人間は動物を交えて想像をたぎらせるのか?
  *  …多くの女児が馬との交流に憧れを抱き、
  *   馬の股間にさえ貞淑を押し付け、
  *   ペットに被服する隣人の愛を小バカにし、
  *   動物人間シルバニアファミリーが異種族社会を構築、
  *   手塚治虫は艶っぽい獣人ヒロインを大胆に跳躍させ、
  *   犬男グーフィーと飼い犬プルートが同席して…
  *
  * 
  * それでいてなぜ動物を交えた想像を遮ろうとするのか?
  *  …家畜の股開きにエロいと文句を言い、
  *   人格的に扱えばエロいと文句を言い、
  *   アヒル女の半裸にもエロいと文句を言い、
  *   履かせて隠せばエロいと文句を言い、
  *   脱げば脱いだでエロいと文句を言い、
  *   エロいエロいと文句を言い…
  * 

答えは「それだけ魅力的だから」。当たり前すぎて見失っている。
同じの中に違いを見つけ、違いの中に同じを見つける、罪悪と快楽。
衝動に始まって暗喩に至り、別次元のようで連動するこの裏腹な観点は、
他者を惹くという生と性の不思議、全てこの本質に集約する。

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異形の放つ官能的な気品、これを遠巻きに避け自分ばかり理性的倫理者の顔で、
やれ権利だ通報だ、たかが家畜だケモナー歓喜だと、安直なレッテルばかり。
これではいつまでたっても腑に落ちる納得に辿り着かないだろう。


ああ、いつもそう。見てるくせに知らぬふり、知ってるくせにひた隠し、
ひいては真を取り逃し、ここぞの幕で稽古不足を露呈するのだ。

じつに、生命とは46億年の夢芝居であるこの一言に尽きよう。
粋と艶のモテ男・富美男のおちょぼ口が紡ぐのはその本質なのだ。レモンサワー!




んで次はなんですと?女児の体操服下に肌着の着用を認めるか否かを、
男性教諭が胸の発達を見極めて判断する学校
の話題が飛び込んだぞ、オェ。

やれやれ、言ったろ。サイエンスの話にデリカシー、デリケートな話にサイエンス。
権威主義的管理体制と、幼き肉体が伸びやかに放つ青い色香、
これら緊縮と開放を品位の顔で隠そうとすっからまたおかしな錯綜に陥り、
野暮な無理解の淀みにエグ味が溜まる。

性は幼児期をして発動し、小児性愛癖はさして異常でも少数でもない。
この実像を変に避けて通ろうとするから、師弟以前に性的他者であることが置き去りになり、
本格的にヤバい野郎をつまみ出せないことになるのだ。

ひとふた昔前には女子も外で元気な裸んぼ遊びをしていたし、褌姿にさせる祭もあったな。
デッカチ頭の教育論なら、性徴以前は雌雄もエロもない無性体とご都合に超釈するのだろう。


ま、察するに当該学校には、生徒の胸が体操服から透けて浮いて揺れているのやら、
パンツだの尻肉だのハミ出る風景を、指導の陰でこっそり観察したいロリ教諭がご在籍とみた。
でないとそんな↑(((正当性を必死にまかり通したいようなキモ発想の))) 頓珍判断は出てこない。
よくよくご方針を訊いてみたいものだが。


     ブラジャーを着けたい? では放課後に1人で先生の所に来るように。
     先生が三角定規で測って、突ッ先まで高さ4cm以上に膨らんでおれば、
     お前の性徴を認め、乳房発達許可シールを名札の裏に貼ってやろう。
   \   先生の許可なくブラジャー着けたらその場で没収だからな。   /
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    /   女の体になる準備を恥ずかしがるほうがおかしいんだ、   \
      お前のパンツの色のことは今度の学級会でみんなで話し合おう。
     だが先生との相談は誰にも言ってはいかんよ、お父さんお母さんにも。
         ああそういえばお前にはお父さん、居ないんだったな。
      ところであのボインでいやらしい唇のお母さんは、まだ水商売か?


