◆ インド発祥の多弦胡弓「サーランギー(Sarangi)」類の話題を中心に、世界でここだけ前代未聞の怪研究・珍開発の数々を発信し続ける異常ブログです。同楽器取扱いの急先鋒にして生物学者や変態ケモナーとしても知られる異常造形作家【川崎ピースケが執筆運営しています。
研究テーマ:1)楽器「サーランギー属」、2)海のダンゴムシの仲間「水産等脚目甲殻類」、3)多肉・塊根・平行、栽培から造花まで「珍奇植物」、4)原材料・愛玩対象としての「羊」 、5)獣人表現「ケモナー」 、等を題材としたデザイン論と実践、特に生物型や生物利用の意味について。議題は多岐に渡り、追究の範疇としてエログロを含みます。* 近年(2)〜(5)の構想がだいぶ具現化したので、2023年から(1)の分野に戻りアプローチを再開できる運びとなりました。
★ 1記事内1主題の場合と、1記事上に短文加筆を重ねる【近業掬イ】(きんぎょうすくい)の場合がある。繁忙時はどうしても後者です。
★トップページには最新2〜3記事のみ表示。過去記事は【アーカイブ】で総覧できます。
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バラバラもんの据わり処はどこジャイナ? サーランギータのサンサーラ、ついに日本に生まれ侍トルーパー再放送事故


【すてきなおしらせ♪】

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枯れかけた安売り苗が魅せるびっくり大逆転ボタニカルドラマ、
『がんばれアロハくん!! ~落ちこぼれ多肉のモリモリ成長日誌~ 』が、
この10月から堂々スタートするよ♪  毎週こぞって見てね!

          \ げんきいっぱい! /
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萌え巨乳美少女と、イケメン腐男子が、いつも見守っているヨ!


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【おわび】

この10月より堂々スタートします大人気番組、
『がんばれアロハくん!! ~落ちこぼれ多肉のモリモリ成長日誌~ 』は、

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当のアロハくんが異様に変形し、見たこともない菌が全身に生え始めたため、
残念ながら予告をもちまして最終回となりました。
田吾作町内会園芸クラブの皆様、介護ラウンジ田吾作やすらぎの里の皆様をはじめ、
応援してくださった全てのみんな、今まで本当にありがとう!

来週は穴埋めに鎧伝サムライトルーパー」第17話を放送予定です。お楽しみに。



っはっはっは、病気持ちだったかいや、そりじゃ仕方がねいのう。
新芽が動いてたし順調と思いきやこうだから植物は不思議よ。
菌糸が奥まで蔓延り込んでいるようだと何を施したところでアウトだ。

f:id:saran-p:20201001015413j:plain 根は悪くないのだが

連れてきた手前このままポイもしのびないことだし、
据わり処はここじゃないとアロハ君自身が仰るのでは、しょうがないなぁ~(※ドラ)。
おらほの魔法で面妖オブジェに捏ねちゃるけ心配すんなポッター。
俺は生物の、どちらかというと、死に化粧の側の専門だポッターよ。


植栽ベテラン各位向けに一応言っとくと、空き缶鉢のせいではない。

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だって同じく缶に据えたオンコクラータ↑どもはクソ元気よもん。
お前はお前でニョキニョキ気持ちわりいんだっつの。

100均で物要りついでに無情にも良さげな替え玉を見つけたので、
ハワイ缶の王座は薄情にもさっそく配役カメハメ交代と相成れり。

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来週より『やったぜマハロくん!! ~100円多肉のすくすく発育劇場~』をお送りします。
鎧伝サムライトルーパー」の放送は第17話からとさせていただきます。



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 久方ぶりの真面目なご質問にお答えしますのコーナー 


いえいえ、サーランギーへの興味は未だ尽きず、ほぼ毎日弾いてるよ。
考察はお伝えしきれていませんし、修理も抱えてて、新作だって作ってます。

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ただ仰る通りややしばらくのところ、いわゆるインド古典ライブ、
ショーありきで音を研ぎ澄ます界隈からはとんと距離を置いている状態ですね。
神仏ほか見えぬ者たちへ向けてばかり演奏しています。

