◆ インド発祥の多弦胡弓「サーランギー(Sarangi)」類の話題を中心に、世界でここだけ前代未聞の怪研究・珍開発の数々を発信し続ける異常ブログです。同楽器取扱いの急先鋒にして生物学者や変態ケモナーとしても知られる異常造形作家【川崎ピースケが執筆運営しています。
研究テーマ:1)楽器「サーランギー属」、2)海のダンゴムシの仲間「水産等脚目甲殻類」、3)多肉・塊根・平行、栽培から造花まで「珍奇植物」、4)原材料・愛玩対象としての「羊」 、5)獣人表現「ケモナー」 、等を題材としたデザイン論と実践、特に生物型や生物利用の意味について。議題は多岐に渡り、追究の範疇としてエログロを含みます。* 近年(2)〜(5)の構想がだいぶ具現化したので、2023年から(1)の分野に戻りアプローチを再開できる運びとなりました。
★ 1記事内1主題の場合と、1記事上に短文加筆を重ねる【近業掬イ】(きんぎょうすくい)の場合がある。繁忙時はどうしても後者です。
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(※コロナウイルスの乗る「エアロゾル」に関して取り急ぎ追記)


いま次回の記事を書いてるところですが「 “コロナ エアロゾル” 」で検索して当ブログの過去記事(ウンコまみれ羊毛を湯船で洗うの巻)にお越しの方が複数いらっしゃるようなので、急ぎ追記します↓。



1)風呂場で「エアロゾルに乗る」から気をつけてと書いたのはレジオネラ。あれも同様に肺炎を引き起こしますが、あれは菌で、コロナウイルスとは全く別の生き物です。

ウイルスの場合、よほど患者と混浴してくしゃみをすぐ吸い込むような条件でなければ、体外に出てしまうと風呂場に長くは踏ん張れないだろうし、お湯シャワーですぐ流れちゃうと思います。しかしレジオネラはいい湯加減だとむしろ元気らしく、アメーバとつるんで溜まり場にたむろして、いつまでも帰らないらしいんですよ。コロナも怖いですがそいつらには年間通して注意が必要かな。


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2)ウイルスは菌よりずっと小さく、患者のくしゃみ等のしぶきに余裕で乗ります。エアロゾル」という言葉はその飛んだ水玉の大小でそう呼んだり呼ばなかったりするだけのことであって、状態がエアロゾルであるかないかは別問題。大きさがどうあれ、ウイルスを含む細かな水玉が飛んで他人の粘膜に届くとそこから侵入する仕組みです。

ただ今回のコロナという奴がその水玉の乗り物を必要とせずそいつ単体で飛んでいく技を、果たして持っているかどうか?は、わかんない。観察が必要ですね。


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3)そのウイルス単体が網目を余裕ですり抜けるからマスクなんか無意味!とよく言われますが、鼻や口を直接触らないバリアーの意味と、空気の流体力学的な意味からも、一定の効果ありと俺はみています。それより薬用石鹸で念入りに手洗いと、うがいはヨード薬を入れるか、無ければ緑茶で。緑茶ちびちび飲みだけでも意外に効果あるんじゃないかしら。


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4)俺は花粉症&鼻炎持ち、なのに粉塵作業者で、年間通してマスク常備、鼻と喉に違和感を覚えることは茶飯事です。が、ムズムズピリピリジワ〜…あっ風邪のバイキン入ったか?と感じた時は、人肌に燗をつけた市販の緑茶に少し塩を入れた「生理食塩緑茶」で鼻うがいしてます。これ気持ちいいですよ。

空気を鼻方向へゴポゴポ出しながらあちこちゆっくり首をかしげ、まず左右の鼻腔のヒダ、それから鼻と喉の繋ぎ目あたりの向こう壁(アデノイドといいます)をすすぎます。それで風邪の進行を防げたことが何度もありましたから、鼻うがい怖い人は小林製薬のハナノアでも買って風呂場で一発練習してみてくださいまし。