THE・最低最悪デリカシー欠如。無理解の淀みに溜まるエグ味の澱… もはや煮こごりか。
こんな担任は袋叩きの刑でも済まされぬが、似た問題が後を絶たぬ実態を伺うにつけ、
学校教育なる閉鎖空間もまた理性を麻痺させるご様子とお見受け致します。
なにせ懲戒免職されてもまた復職するそうだから。もはや去勢やむなしか。



……別の視点に切り替えていいッすか。
この話題でエグ味の功罪をきちんと話すのはさすがに体力が要る。


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前回の薬剤散布ロボットみのる君と農家の旦那の日常4コマついでに、
当ブログ1番の大人気コーナー、おまたせ! うきうき農薬レビューでも挟みますかに。
全くもってそんなコーナーを知らんのですけれども。


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頼むぞ頼むぞ新発見をと毎度やかましい磯の甲殻虫にかまけられぬ昨今ゆえ、
多少の放置を許すペット代わりに、静かなる怪奇・ベランダ園芸へと偏りつつござる身の上。

ところが昨年はぬるぬるナメクジラに寝首をかかれて大切な新芽が酷く損傷さる事態に。
勘弁してほしい貴重株や厳寒酷暑がめっぽう苦手な鉢については、仕方ねえからやあ、
ただでさえ狭え研究室内に取り込み、ニセ太陽光下で管理することにしてます。電気代!

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昼夜逆転、空が暗やむ頃から白む頃まで、しっかり12時間前後の照射です。

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のきのきと葉や幹を張り、ぐいぐい花枝を伸ばしてるし、間違ってはないのかな。

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もったいねえからこの明かりで事務作業や食事を済ませて日常の電力を控えてると、
なんだか植物様メインでこちらがおこぼれ授かってる気分になる。灯火管制!


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寒さに強く通年屋外でと花屋の仰るサラセニアはそうして駄目にした過去がある。
北風小僧(堺正章の)が訪れる頃合い、古い捕虫葉が枯れ始まるのを合図に室内に入れ、
天面に照明を掛けたガラス水槽に収め、株の腰までしっかり浸かる深さに水を張り、
つまり日向の水草扱いにした方が、春の新芽の立ち上がりがヒュルル芳しくござんす。

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ビオトープを気取ってメダカなど投入したところ、早くも産卵を準備し始めた。
ったく、命を謳歌しよってからに。稚魚の安否は保証できないが、好きになさい。

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湿潤を求めるシダ類等も同じく水槽に。底にごく薄く水を張り、
ときたま霧を吹くなどしてミニ温室の如く振る舞うと気持ちよさそうにしている。
しかしこの方法は必然的に多湿好き土壌生物までをも室内に背負い込むことになります。
手を加えんでも勝手にいろいろわいてきよるんよ。

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このとおりキノコ生える始末だ。えーと… ヒトヨタケ系の外観かしらんが、
正式種名どうでもよろしいです、まぐれみたいに生まれてきた御縁を拝んでおればよい。
お詳しい方、ぜひ教えてくんなくていいからね、まるくそ興味ないんで。
菌類同定界も知識マウント面倒屋が多いからな、エグ味を抜けば食べられるヨとかいちいち。


さて、水槽の中ならいくらだって土壌ッ子だの鮒っコだの、
喜んで春待ちフィーバー戴いて差し支えないのだが、ちいと困るのはナメクジさね。
春が来だナど出稼ぎにガラスぬ壁コさ越えるべな、お父”~ッ。

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お前さんらが冬をぬくぬく乗り切る為じゃねえんだっつのに。
先日など這い出て床上をぬらぬら散歩だった1匹を全く気付かずに、
スリッパ底でグシュブチュニュルズルーッと轢き殺してしまって申し訳ない。
おかげさまで直後の刺身盛り合わせ半額品を尚一層に堪能いたしましたさ、オェ。


やれやれしょうがねえ、俺はナメクジをさほど嫌いではないけれども、
今年は妙薬にすがりましょうかと農協の通称 「スラゴ」を取り寄せようと決意した。
あれは略称かと思ってたら元々そのままそういう製品名なのね。

で検討中、他社販売の一般向けスラゴ同等品が早く手に入ったので今回はこちらで。

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ちょっと特殊な殺しのテクニックです。ただし、えーと…
 ・
 ・ 
 ・  フェントン反応によってリン酸鉄から鉄イオンが遊離して、
 ・  腸内でヒドロキシルラジカル生成を誘発して内臓組織を破壊するとの解説は多いが、
 ・  そもそも同反応とラジカルの理解については臨床的な疑念もあり(西田, 2015)、
 ・  しからば是非インビトロにてこの生理アルゴリズム治験を試みたく…
 ・
 ・
ペダント失礼。簡素に申するに、学者も本当の仕組みをうまく話せんのよ、
だってナメクジの体内でミクロの何が起きているか目視したわけでないからな。
貝類に食わそうと思いついた開発者の機転は確かに凄いのだが、
それが何で効くのかよう分からんままに製品化した類じゃないかしら?
とはいえ評判がすこぶる良く、そんなにもかと気になっていたんです。