そうさな、いま作ってる楽器が仕上がった頃合いにでも、
またYouTubeを通じてお届けしようかしら。アップ後ほぼ放置なんですけどね。

f:id:saran-p:20201001015813j:plain  イーグル

こちらでまた何か打ち出すとすれば今までに無い方法論をご提案したく存じますし、
他国の真似事は他国の真似事でしか自分らしさを見出せない人にお任せします。
俺にはもう真似事アイデンティティを認めて差し上げに行っている時間もありません。

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距離の理由… これ当事者は怒るかもしれないけど、
実際問題なのですからそっくりその通りに認めてもらうしかないんだよ。

ルサンチマンで湿った土壌に留まっていても歪んで腐ってしまうと感じられたからなんです。
ピースケが枝葉を伸びやかに伸ばすには、寄せ植えでなく単独の鉢、
水はけの良い用土に植え替え、日当たり・風通しの良い場所を確保したほうがよろしい。


▲▲▲▲▲インド音楽ライブ活動界隈から距離を置いている理由】▲▲▲▲▲ 


理由1:
ピースケの存在が、前例踏襲で自己実現を頑張る皆さんの士気を殺す。

→逆さまに言うと、己を殺した努力の末の順当なお褒めに留まっている才能が、俺の方に無かった。
 より魅力的な工夫と向上に費やしてしまう性分ですものしょうがない。
 真面目に取り組む横でもっと頓狂なの作って弾いちゃうんだからグギギも当然だ。

 何処へ行っても鬼がはみ出て、なかなか鉢に据わらない。アロハくんを笑えませんね。
 凌ぎを削り合うより、皆さんとバケモノとの適切な住み分けが相応しいと思うようになりました。

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理由2:
その存在に本場の演者さえも羨望嫉妬を抱くのでは、純粋な研鑽関係が成立しない。

→アミット師匠からも羨ましがられたし、動画をご覧の国内外から随分お誘いを頂戴しました。
 それがただただひとえに有難い場合とあまり芳しくない状況とがあるのです。

 最もあかんやんは、かの故ドゥルバ・ゴーシュ師がお弟子のナカガワユウジさんを通じ、
 俺に打診をお考えだったらしいと伝え聞き。それは駄目でしょ、ユウジさんの立場が無い。
 もし戴いても丁重にお断りしたと思います、どうせオリジナル楽器作ってよ話になるだけだし。



理由3:
我こそ日本で貴重な! の一点によほど免罪符な自尊心を抱きすぎ、
子供っぽい自分本位、コミュニケーションが下手で、
ムシばかり良く、カネは無く、生きづらさをニッポン低国衆愚政治に転嫁する、
ひねた性格の甘ったれ世間知らず多し。

→これはもうお胸にそっと手を…。武器がない人ほど己の縄張りにしがみつく。
 
 「何者かになりたい」と頑張るのは結構ですがあれは諸刃な考え方です。
 この道を代表する一番の専門者は自分だけだと威張れるテーマ欲しさから、
 選んだテーマと自分を重ねすぎ、テーマに自分自身を映し込みすぎて、
 似たテーマの他人を許せずギクシャクしてしまう人が多すぎて滅入ります。
 芸術はそういうしがらみから離れたところで取り組みたいものですね。

 あと、同じ音楽村だからという大義名分は親しき中の礼儀をも忘れさせます。
 えっピースケ金取るの?! させてやるのに?! なる考え方は大きく間違っている。



理由4:
思うほど、仰るほど、ラーガの在り方が良き方向に働かない。

→とりわけ昨今の疫病禍、この芸能が社会の何になってますか。何を成せますか?
 シタールべんべんタブラぽこぽこ自慰行為やんと言われたら関係者全員うつむくしかない。
 
 じゃテメーは何を?を申すなら、そうさな、演目ではっきり発生した事態はせいぜい、
 ジョウンプリで更年期の母を余計に悲しませ、マルコウンスでNHKの生放送機材を壊した程度。
 ぜひ習いたかったラーガ・ディーパクをアミット先生は教えてくれませんでした、
 「お前に教えたら大変なことになってしまう」とのこと。深くは訊けますまい。
 ピースケが弾くと何かが起こる…!んなら無闇にやらんほうがええやね。