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5)以上は一応、生物の勉強と経験から言える個人的意見ですが、そう嘘デタラメでもないとは思います。進路が理系だったら公衆衛生学・疫学・寄生虫学方面に進みたいと思ってました。飛び交うヘンテコ情報に惑わされぬよう吟味して命を守ってくださいね。









    サ ー ラ ン ギ ー 図 鑑     

★バイオリンは皆さんご存じのあの形状にほぼ定まっています。しかしサーランギーは製作者・時代・地方によって様々な自由形が存在し、今なお進化を続けています。特に弦数や配線は個体によって全くまちまち。これは、先人に学んでこう作らなければならない・本場の本家本元ではこれが正しい・こうでなければ本物の価値が無い、といった固定概念に縛られていないためです。ひとくちに捉えられないそれらをサーランピーでは「サーランギー属」と総称しています。

こうして並べますといかにもアジア諸国調査で得られた現地サンプルに見えますが、なんと殆どが日本国内で発掘されたものです。日本人の技術で修理を施しました。…そう言われると急に萎えますでしょう? みんな興味本位で取り寄せて結局すぐ手放しちゃうからこういうことになるのです。

しかもこの中には当方が捏造したオリジナル楽器をまことしやかにねじ込んであります。果たしてどれが現地の風薫る本家本物のお宝で、どれが世にもいかがわしい贋作か? 鑑定やいかに?…といったこだわりは、どうにでもなることですし、実のところどうでもよろしいことなのかもしれません。



チーペスト号  名古屋の誰だ号  結局ウチに号  

ボロ号  55号  黄泉号

グランピエ号 ジョギヤ 前方後円ジョギヤ 

カリマンタン号 恵さんでしたか号 そそるスリム号 

ドードゥロバナム ドゥカン号 サランガ

サランガ・ペタンコ エレクトリック チカーラー

チカーラー(近代版) サローズ アフガンサリンダ

ネパリ くさっぱら号 さらん弓(さらんきゅう)

サランダ  擦弦仮面 ダルマサンガ サランダ

ディルルバ エスラジ タール シェナイ

エスラマ ベラバハール カマイチャ

ラーヴァナハッタ ペナ エスラール
プールヴィーナ バリアジアン号 サラウドン
ストゥーパ号 ドドバシキメラ





    文 化 へ の 冒 涜 で は ?     


サーランギーの化石(カンブリア期)


いいえ、全く冒涜にはあたりません。サーランギー属は進化を歓迎し、地域毎に異なる展開を許す楽器群です

民族学・民俗学では、創作の混入は許されず、ありのままを正確にサンプリングすることで解明に努め、敬意を払います。つまり研究者はあくまで傍観者、せいぜい中途参加者であって、真の当事者にはなれません。研究者が自ら文化に手を加え、研究対象を自分自身とし、文化の歴史を塗り替える、これが許されるなら何だってやりたい放題になってしまいます。そのため研究者は、専門性・正確性への拘りにばかりにプライドを置き、しかし自分では大した表現が出来ない、融通の効かない方向へと人格形成されがちです。異文化理解を唱える本人が無理解とは皮肉なもの。サーランピーではこの状態を「スウェーデンポルノ女優のスリーサイズを精緻に暗記した童貞」と呼び、陥らぬよう自戒しています。

だども、オラ、この楽器がこの島でどう進化すんだか夢みちょる真ッ当事者の日本民族だで。何をどう作ろうと直そうとオラほの自由だ。オラが村の遊びがまんまこの楽器の進化の歴史になるだ。「インチキ業者」「思い上がるな」「現地の文化に失礼」「1人で騒いでるだけ」とお感じなのは、ひとえに貴方の心が許さないから。なにせその現地をはじめ世界各国からウチ宛てに「サイトを見た。修理はできるか? オリジナル楽器のオーダーは可能か?」と打診が来ます。もちろん断りますよ。てめーでやれっ。もしくはてめーの村の良さでやってみれっ。…そうすることがいつしか文化となるのだから。