なにせ生産者各位はナメクジ食害問題に大変苦慮しています。
畑や花壇など多頭の生息場所では相応の策略的な防衛アプローチが必要だ。

飼うとわかるのだけどナメクジは食にうるさい面があり、
いいトコばっか(=新芽や果肉など価値の高い部分)を狙いすましてガツガツ、
まぁ食うても構わんべョの部分(=雑草、腐食部、廃棄分など)をプイとこうだ。
じつにこの嘲笑うようなやりくちが農家をひどく落胆させている。

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 ▲年に葉が2枚しか出ないのに、食われて傷んで球根だけになったハエマンサス

のみならず奴らは虐められるとムチン汁をむちむち出して逃れる忍法まで心得ておるし、
もう強毒で土の生物を無差別に爆撃するより対策はありませんでした。
つまりナメクジの襲来をピンポイントに攻略するには、奴らがよく好む高栄養の食材へ、
サイレントなエグ味を詐欺まがいに盛って待つという特殊設計が望まれるわけです。


そこで凄いのが当品なのだ。

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組成は殆ど穀物粉、ナメクジにとってはおやつ感覚だが、
或る隠しエグ味がほんの微量、内緒でこっそり添加されている。
隠し味は自然下にも普通で土にも人畜にもおおよそ無害であるのに、
腹足貝類が食べた場合にだけ腸の仕組みを逆手にえげつないエグ味に変性し、
たいそう腹を壊して死ぬという、そんな出来すぎた話あるかっていう話にてはべり。

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戦慄ポイントは「人目につきにくいところで死にます」の放つ底意地の悪さ。
例えるなら、会社の応接卓にあったご挨拶に戴き缶クッキーを1ヶ失敬した課長の、
うっすいません体調が → 早退 → のち発見さる自宅便所で孤独死の様相。

  ( …聞いたぁ? 営業二課の滑久地さん倒れてたって! エグっ… )
  ( …奥さんと別居でお隣がニオイで気づいたらしいョ。エグぅい!… )

だったら是非ともナメクジ見つけざまに飼育実験を試さぬわけにゆかぬだろうし、
課長役はでんでんさんに怪演を打診しないわけにゆかぬだろう。



【 ♪ まじかるレシピ ♪ 】
薬を少々、課長を少々、水分を少々。プラスチックコップに投入しラップで蓋します。

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 プラコップ、クレラップ、そしてモイスチューア、 
 パウチせよ俺たちの熱いスラッグス。イェーア(HIPHOP調に読んでください)。


と、おお、ものの1分もせんうちに早速見つけて、

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よう食う、よう食う。ってことは好物であると同時に、
エグ味の含有を事前には嗅ぎ取れないわけなのだな、ここ非常に重要なポイントぞ。


よう食って数時間後、

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あーっ、なるほど確かに少し様子が変だ。
湿った夜9時過ぎなど旺盛に徘徊し今晩のアテを探すものですが、
薬剤を食べた個体は以降の動きが鈍り、ツノもあまり伸ばさなくなった。

ただし、どっこい生きてはいる。時々出歩くことはあっても、
体内をモゾモゾ微動させながら同所で終日じっと待機ばかりの印象だ。
コロリな死相をご期待の陰惨マニア各位にはとんだ肩透かしやもしらぬ。

 ・
 ・
 ・
 ・

そして数日後。うーむ変わらず。今日もほぼ同所でじっとしたままやないの。
待て待て、効くのか? 静養して生き延びちゃうんじゃねえの?

よくよく覗くと、

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うへーっ、死んでる。カビ生えて死んでる。
ナメクジにカビ生えて死ぬの初めて見たわいや、おっかねえなあ。
命が朽ち果てる様相を容器越しに鑑賞とはダミアン・ハーストかっつの。
ここもじき腐海に沈む…。プラコップごとゴミ箱にかなぐり捨ててやりました。


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なおこの薬の弱点は、防カビにはとんと無頓着であること。
室内のほか日照や風通しの悪い栽培環境に撒くとカビの発生が目立つ。
カビもまた土壌の富栄養を整える重要なバランサーであるからむしろ健常なことなのだが、
目当ての作物のすぐそばにカビがモッサという状況はちょっと心配ではある。

汚れているのは土なんです!とはそれこそ腐海ナウシカ姫さまだったか。

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とはいえ余計なカビ止め剤の添加はおそらく食い付きに影響かと察しますから、
土に直接より、餌を少量ずつよそった皿を方々に置いて振る舞う、
いわば立食カナッペパーティー式が好適なのかもしらんね。
農業目的でなく趣味のガーデンでしたらなおのこと。