 介護や入院の費用が必要なだけ捻出されるラーガでもあればいいんだが。
 となるとさしずめ、ラーガ・アクサ、ラーガ・アフラック、ラーガ・チューリッヒ
 いかに秘術を謳っても現金な世ではそんなもんです。だっふんだよ。 



理由5:
自然のうつろいと神秘の法則ならば私達の身近にもよくよく存在するのであって、
これを愛すべくアンテナを張っておれば、ラーガ理論に平伏することもない。

→俺の場合、汚い石の下に棲む小生物、糞にまみれた家畜の息吹きにとりわけ心惹かれます。
 啓蟄の蠢き… 草と土と獣の巡り… それらはそのものがそれをして山海が謳う歓喜の歌です。 
 展示や報告という形態で先日お届けした一節はいわば学術に仮装した春夏の散文詩
 あれはタゴール先生にもちょっと出来ない歌詠みの形式でしょ。

f:id:saran-p:20201001015534j:plain 時の流れにアンテナ張って餌をキャッチ

 こちとら、器楽芸術の延長で科学論文を書き、生物学の延長で楽器を作ってます。
 皆さんが勝手に確固なジャンルに分けたがっているだけで、事象は全て繋がっているんです。
 ピースケ氏はサーランギに挫折して生物に転向した飛び道具ヤーの偽物野郎、←とご理解の方、
 もしいらっしゃれば、実際おめえホームラン級のバカだなとしか申しようがありません。



理由6:
現品を知らないため日本の法律に抵触するか否かは判断しかねるが、
煙草のようで? 違うような? 草を燃やすような?
ふしぎなふしぎな甘い香り?を感じる時があり、
喫煙習慣なく興味関心もない私は物理的にも心理的にも距離をとっている。

→この1点だけでも距離の理由。そういう煙草かもしれませんし、
 そういったお香の類なのかもしれませんものね、ええ、ええ。
 
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 ただもし捜査協力の要請あらばお応えする正直者ですよ、とも申し添えておきます。
 お目にかかった各位、幇助は出来かねますが、よござんすね。




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時代は畝り、価値は反転し、芸術もまた紆余曲折あって今日の様式があります。
民族楽器で国際理解で酒を交わせば世界は平和!なぞも藻屑と化しましょう。
そんな中にあって、真の普遍性・革新性とはなにか。もすこし考えてもらいたいな。

身に付けたその知識と技は自身の内なる凄さなのか、他者の上澄みをパクり着飾っているだけか。
自分達さえ良ければよい中で遊んでいるだけか、入魂の一音が誰かの心を揺さぶり得るか。



別の角度からもうひとつ述べましょうか。

生活費の足しに靴・かばん修理の仕事をしていた頃。
俺は本社直属の立場で人手の足りない店舗に駆け付ける流浪の助っ人職人担当だったんだけど、
当時出会った某店舗を担う若き店長はいつも小粋な帽子にメガネひげのお洒落ボーイ、
エンジニアブーツ作家として独立を計画中の頼もしいしっかりさんで、
おお頑張れよ、きっと夢叶えろよと応援してたの。

お客が引けた午後に作業しつつ、世間話から始まれば当然の如くお互いの目指す将来像、
こんなトコとっとと辞めてじゃあどう食っていくか?いけるのか?に話が及ぶ。で俺が、
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 そうスなあ、民族器楽をやってはいるけど、あの業界はちょっと先行きどうかしら、
 音楽に全て捧げア~チスト様を気取っても演奏だけではだいぶ不安定で、
 殆どの人材は「講師」を名乗って糊口しのいでますよ、専門性と権威性に甘えて…
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そんなふうに自嘲する場合、大方の聞き手さんは口を揃えて、
や~でも凄いっすよ~!珍しいっすよ~!プロっすよ~!とお世辞をくださるものです。

ところがさすが店長、困り顔かつ嬉しいくらいにキッパリと応えてくれたよな。


  うーん… それ… しか… 無いと… 思いますねぇ…
\    めっちゃ狭いとこ行きはったんやぁ…     /

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食えるんやったらええですけど…っはっはっは、だよな、全く仰る通り。どストライクよ。
改めて言われて目が醒め、考え直す契機をくれたさ、ありがとう。今なお感謝してる。
ブーツ製作修繕業なら不特定多数かつこだわり派を相手に取り組めるだろう。
インド音楽研鑽など大層に気取ってみせて冷静に客観的にみればそんなもんでしかない。

ハッとさせられたよね、
教えないと食えない先生から教わって食えるようになるのか?ってこと。
事実、熟達したところでド素人相手に神秘の教鞭を嘯くより他にないならば、
実態は相当にFixed=型枠に固定され、他者に依存した生き様だ。果たして俺たちそんなもんかよ。
されば内外より譲り受けた要素を生かして己の人生を生きとして生き、
来たる時代へも生きるアプローチを探りゆくべきではないか?



で、色々考えたおかげさまで、私はいま堂々この↓ていたらく。

f:id:saran-p:20201001015555j:plain プロフェッショナルの風格

 ▲文章も書けて絵も描けて図面もひけて楽器も弾けて作れて虫や羊とお話もできちゃう、
 インド人もびっくり変態クソ狸こと、造形作家・川崎ピースケさん(41歳・パンパース)


己の道で食えるんやったら充分やないですか。
どの引き出しのどのパーツがどう使えるかは来るべき時しかわからない。

思い返せば… お前は世界一のサーランギー奏者になる!とまで言われて、身に余る反面、
もし演奏を極むるべく全てを捨てて音曲修行に100%全振りしていたら、
ちょっと弾いちゃ拍手パラパラ3500円、合間にインド旅こぼれ話など披露して、
専攻にふんぞるしか能のない、たいしたデクノボー先生になっていた。
融通も潰しも効かない将来像に身震いする。

なるまいぞ。そんな一面だけさらって全宇宙を知り得た大師を嘯くべからず。
忌むるる怪より真を捕らうべく、動植物とその生態学ひいては素材学、
及び工芸工業デザイン学、たまに気が向きゃエロティシズムの見地から、
稀有なるカラオケ弦音具の系統を見つめ直す方向性を貫き、寄り添いたい。

そう言い換えると大層に聞こえるが、実はそれ↑こそ、名もなき村人が黙ってやってきたこと。
生きて、生きる意味を探す、そのプロセスの中のトライアルが器楽の次の一手になるんだ。
威張れる“民族音楽” スタイルだけ欲しがりパクるからいびつなプライドが出来上がる。


…いや、違うな。狭義=俺の場合、民族音楽がどうとか、やる・やらない、じゃない。
生物史上ピースケにしか創れない世界をもって圧倒すればよい。
誰がどう分類し理解しどう評価するかなんて全くどうでもいいことなの。

皆さんは何をするのだって、正しく分類や理解をし評価されないことには自信がなくて、
自分だけは正統な領域に属していると常に言い聞かせねば、不安で仕方ないですか?
面白さってのは間違っていたりズレていたりするところの今までにない可愛らしさなんだよ。


既存様式に描けぬ世界を描かんとする者はなにも属さずに描いていけばよろしく、
元より珍稀種は、世界にひとつだけの花を咲かせることだけに一生懸命になるまでもない。
鬼も十八、番茶も出花、ほれ、ヘクソカズラも花盛りだ。

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いえ、これ↑はヘクソカズラでも捏造植物ケツァナカラでもない。
先日譲ってもらったステファニアという植物で、屁クソな薫りは発しません。

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前々回のケツァナカラを笑った読者各位はリアルガチの実存に戦慄されたし。
もっこりケツからツル生える植物がこうして実際に在るんだよ。
安心してください、この植物は這い出て冷凍庫を開け放しにはしない。

いびつ可愛い塊根は、冬場はそのままイモみたいに寝て過ごし、
春夏にはバカみたいに蔓を伸ばして、へんてこりんな花を咲かせる。
古来より薬用が注目され、難病に効果?との報告もあるそうです。