従って朝9時の団地妻による室内シクラメンにパラパラ散布は外観上の注意を要する。

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だって団地妻はシクラメン好きのナメクジ嫌いカビ嫌いと古より決まっているからな、
旦那を送り出してひと息ついて、受話器やドアノブにはフリルのついた手製の布カバー。
一方で旦那の晩飯には微量の何をこっそり入れているやら知れないのだ。
 ♀
 ♀
 ♀  おかえりなさいあなた。ご飯にする? お風呂にする?
 ♀  今夜はネバネバきのこ鍋よ、精をつけてね。
 ♀  あんまりほったらかされたら、花びらにカビがはえちゃうわ。
 ♀  あんまりいじめられたら、ムチムチ汁を出しちゃうわ。
 ♀  あっふーん、だっふんふーん。
 ♀
 ♀

余計なお世話ですね。ええ結局、小生物どもの余計な世話にかまけとる。
だがいかにせよ皆がなるくそ良いように願ってのこと。
謳歌するがいいさ。だっふんだ、だっふんだ。



…不適切な画像や文章の掲載はやめろ? 基本的ナメ権? カビ権?

何度も申す通り、無理解の淀みにこそ、まさに今お感じのエグみの感情が溜まる。
ナメクジのカビの生きとし生ける命の姿に他ならないのを、
生理的に受け付けないなどと嫌って疎んで自己の矮小を正当化し、
不思議の旅を疎む者に、未知なる宇宙は決して扉を開かない。
サーランギーもヒメスナホリムシも獣畜の性愛もそうして忌避されてきた。

自分の都合よいことを選り好むがために、蒙昧のまま “人目につかないところで死ぬ” のは、
毒を受け付けられない内臓をお持ちの貴方の側かもしれないではないか。





======【作業進捗のコーナー】==========


エグい話をきちんと論じるのはまったく難しいね。
だが貴方がそうまでエグエグ泣きじゃくったところで、
「ぞうのバハール」のトゥンバ新調は粛々と進行するのであった。

電磁で音を拾う楽器だのでせいぜい見た目オンリーの無駄トゥンバにすぎず、
副共鳴の意図をまるっくそ持たない。だから無くたってまるっくそ構わないんだけど、
有れば有ったで持って見せた時に迫力がまるくっそ違うのよ。

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材料なんざ適当さね。 今回は100円屋の、竹粉にメラミンを混合したプラ皿2枚です。

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片方にドカ穴を開け、2枚の口を向かい合わせにして接着し、ロクロで整える。

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ところがこの皿がちいと問題での。中央の板厚がクソ薄く、ひとたびクラックが入るや、
以降カルビーの堅揚げポテチ感覚でパリンポリンと破損が広がる脆弱仕様と発覚す!
瞬間接着剤と半紙でFRP式の盛り上げ補強をしてどうにか体裁を保つことになった。
材200円でも補修剤費と人件費と技術料を考慮すりゃ割に合わん仕事じゃき。

だけどほら、塗り磨き、塗り磨きで、

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一応それなりのルックスにはなるだろ。
そして先週のボデーの白渦巻きに倣ってマスキング塗装を施せば、

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おまいら朴訥インド信者がのぼせてやまぬバターチキンカリー風味に大変身じゃい。

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こりぞ神秘ピースケ大釈尊の騙しのテクニック! サイババの勝手なんですよ。


接合金具はジャンクのミニラジカセから外した小型スピーカーの、
壊れて破けたコーン鼓膜を取り除いた後に残るシャーシ部分。

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円盤状の材をロクロ成形する時のブレ押さえに好適な補助具なのだけど、
高さが丁度良いからって実戦へ転用したことはなかった。

待て待て、ということは、健常なスピーカーを同要領で取り付けて配線すれば、
モニタースピーカー代わりの発音トゥンバなんて案も叶うわけなのか。
ナイス発案だが確かインドのラデル社が既にそんな電気ヴィーナを作ってたな。

あそこの製品ぜんぶヘンテコ。インド文化とか民族音楽とか以前にヘンテコ会社だ。
しかし新しモノ好きのインドの土壌はすんなり受け入れ練習や舞台で採り入れている。

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そう、伝統を踏まえつつ未来に先駆けるには、ある種のヘンテコパワーが重要だ。
現行の魅惑的なインド古典楽器もまた、なべてその延長線上に在る。

すなわち日本にも大勢いらっしゃるインド芸能の“講師”、当人は偉大な普遍を気取るも、
ホントは他者の蓄積に埋没し依存し隷属した、いわば劣化コピー屋の人生を呈する。
あの人も、かの人も、ああ、あの子もだな。せいぜいお気張りやす。
先駆ける力を持たない先達からいったい何を学ぶというのか。