こういう含蓄ある植物に芳しき薔薇を期待して無闇に肥料やるのもおかしな話でしょう?
栄誉ある盆栽コンテストで箔を付けようと元気な枝葉を切り落とすこともないでしょう?
同様、融通のきかない格式教育は、せっかくの伸びやかな成長を押し込めてしまう。

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枯れ落ちるまでの制限時間内に愛されねば生涯醜いままぞと呪うは「美女と野獣」の薔薇の花だが、
否、醜き人間に戻り変わらずとも、美しき野獣であれ。それが本当の愛だと思うのです。
みな整った艶やかさばかりを至上に崇め過ぎる。鼠の国のオーディオ綺麗ゴトロニクスだ。

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かくして私はいま、孤独ながら、誰も知らない虚空へ蔦を伸ばし中。
何者かになりたいから安易に何かにすがるのではなく、自分とは何者なのかを考え続けよう。
ピンプルパンプルゲリダップン、塊根人間になあれ。


かたや、民族音楽プレイヤーの皆さんが魔法少女マミちゃんに懇願するのは、
他民族に認められ衆愚日本人どもにマウントをとれる “日本人離れしたスター日本人” 。
その座がゴール&支えである面々からすれば、俺のスタンスは甚だ苦々しい。
曰く、生意気だ・天狗だ・目立つな・謙虚になれ・調子にのるな・お好きすればシッシッ、等々。
そして俺の悪い所・嫌うべき所・平均以下の所・けなせる所を探し、劣等感を慰めようとする。

後ろ指も仕方ないさ。どんなに真面目に提案してもHAHAHA狸のスタジオぴえろ
しかし此処は先達が踏み固めた道をなぞるだけでは眺められない風景だ。

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‘世界の民族音楽’ が煮詰まった先のヘンテコ黄金郷にせっかく生まれたわけだから、
この人生は誰かの続きと心得つつ、足許を有り難く、慢心せず、
自分のペースで塊根を太らせて参ろう。いずれ還さにゃならん身だし。


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御託を並べて参りましたが以上が答えです。
或いはこう↓理解してもらえると合点がいくのかな?
みんなが海外に惹き寄せられるのはきっと素晴らしい運命の糸なのだよ、
しかしピースケがその巡りを望まないのは、ひょっとして俺のこの人生、
昔のインド人サランギヤが次の輪廻を日本に切望した結果だのかもしれないぜ。
ムジェジャーパーンジャナへ。スシ、サムライ、YEMAHA(イェマハ)。



ほら、火星人フォッケア・エデュリス改め ‘火星犬のクソ’ も負けじとして、

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買った当初より明らかに肥満し、寝そべってたのがいつのまに鎌首をもたげ、
大地に抗って葉を茂らせているではないか。っはっは、あんたはあんたでヘンテコぞ。
宇宙にまします菩提樹もこの未来犬クソ立ちにはちょっくそ面食らおう。

当人この先どうしたいのやら皆目分からないが、否、からこそ命は歓喜なり。
並の植木を呈すまい・退屈な生を送るまい、の心意気だけは確かに伝わってくる。
こちらのほうが民族音楽ライブなんかよりずッぽど割安で心踊る生配信だね、
1000円ぽっきり、ドリンクは付かないけど。

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付かないどころか、こちらが与えてばかりだ。
生育期はだいぶ多めの潅水で差し支えなさそうです。




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楽器を作るという行為だってそもそも歌心とセットなはずよ?
だのに皆さん勝手に分割して考えすぎなんです、作ることと、弾くことを。
「ピースケは作る人ッ! 両方は…」と決めつけられたこともあります。
演奏までされたら奏者の活躍や専門性が霞むからとこうだ。

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ちょうど、バイオリン製作に人生を捧げるべく聖地クレモナまで修行しに行くじゃん、
あれ別にプロバイオリニストを諦めたから目指す処じゃないし、作り手はすぐ言うのよ、
「いえ自分は奏者ではありませんので…」。何が悪くてそんな恐縮するん?


さて、次の楽器はいくら聖地で修行したところでクソモナの役にも立たない。

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詳細は完成してから言うけど、今回はベクトル学と音具学を一層にないまぜつつ、
これまで試したことのない構造をもって “ 用と不用、要と不要 ” なるテーマに挑んでいる。
自分に鞭打って困らせるべく、やったことのない方法ばかりを意図的に盛り込むんだ。

おかげさんで悩む悩む… 構造に・製法に・奏法に、そして存在意義に。
机上スケッチ、段ボール検証を経て、いよいよ建築図面の用紙を広げ、
ああでもないこうでもないとミリ設計をひねくり返したのち、

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ようやく出てきた寸法採りを型紙に起こします。
作りたいものはだいたい頭から尾までおおよその予想がついてポンと出来ちゃうが、
ちゃんと使えて超カッコいい、有意義な無駄物というのは、やっぱ構築まで時間が掛かる。

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そして型紙どおりに建材を切り出します。材種はホームセンターの安いSPF材。
質が柔こいゆえ建築用の造作材になっとるだけのもんで、
バイオリンやギターを作る木とそう変わるもんじゃござんせん。

やれメイプルだの超合金だのと高級杢材の知識をひけらかしてくる人もあるが、
俺が作って俺が弾くのにテメーに関係ねいことじゃん。ブパパ・ブパパ・ブパパ~♪

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どこの国のなんていう楽器かって? 知らないよ、デザインした人に聞いてくれ。
だけどこれが歴としたサーランギー属の弦楽器であることはよく伝わってくる。
縁深いサリンダやコビズ、転向し分化していったラバーブ系統が、
同じ属の血を引き継ぎながら正反対の組成をもち、再び再開した形態だ。

その異形は、日本で迷走している珍羊ロフタンならびに雑種らの姿と重なる。

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何のためのツノやら知れず、実際当人たちもうまく使いこなせていない。

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この時点で既に貴方の中の楽器観がこんがらがっているだろ?

第一、民族楽器の “正しさ” 学習などオタク的思考停止の極みなのだ。
サランギ(インド)! サリンダ(パキスタン)! コビズ(カザフスタン)! ラバーブ(アフガニスタン)!、
他人の成果をただ並べ→世界一周楽しいな→自分じゃ真似しか出来なくて→日本は愚かだヤベアメロ?
未来を夢想し足跡を為さんとす思考が欠落し、前例無くば正統でないからすなわち偽物だそうで。
いやいや、夢をガツンと提示する力量が無いから→自信も無く→追随に安寧しているだけだ。


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    世界は多様! 認め合うことが力に!


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あなたのは、前例がないし、認められていないし、認めたくもないんで…



まあいい。多数のネックをどのタイミングで接合するかが懸念だったが、
作り始めりゃなんのこったない、ひとネック組んではその肩を慣らせばよかったんだ。

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鬩ぎ(せめぎ)、辻褄、細かい造作は、後から追えばよろしい。

そしてまた今回はTHEアジアアフリカ造形まる出しテイストを目指すから、
あまり丁寧に整合してしまうとその良さを失うことになる。
御茶ノ水のギター屋のギターそんなのばっかしでつまんないんじゃんか。

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ただ、巻き角よ。ここの処理には1年間悩み抜いた。
ここはここだけであらかた組み上げてからでないと成立しない。




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なになに、それでもなお、動植物とモノづくりがインド音楽に繋がるのか想像つかない?
しょうがないなぁ(※ドラ)。 じゃもう少し未来の魔法を見せてやっからよ。

「ラーガ マーラ」をご存知か。音曲の情景を表現したインド細密画シリーズ。
皮裂き狸の復興化け学で今からちょっくそ俺流マーラを描いて見せたげる。
ピンプルパンプルパムポップン、ボク魔法使いクリィミー狸(まみ)。


インド芸術および哲学の実践者の多くは不思議と共通して、成り立ちに大樹をイメージします。

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土に根を巡らせ、空(くう)に立ち上がり、繁る葉は文字通り言の葉のようなものかもね。
各々の体幹に、それぞれの木立ちを想起したらよい。