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正統な古典器楽ではないのに → ピースケさんはインド音楽界隈イチの変人?
正統な生物科学ではないのに → 自らを実験台に使った狂気のブッ飛び論文?
葦の髄から天井覗いて様々にレッテルをお張りだけれども、
こちらは粛々と伝統に裏打ちしたド直球パワーで未知を切り拓いてるだけだ。

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笑いと感心のうちにご吸収戴けたらこちらも本望なのだけれど、
中には苦々しいエグ味になって、嫌悪と嫉みで内臓を腐らせている方もおいでです。
ええ、粛々と、パラパラまいておくだけで、人目につかないところで死にます。

人知れぬ悶死を許す基本的権利を有するかどうかは… 私には存じ得ません、
なにせ馬にも化け狸にも無害だからね。











    サ ー ラ ン ギ ー 図 鑑     

★バイオリンは皆さんご存じのあの形状にほぼ定まっています。しかしサーランギーは製作者・時代・地方によって様々な自由形が存在し、今なお進化を続けています。特に弦数や配線は個体によって全くまちまち。これは、先人に学んでこう作らなければならない・本場の本家本元ではこれが正しい・こうでなければ本物の価値が無い、といった固定概念に縛られていないためです。ひとくちに捉えられないそれらをサーランピーでは「サーランギー属」と総称しています。

こうして並べますといかにもアジア諸国調査で得られた現地サンプルに見えますが、なんと殆どが日本国内で発掘されたものです。日本人の技術で修理を施しました。…そう言われると急に萎えますでしょう? みんな興味本位で取り寄せて結局すぐ手放しちゃうからこういうことになるのです。

しかもこの中には当方が捏造したオリジナル楽器をまことしやかにねじ込んであります。果たしてどれが現地の風薫る本家本物のお宝で、どれが世にもいかがわしい贋作か? 鑑定やいかに?…といったこだわりは、どうにでもなることですし、実のところどうでもよろしいことなのかもしれません。



チーペスト号  名古屋の誰だ号  結局ウチに号  

ボロ号  55号  黄泉号

グランピエ号 ジョギヤ 前方後円ジョギヤ 

カリマンタン号 恵さんでしたか号 そそるスリム号 

ドードゥロバナム ドゥカン号 サランガ

サランガ・ペタンコ エレクトリック チカーラー

チカーラー(近代版) サローズ アフガンサリンダ

ネパリ くさっぱら号 さらん弓(さらんきゅう)

サランダ  擦弦仮面 ダルマサンガ サランダ

ディルルバ エスラジ タール シェナイ

エスラマ ベラバハール カマイチャ

ラーヴァナハッタ ペナ エスラール
プールヴィーナ バリアジアン号 サラウドン
ストゥーパ号 ドドバシキメラ





    文 化 へ の 冒 涜 で は ?     


サーランギーの化石(カンブリア期)


いいえ、全く冒涜にはあたりません。サーランギー属は進化を歓迎し、地域毎に異なる展開を許す楽器群です

民族学・民俗学では、創作の混入は許されず、ありのままを正確にサンプリングすることで解明に努め、敬意を払います。つまり研究者はあくまで傍観者、せいぜい中途参加者であって、真の当事者にはなれません。研究者が自ら文化に手を加え、研究対象を自分自身とし、文化の歴史を塗り替える、これが許されるなら何だってやりたい放題になってしまいます。そのため研究者は、専門性・正確性への拘りにばかりにプライドを置き、しかし自分では大した表現が出来ない、融通の効かない方向へと人格形成されがちです。異文化理解を唱える本人が無理解とは皮肉なもの。サーランピーではこの状態を「スウェーデンポルノ女優のスリーサイズを精緻に暗記した童貞」と呼び、陥らぬよう自戒しています。

だども、オラ、この楽器がこの島でどう進化すんだか夢みちょる真ッ当事者の日本民族だで。何をどう作ろうと直そうとオラほの自由だ。オラが村の遊びがまんまこの楽器の進化の歴史になるだ。「インチキ業者」「思い上がるな」「現地の文化に失礼」「1人で騒いでるだけ」とお感じなのは、ひとえに貴方の心が許さないから。なにせその現地をはじめ世界各国からウチ宛てに「サイトを見た。修理はできるか? オリジナル楽器のオーダーは可能か?」と打診が来ます。もちろん断りますよ。てめーでやれっ。もしくはてめーの村の良さでやってみれっ。…そうすることがいつしか文化となるのだから。