ただ世間の皆様ときたら、艶やかなる花しか見ていないし、果実の甘露にばかり興味を示す。
そのくせ花や実のチンボマンボな本質を忌み嫌い、裏でこっそりXVIDEOS、Pornhub。


まあいい、

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枯死を選んだアロハ君は… → いわば ‘現世からの解脱’ 、

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役割を終えた花茎やランナー茎は… → いわば ‘生の迸り(ほとばしり)’ 、

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ゴム製の羊人形は… → いわば ‘偽りの漿果’ と各々の痕跡を申し代えられよう。


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ではこれら業(カルマ)の再構成で、ハテいかがなる面妖が立ち現れるか。

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エロイムエッサイム、エロイムエッサイム、うち棄てられし者どもに再びの光あらん。

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ヘッヘッヘッ… ねればねるほど色が変わって… こうやってつけて…


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うまいッ! テーレッテテー♪  妖樹バロメッツの出来上がりでい。

不良狸の魔の手にかかれば、あな禍々しアラ不思議、
生きとし死せんと萠ゆ草の、アホのサカタのタネを撒く。ありがとさ〜ん。

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いくら音曲を献じたところで叶わぬ妖かしの4DXラーガ マーラ、
立ち現わせぬ樹(いつき)があらば、ラーガ音楽とやらはおよそ不完全システム?
私が100%没入しない理由はそこです。万能宇宙のように嘯くでねえポッターぞ。

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ポイントは、小さめの額縁を用いて本体をだいぶハミ出させてしまうことだ。
無論もっと大きめの額装に据えて収まりよく作ることはできる。
凝り性の作家ならばいかにもそれっぽい学術ラベルでも捏造したいところだろう。

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が、敢えてしないところがホグワーツ魔法学校。大きな額の中央に収めてしまうと、
かしこまっては見えるが却ってわざとらしく、小さく押し込めて殺してしまうんだ。

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額から突出させると、まるで実寸より大きく、なおも育つかのようなボタニズムが蘇るんだよ。
言ったろ、俺は型にはまらない死に化粧のプロだって。

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別にこれ、何の目的もなく、ただただ、こうありたいねで作ってる、鼻歌みたいなもの。
要らんもん産むは魔の性(さが)か、モノと執着の関係を我らは未だ断てていない。
生臭住職の金蘭袈裟に同様、器をして器を憂う器楽など矛盾の最たるひとつである。
無駄物をわざわざ作りわざわざ悩む造形修行はだからこそ有意義でもあるのだ。

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だのに印哲ときたら、持たずこそ幸せ・さあ喜捨せよ、と嘯くではないか。

魔羅をギンギン誘うは悪魔パーピマン。曰く、持った方が幸せじゃねーの?
いいや持つから憂うのだよと釈尊ったら6年間もミニマル気取って死にかけて、
乳粥1杯ひと休み、ホッ、苦行では先生になれないネ… スジャ~タ♪ スジャ~タ♪
6年も気付けへんのんかーいとは後のツッコミ如来。ゴイゴイスー。

f:id:saran-p:20201001015748j:plain ちょーだい

お釈迦様さえこうなのに、ちょっと勉強しただけで我こそ師匠!と誰も彼も。
まして「生徒随時募集中」? これほど厚顔な恥さらしもなかろう、
未熟な私めに乳粥のお恵みを…と丸裸になれぬ、さしずめ高楊枝バクシーシではないか。

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 | まいど~!コルカタよしもと所属「たかよーじ・ばくしーし」です~。
 | 天竺かぶれのパチモンや言われまして頑張らなアカンなおもてますねんけど~。
 | ほんまにタントらヴァジラヤーなサッチャあ〜。信徒やめさせてもらうわ~。
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 |          (漫才シャンバラ化計画 於 うまかろう安かろう亭)

あ、知らん言い回しは知ッたかブッダに悟ってねえで各自ごwikiあれ。
或いは埴谷雄高よろしく難読流し読みからの虚空に像をお結び戴いても有り難きこと。
なんとなく限りなく透明に近いクリスタルブルーのね。ペログリア宮殿!



いかなれ、かくなる文面は一点突破な人生では生まれてこない。

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そこばかりに身を置いて、そこばかりしか見てないと、その足元すら見失って、
振り子のように幾度も幾度も生まれ戻って学ばねばならぬ因果に嵌まり込み、

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遂には放送済みの回をうっかり再放送してしまう羽目になるのです。









    サ ー ラ ン ギ ー 図 鑑     

★バイオリンは皆さんご存じのあの形状にほぼ定まっています。しかしサーランギーは製作者・時代・地方によって様々な自由形が存在し、今なお進化を続けています。特に弦数や配線は個体によって全くまちまち。これは、先人に学んでこう作らなければならない・本場の本家本元ではこれが正しい・こうでなければ本物の価値が無い、といった固定概念に縛られていないためです。ひとくちに捉えられないそれらをサーランピーでは「サーランギー属」と総称しています。

こうして並べますといかにもアジア諸国調査で得られた現地サンプルに見えますが、なんと殆どが日本国内で発掘されたものです。日本人の技術で修理を施しました。…そう言われると急に萎えますでしょう? みんな興味本位で取り寄せて結局すぐ手放しちゃうからこういうことになるのです。

しかもこの中には当方が捏造したオリジナル楽器をまことしやかにねじ込んであります。果たしてどれが現地の風薫る本家本物のお宝で、どれが世にもいかがわしい贋作か? 鑑定やいかに?…といったこだわりは、どうにでもなることですし、実のところどうでもよろしいことなのかもしれません。



チーペスト号  名古屋の誰だ号  結局ウチに号  

ボロ号  55号  黄泉号

グランピエ号 ジョギヤ 前方後円ジョギヤ 

カリマンタン号 恵さんでしたか号 そそるスリム号 

ドードゥロバナム ドゥカン号 サランガ

サランガ・ペタンコ エレクトリック チカーラー

チカーラー(近代版) サローズ アフガンサリンダ

ネパリ くさっぱら号 さらん弓(さらんきゅう)

サランダ  擦弦仮面 ダルマサンガ サランダ

ディルルバ エスラジ タール シェナイ

エスラマ ベラバハール カマイチャ

ラーヴァナハッタ ペナ エスラール
プールヴィーナ バリアジアン号 サラウドン
ストゥーパ号 ドドバシキメラ





    文 化 へ の 冒 涜 で は ?     


サーランギーの化石(カンブリア期)


いいえ、全く冒涜にはあたりません。サーランギー属は進化を歓迎し、地域毎に異なる展開を許す楽器群です

民族学・民俗学では、創作の混入は許されず、ありのままを正確にサンプリングすることで解明に努め、敬意を払います。つまり研究者はあくまで傍観者、せいぜい中途参加者であって、真の当事者にはなれません。研究者が自ら文化に手を加え、研究対象を自分自身とし、文化の歴史を塗り替える、これが許されるなら何だってやりたい放題になってしまいます。そのため研究者は、専門性・正確性への拘りにばかりにプライドを置き、しかし自分では大した表現が出来ない、融通の効かない方向へと人格形成されがちです。異文化理解を唱える本人が無理解とは皮肉なもの。サーランピーではこの状態を「スウェーデンポルノ女優のスリーサイズを精緻に暗記した童貞」と呼び、陥らぬよう自戒しています。

だども、オラ、この楽器がこの島でどう進化すんだか夢みちょる真ッ当事者の日本民族だで。何をどう作ろうと直そうとオラほの自由だ。オラが村の遊びがまんまこの楽器の進化の歴史になるだ。「インチキ業者」「思い上がるな」「現地の文化に失礼」「1人で騒いでるだけ」とお感じなのは、ひとえに貴方の心が許さないから。なにせその現地をはじめ世界各国からウチ宛てに「サイトを見た。修理はできるか? オリジナル楽器のオーダーは可能か?」と打診が来ます。もちろん断りますよ。てめーでやれっ。もしくはてめーの村の良さでやってみれっ。…そうすることがいつしか文化となるのだから。